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経営指針の話36 企業文化をつくる

経営指針の話36 企業文化をつくる

おはようございます。
 大阪研修旅行2日目。朝6時50分集合。目的地は、道路が空いていれば10分ちょっとで到着する距離。通勤ラッシュの可能性を考え、50分前に出発した。ほとんど渋滞なし。だが、ナビの設定を間違えた。まったく違う場所に着いてしまった。ナビを再設定。7時20分頃、目的地である山田製作所さんに到着した。20分早く着いたので記念写真を撮っていたら、山田茂社長が現れた。予定より15分くらい早く、会社見学が始まった。
 山田氏の事前説明があった後、朝の清掃、朝礼を見学。続いて、入社4年目というNさんから、同社の3S活動の具体例について説明を受ける。なるほどと思う事例ばかり。しかも徹底している。3Sが完全に企業文化となっているように感じた。工場見学後は、山田氏からレクチャーを受ける。研修旅行らしくなってきた。質疑応答を含め約2時間。実に中身の濃い研修となった。参加者全員に宿題が与えられた。「感想等を書いて送る」というもの。どのようなレポートができるのか楽しみだ。
 ふだん、会社見学は複数社まとめてということらしいが、今回は我が社のみ。昼食は山田氏行きつけのお好み焼き屋さんへ。本場のお好み焼きと焼きそばを味わう。ホットな大阪研修旅行が終わった。山田氏と別れ、関西空港へ。帯広に到着したのは9時10分。帯広は涼しい。この快適な環境の中でホットに働こうと思った。

社風と企業文化

山田製作所さんの会社見学では、直接的に経営指針の話があったわけではありません。けれども、山田氏は中同協経営労働委員会副委員長で大阪府同友会の代表理事。「徹底した3S」をベースに経営指針をつくられているのでしょう。工場内の掲示物を見るだけでそのことが十分に伝わってきます。
 大阪研修旅行のメンバーはプレス製本課の5名。現場の第一線で働いている人たち。山田氏からは3Sについての考え方が具体的に詳細に、しかもわかりやすく伝えられました。僕は去年の秋と今年2月、2回講演を聴いています。もちろん、その内容と重なる部分がいくつもあるわけですが、実際に会社見学をした直後に聴くと、よりリアルに伝わってくるものです。何度も見学に訪れる会社もあるとのこと。その気持ち、わかるような気がします。
 僕の「感想等を書いて送る」という宿題は後ほど取り組むこととし、ここでは企業文化について書いてみようと思います。
 どの会社にも企業文化というものがある。我が社にも当然あります。その企業文化が好ましいものであるか、困ったものであるのか? それによって、社風にも業績にも大きな影響を及ぼすこととなる。
 ちなみに、社風と企業文化の境界線は曖昧になりやすいものですが、僕は区別して考えるようにしています。社風とは「その会社に足を踏み入れた瞬間に感じる独特の雰囲気のようなもの」。明るい、暗い、のんびりしている、仲がよさそう……といったようなもの。一方、企業文化とは「社員間で共有されている価値観、ルール」。チームワークを重視するのか個人主義なのか、トップダウンかボトムアップか、厳しく育てるのか褒めて育てるのか……といったようなこと。
 社風は自然に形成されていくところがありますから、いつの間にか困った社風ができてしまうこともあるでしょう。一方、企業文化は意識して変えていくことが可能です。そして、企業文化を変えていくことによって、社風をよいものに変えていくことが可能となる。ただし、実際に変えるには長期間かかるものであり、粘り強い取り組みが必要であると僕は考えています。

3Sがもたらしたもの

山田製作所さんの3S活動は1999年に始まっています。僕がソーゴー印刷に入社する1年前。ほぼ僕と同時期に困難な状況に出合った。そう考えると、つい両社を比較してしまう自分がいます。共通点と相違点を見比べて、「我が社はこれでよかったのだろうか」と考えてしまうのです。
 山田氏の場合は、大変な葛藤と対立を乗り越えての徹底した3S。1冊の本にまとめたくなるようなストーリー。「なぜ5Sではなく3Sなのか」と疑問を持つ人もいるでしょう。「3Sを徹底とことん進めると、残り2Sの清潔と躾は自然とできる」という話。言葉を絞り込むことで、やるべきことがより明確になる。だから3Sなのでしょう。
 「単に会社をきれいにしよう」というものではない。また、精神論的なものでもない。3Sを行う目的、対象、定義、決めごと、スローガンといったものも明らかになっています。理にかなった生産の仕方、管理の仕方。つまり、「生産性を高める」というところに目的があるわけです。確かに、我が社を見ても3Sを日頃実践している人は仕事能力が高い傾向にあります。個人差があるのが我が社。これを企業文化にまで育て上げたのが山田製作所ということになるのでしょうか。
 レクチャーの終盤に「決めることを決めて、決めたことを守る」という話が出てきました。3Sによって、そうした企業文化ができあがった。工場がきれいになったということよりも、全社員の価値観が揃い、全社一丸で挑戦する気落ちになっていったとのこと。確かに、工場内にしばらく身を置くと「雰囲気として伝わってくる」ところがあります。企業文化とともに好ましい社風もできあがっている。この点、我が社としても見習わなければなりません。
 我が社の場合、よくいえば自由、悪くいえば好き勝手なところが一部にはあります。個人の裁量に任されてて、基準が明確になっていないものが多い。このため「どうしたらよいかわからない」ということがよく起こる。生産性が落ちる一因ともなっているでしょう。仕事そのものはクリエイティブであるべきですが、テキパキこなす部分についてはムダは極力少ない方がいい。整理、整頓、清掃という3S活動を通じて、職場環境だけではなく、仕事の進め方も標準化、効率化する必要があるでしょう。
 ルールに縛られたくはないが、守りたいと思うようなルールを自分たちでつくる。それが今の我が社には求められているような気がします。

ソーゴー印刷株式会社

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