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北海道の仕事と暮らし129 適度な集中力

北海道の仕事と暮らし129 適度な集中力

おはようございます。
 午前中は会社で仕事をする。10時来客。午後は自宅で社内報の原稿執筆。3時間で5000字。まあまあのスピード。6時半、同友会事務所。とかち支部四役会。9時頃帰宅。出張準備。

集中力を損なうもの

僕は集中すると仕事が早いほうなのですが、集中するまでがけっこう大変。飲み物の準備をしたり、仕事内容とは関係の薄い資料を読み込んだり、ペンを探して歩き回ったり……。集中するための活動に30分くらいかかることもあります。そうして、いろいろ手を尽くして集中すると、2時間5000字くらいの執筆スピードになったりする。逆に、集中力が低い状態で書くと、6時間かけても8時間かけても書き上がらない。だから、執筆前の意味の薄いように思える活動が案外重要だったりします。
 一番スピードが落ちるのは、「書いている途中で調べものをする」というパターン。やってはいけないと思いながら、つい忘れてしまうんですね。これは準備不足で書き始めたときに起こる現象。しかも、一度調べ出すと気になる疑問が増えていって、最終的には原稿の本題とほぼ無関係な調べものをしていたりするのです。
 原稿執筆に限らず、パソコンに向かって行う仕事というものは、集中力を低下させるような困った誘惑が無数に潜んでいます。インターネットにつながっているのが最大の問題なのかもしれません。今すべきことに100%意識を向けていればよいのですが、ちょっと気になっていることが頭に浮かぶと、アプリを切り替えてつまみ食い的な仕事の仕方をしてしまう。僕の場合は、「調べ物」と「メールのチェック」。この2つが集中力を落とす2大要因。だから、本当はワープロ専用機で仕事をするのがよいのでしょう。ネットにつながらないパソコンを用意すれば、簡単に問題解決しそうな気がします。
 みんな、会社でよく仕事ができるなぁと思うことがあります。僕も会社で原稿が書けるか、ときどき試してみるのです。会社員である以上、社内で仕事をするのが基本。原稿も会社のパソコンで書くべきだ……。そう思って、会社のパソコンで原稿を書き始める。すると、100字以上書き進まないんですね。周囲の会話や人の動きが気になって集中できない。耳栓をしてもイヤフォンをしてもあまり効果がない。
 どうしても社内で原稿を書く必要性がある場合は、異常集中モードに自分を切り替えねばなりません。外部からの全情報をシャットアウトしてパソコンに向かうという状態。年2、3度くらいだと思います。この状態のとき、僕に話しかける人はほぼいない(2人くらいはいます)。異常集中モードになると会社の雰囲気を崩しそうなので、自宅で仕事をするのが会社のためにはよいと考えています。
 たぶん、僕と同じように「適度な集中力の維持」という点で苦労している人が多いのではないかと思います。僕の場合、空港のラウンジやカフェで原稿を書くこともあります。比較的集中しやすい。これはたぶん「話しかけられる可能性が低い」からでしょう。会社で行う仕事は、話しかけられても構わないものに限定することが望ましい。役職者の場合は、いつ話しかけられてもOKという状態をつくっておく必要があります。

集中力と社風

社内で原稿が書ける人は立派です。集中したいときには3階の研修室で原稿を書くという人もいるようですが、基本的には編集部の自分の机で書いている。これは情報処理能力の違いなのかもしれません。考えてみると、スロウ編集部は僕以外全員女性。しゅん編集部に男性が2人いるだけ。日常的に原稿を書く仕事をしている人は圧倒的に女性が多い。つまり、情報を並行処理する能力が高い人たちといえそうです。だから、原稿執筆中に話しかけても案外平気そうだったりします。感心するほかありません。
 脳の働きが男女で異なっているわけですから、無理にトレーニングを積んでも並行処理能力が高まるとは考えにくい。集中できる空間を確保するか、集中できるツールを使うか。あるいは、集中可能な時間に仕事をするか。その昔、夕方から仕事を始めて深夜に絶好調になる……という人がいましたが、働き方改革の時代にそのような仕事の仕方は許されません。自分で手法を編み出すしかありませんね。
 この点、撮影の仕事はすんなり集中モードに入りやすい。ファインダーを覗くとあっという間に集中できる。それが写真の仕事のありがたいところといえます。
 しかし、昔はそうではありませんでした。フィルムカメラの時代。今は撮影直後に画像をチェックできるわけですが、フィルムの場合は現像してみなければわからない。適正露出で撮影できているかどうか。絞りとシャッター速度の組み合わせが適切か? 慎重に手順を踏まないと、取り返しのつかないことになってしまうわけです。ポジフィルムの撮影はシビアですから、僕はいつも内心ではピリピリしていました。
 心穏やかに撮影できるのはデジカメになってからのことです。だから、心の平和という点では、僕は銀塩写真の世界から離れてしまっても残念に思うことはない(たぶん)。いかなる状況でも心穏やかでいられるという人間性が備わったら、銀塩写真を再開できるかもしれません。その頃に、フィルムや印画紙が存在しているかどうかわかりませんが……。
 心穏やかだけれども、適度に集中できている。それが理想的な働き方といえそうですね。社風としても、それが望ましい。楽しそうだが誰も仕事に集中していないという会社になると、業績は悲惨なものとなるでしょう。逆に、みんなピリピリしながら働いているようなら、精神的に参ってしまうかもしれません。
 適正な状態を維持するためには、「だいたいこの水準を維持しよう」というバランス感覚をみんなが持つ必要があります。全員は無理でしょうが、全体の6割くらいバランス感覚を持った人がいると、生産性の高い社風になるのではないかと思います。

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