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経営指針の話39 困難なほうの道

経営指針の話39 困難なほうの道

おはようございます。
 原稿作成に集中したいところだが、思い通りにはならなかった。いくつかの用事が舞い込んだ。執筆開始は午後から。4時間ほどかかって本文を書く。夕食後、本文の手直し。9時半でいったん終了。今朝は3時半に起床し、キャプション、タイトルを書く。改めて本文を読み返すと、さらに直しが必要とわかった。6時頃完成。データを関係者に送る。

「できそうもないこと」にチャレンジする

スロウ60号の取材を通じて感じたこと。それは「とてもできそうにないこと」に対し、果敢にチャレンジするのが大事であるということでした。これは僕が書いた記事だけではありません。撮影で同行した取材先でも感じたこと。スロウで取材させていただいた人たちは、何らかの形で、何か目的を持ってチャレンジしている。その中でも「とてもできそうにないのでは?」と思えるようなものが多い。
 自分で目標設定をして果敢にチャレンジするケースと、宿命的、運命的にチャレンジするケースの両方があるでしょう。僕はどちらかというと後者に強い関心を持っています。自分ではどうにもならないことが人生の中では起こりうる。そうした宿命的環境の中で自分はどのような人生態度を選択するのか? その選択の仕方は、僕の人生にとっても大いに参考になる。おそらく、スロウを手にする人にとっても有益な情報ではないかと考えています。
 子供の頃、母親からは「無理に会社を継ぐ必要はないからね~」と何度か言われたことを思い出しました。父親は「好きなようにしろ」というスタンスでした。
 ですから、好きなことをして、自分の思い通りの働き方をするという選択肢も当然あったわけです。しかし、気づくと宿命であるかのようにソーゴー印刷に入社し、その年の暮れに社長になっていました。無理矢理Uターンさせられたわけではなく、当然ながら自分の選択。ですから、宿命を感じていたとしても、本当はちょっと違うような気がします。自分の人生態度として、最善と思う選択をしたのだと思います。
 こうした人生の岐路は誰にでも必ず訪れるもの。そこで、自分の生き方や価値観、人生態度といったものが試されることとなる。どんなに順風満帆に見えるような人であってもやってくるはず。企業経営者にも、一般社員にも、専業主婦にも、フリーランスの人にも訪れるのですから、それまでに心の準備をしておくべきでしょう。
 どのような形でそれがやってくるのかはわかりません。また、一度というわけではなく、何度もやってくると考えたほうがよいと思います。僕の場合は10年おきか20年おきにやってきています。消極的な人生態度であれば、あまりよい結果とはならない。とりわけ、苦労や痛みを避けて楽なほうを選択してしまうと、さらに困った事態へと至りやすい。
 「私は、人生の岐路に立った時、いつも困難なほうの道を選んできた」(岡本太郎)
 岡本太郎、松下幸之助ら、多くの偉人は異口同音にそう語っています。「いや違う、そんな危険を冒すべきではない」と考える人もいるでしょう。実際に、困難な道を選んだ結果、窮地に陥ったり、昔なら命を落とした人もいたはずです。ですが、それでも「困難なほう」が人生では正解であることが多い。そう思うことがあります。

「困難=ワクワク」と考える

「迷ったときにはワクワクする方を選ぶ」という言葉もありますね。この「ワクワク」というのは、僕の考えでは「困難なほう」とほぼ同一です。
 簡単にできることに対して、ワクワクする人っているのでしょうか? たぶん皆無ではないかと思います。できるかできないかわからないようなことだからワクワクする。困難=ワクワク。いつも絶好調でうまくいかいないことなど一度もない……。そんな人生があったとすれば、その人にとっては退屈な人生に思えることでしょう。ですから、困難に出合うことも、窮地に陥ることも、自分の人生を意味あるものにしていく上で不可欠といってよい。これは雑誌の取材を通して、僕の中ではほとんど確信に近い考えとなっています。
 ところが、人間には「痛みを避けて快楽を求める」(フロイト)という快楽原則があります。みんな意味ある人生、ワクワクする素晴らしい人生を求めているはずなのに、目の前にある苦しみから逃れたい、快楽を得たいという気持ちが勝ってしまう……。ここにちょっとした人生の難しさがあるような気がします。
 企業経営にも同じようなところがあって、「楽な道、安全な道」と「困難でスリリングな道」のどちらを選ぶのか、葛藤することがあります。
 一番起こりがちなのは、「今はまだ利益が出ている」からといって、成長するための努力を怠り、気づくと手遅れになっていた……というケース。世の中が急速に変化している今日では、気づくのがちょっと遅れただけで手遅れになりかねない。本当にリスクの高い時代といえます。
 数年後の大きな痛みと今のチクリとした痛み。どちらか選べと言われたら、多くの人は後者を選ぶはず。冷静に考えればわかること。虫歯になったら、早めに歯医者さんへ行くというのと同じですね。それができないのは、自分の価値観や人生態度に問題があると考えるべきでしょう。
 個人の弱さ、もろさに関わりなく、自社を「困難=ワクワク」する道へと導いていくには、経営指針の成文化が欠かせません。進むべき道を言葉、図、写真、イラストなどで表現し、社員全員で共有する。一人ひとりは弱くても、会社全体としてまとまっていれば、個人も強くなれるものです。社員一人ひとりの人生をより豊かにするためにも、経営指針成文化と実践が大切ではないかと思っています。

ソーゴー印刷株式会社

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