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写真家的業務改善行動04 WEB会議

写真家的業務改善行動04 WEB会議

おはようございます。
 午前9時半ミーティング。10時半来客。昼食後、写真セレクト作業。午後1時半役員会。3時半、スロウ編集会議。参加者は帯広6名、札幌1名。スカイプでビデオ通話しつつ、グーグルドライブをプロジェクターで投影し、ホワイトボード代わりに使用するというやり方。実にいい感じだ。これなら札幌との距離を感じない。これまで行ってきたどのテレビ会議、WEB会議よりも優れていると思った。編集会議は長時間に及ぶ。6時、会議を中座し、とかち館へ。6時半から帯広経営研究会7月レクチャラー例会。講師は健康住宅(株)の畑中直社長。「ありがとう経営で社風が変わる ~全ては社員満足のために~」という演題だった。とてつもない逆境を乗り越えて、年間100棟を受注する住宅会社を築いたという話。やはり可能思考が人生、自社を変えていく一番の鍵だ、と思った。8時45分帰宅。

激変する仕事の進め方

WEB会議とテレビ会議。何がどう違うのか、僕はまだよくわかっていません。ひとつわかっているのは、テレビ会議とは専用機を使った高価なシステムであるということ。過去、僕もテレビ会議に参加したことがありますが、WEB会議より格段に優れていると感じたことはありません。大人数ならテレビ会議なのかな……といった程度。
 したがって、我が社では必然的にWEB会議ということになります。これにも有料版、無料版があって、どんなやり方がよいのか迷うところ。一昨日、「画面共有するには有料版が必要」とK氏が言っていましたが、どうやら無料版でもできるようです。調べてみたら、スカイプにもそうした機能がありました。僕がふだん使っているのはスカイプ。10数年の間に、ずいぶん使い勝手が向上しています。
 最初にスカイプを使ったのは2005年頃だったような気がします。ある研修の中でグループメンバーとミーティングする必要があって使ったのが最初。その後、4、5ヵ所を結んでの会議も可能となりました。この時点では、確か有料版だったと記憶しています。研修受講中だけ料金を払っていました。
 去年か一昨年、キャッシュレス社会についてエストニアを調べているとき、スカイプがエストニアで開発されたことを知りました。エストニアと言えばバルト三国のひとつ。第二次大戦中、ソ連に併合されましたが、1991年のソ連崩壊によって独立を回復。今は報道の自由度ランキング上位国であり、電子政府を構築している国として知られています。人口132万人程度の小国なのに、ずいぶん進んでいるというのが僕の印象。一度訪ねてみたい国のひとつです。
 エストニアについて知る以前は、スカイプもシリコンバレーあたりでできたのだろうと勝手に想像していました。ここで何に気づくべきかというと、世界中どこに住んでいても、どこに会社があったとしても、何でもできる時代になった……ということなんですね。エストニアにできるなら、その4倍以上の人口を持つ北海道にもできるに違いない、と考えるのが自然でしょう。
 今は、全道レベルの会議があるたびに札幌へ出向くことになっていますが、こうした出張はこれから激減するに違いありません。WEB会議に限らず、あらゆる仕事の進め方がこれから変わっていく。ここ20年くらいの間にずいぶん変わってしまいましたが、さらに変わっていき、古いやり方が化石時代のもののように思えるようになるかもしれません。

物理空間と拡張空間

こうなると僕らの認識している「空間」という概念が変わっていくような気がします。
 これはインターネットを使うようになったときにも、スカイプでビデオ通話するようになったときにも感じたこと。離れたところにいる人とも空間を共有しているような感覚になるということ。もっと大昔にさかのぼれば、初めて電話を使ったときにもそうした感覚を抱いたのではなかろうか? 子供の頃なので記憶に残っていませんが、遠く離れているのに会話ができるというのはすごいことだと思います。
 「直接見聞きできる範囲」という限定的な空間から、電波の通じるところなら世界中どこでもつながるという拡張された空間。この拡張空間を有効に活用することがこれからのビジネスには不可欠となる。技術的にはわからないことが多いものの、情報空間、または拡張された空間に新ビジネスの種がたくさんあるような気がします。
 そう考える一方、空間の概念が変容してきたことによって、物理空間における価値も再認識する必要が出てきたのではないかと僕は考えています。これはどちらかというと我が社の得意分野ですね。とにかく、現地に出向いてこの目で確かめてみる、体験してみるということ。そうすると、現地で体験または見聞きしてみなければわからない情報というものがあることに気づきます。
 インターネット等で便利になればなるほど、物理空間における価値の重要度が増していく。それを僕らは雑誌媒体や電子媒体を使って、情報として伝えていくことになる。僕らは右足を物理空間に、左足を情報空間に置くというビジネスのやり方。
 それはそれで意味ある仕事だと思っていますが、もう一歩踏み出していきたい……という思いがあって、「スロウ村の仲間たち」のようなイベントを行ったり、「SLOW TRAVEL HOKKAIDO」というツアー事業を行うようになっていったわけです。
 出版社、印刷会社としての僕らは、基本的には紙媒体が好きであるという共通項があります。物質として存在している本や印刷物が好きなのです。同様に、現地で見聞きしたり、触れたり、味わったりすることが何より大切と考えています。
 現実が拡張しているように思える時代だからこそ、「その場にいなければわからない価値」といったものを伝えていくのが我が社の果たすべき役割ではないかと思います。

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