
おはようございます。
3連休の初日は雨。天気予報ではずっと雨模様だ。そんな中、各地でさまざまなイベントが企画されている。我が社も今年最初の「十勝ファーマーズマーケット」開催日を迎えた。雨の中、さびしい感じになっていないだろうか……。ちょっと心配だったが、行ってみると思ったよりもお客さんが来ている。大きな袋を抱えている人もいる。僕らも負けじと買い物をする。あっという間に新鮮な野菜で買い物袋がずっしり重くなった。帰宅したのは午後2時頃。原稿を書き始めたのは3時から。ずいぶん出遅れてしまった。しかし、どういうわけかやる気が湧いてきた。そういうことか。しばらくたってから、今さらのように気がついた。
うまくいくかどうかわからなくても最善を尽くす
業務改善にもっとも効果的なもの。それは「やる気」ということになります。もちろん、知識とか能力、技術といったものが必要であることは間違いありませんが、やる気がないことには何も始まらない。むしろ、やる気がなくて知識や技術があるというのがもっとも危険な状態。仕事を舐めてかかったり、手を抜いたり、ちょっと大変になるとあきらめてしまったりすることがある。人を採用するときにも、「能力はあるがやる気がない」という人は注意深く避けねばなりません。
今日僕が気づいたのは、「ちょっと後悔しています」などと言いながらも十勝ファーマーズマーケットを開催しているその姿というか、やる気なんですね。雨天になることは容易に想像できたわけですから、当然中止という選択肢もあったはず。
それでも中止にしなかったのは、「もう収穫してしまったから」という生産者さんの声に応えたからと聞いています。雨の中、お客さんがやってくるかどうかわからないが、ともかく最善を尽くす。ここにやる気を感じるわけです。
会場の緑ヶ丘公園に行ってみると、責任者のY氏の他に数名の我が社の社員の姿がありました。7月なのに肌寒さを感じる雨。それでも風がほとんどなくてよかった。集まってきたお客さんたちは、みんな十勝ファーマーズマーケットを心待ちにしていた……。そんな雰囲気が伝わってきました。
そういう雰囲気というか、やる気といったものは人に伝染するものです。僕にもそれが伝染し、少し時間がたってから、仕事をするモチベーションへつながっていくこととなりました。
これは非常に大切なこと。起点は誰であってもよいのですが、誰かがやる気を出し、人をやる気にさせて、やる気の出た人が別な誰かをやる気にさせる。これが連鎖的に、または同時多発的に起こっていくと、組織は活性化するわけです。社外に広がっていくと、地域が活性化することになる。
とても単純なことですが、自ら率先してそう行動することができる人は多くはありません。ただ、人は影響を受けやすくできていますから、誰かから影響を受けることでやる気を出し、リーダーシップを発揮することもできる。そういう経験を数多く積み重ねると、いつの間にか率先垂範できるような得がたい人財となる。そんな社風が形成されると、会社は間違いなく発展していくことになるでしょうね。
「笑顔で歩くだけで効果がある」
本来、そういう役割は社長が果たすべきなのですが、僕はあんまり褒められるようなリーダーシップは発揮していません。気づかれないようなやる気の出し方をしていることが多い、と我ながら思うことがあります。
もう18年くらい前の話、月刊しゅん創刊メンバーですでに引退されているNさんから「社長はただ会社の中でニコニコしているだけでいい」と言われたことがあります。当時の我が社は苦境に立たされていましたから、どちらかというと脳天気な僕のようなタイプの社長にも、それなりに存在価値があったのでしょう。難しい顔、険しい顔をする人たちを横目に、僕はできるだけ呑気そうな顔をしていました。実際どのような表情だったのかは、自分ではわかりませんが……。
昨日、原稿を書いていたら、まさにそのようなインタビュー内容がテープ起こしのテキストデータに記されていました。
「店回りをして笑顔で歩くだけで、ものすごく効果がある。それをしなければダメですよ」
そんな話が続いています。僕も、18年前にNさんから言われて、自分としてはそういう心の持ち方をするようにしてきました。というか、僕の場合は「怒り」という感情が極端に乏しいため、どちらかというと穏やかなタイプだと誤解されやすい。内心はセカセカしていたり、仕事が進まず困っていることが多い。ただ、ある許容量までは基本的ににこやかでいられるのです。この許容量を拡大することが大事ですね。
そんなわけで、やる気を全面に現すタイプの人が社内に複数いることが望ましいと思っています。僕の考える企業像としては、社長以外の人間であるべき。社長が会社を引っ張っていくというのは、どちらかというと昭和の頃の会社。今はやる気のある若手がのびのびと活動できるような組織のほうがよいのではないか? 僕もどちらかというと、役職は社長であっても、一社員と同じような動き方をしています。
だから、自分で出したい本があるときには自分で動く。できるだけ「誰かを動かす」というのは最小限に留めています。自分でできないものは仕方ありませんから、誰かに頼むこととなる。やる気のある人から頼まれれば、人は動く。社長であっても、やる気が感じられなければ、人は動かない。役職で人を動かそうとすると、組織は変な方向へ向かってしまう……というのが僕の考えです。
そんなわけで、僕ももっとやる気を全面に出していかねばなりません。雨の中で楽しそうにやっている人たちを見ながら、そんなことを感じていました。
