
おはようございます。
ほぼ一日、ひたすら原稿執筆。なぜか集中力は途切れなかった。7月も月末が近づいている。単に、差し迫ってきたからという理由かもしれない。相変わらず謎の多い情報を頭の中で組み立て直して、文章化し続ける。いや、まだこの時点では文章化というより、日本語化というべきか? ともかく、午後4時頃最後まで到達した。昨日の勝因は、昼食抜きで書き続けたことだった。原稿執筆期間中は1日2食でよいのかもしれない。5時出社。次世代幹部養成塾の資料を出力。5時半、次世代幹部養成塾第20講。テーマは「付加価値向上」。「働く環境づくりの手引き」(中同協)の中にある「第6章 付加価値(生産性)向上計画」をテキストとして使用。シートに記入する作業を行った。6時半からはミーティング。7時45分、食事会のための買い物。湿度が高い。今日は熱気ムンムンの食事会になりそうだ。
可能思考との出合い
ここ数日、可能思考について何度か考えています。「できる」と思うかどうか? できると思ってもできない。そういうこともあるのですが、「できない」と思うともっとできなくなる。ですから、仕事をする上では「できる」と思うことが何より重要です。
いったん仕事として請け負うと、できなかったでは済まされませんから、できると思うしかありません。できるかどうか、自信の持てないような案件に対しては「必ずできる」という強固な意志、または自己暗示をかける必要があるでしょう。僕の場合は、意志力というよりは自己暗示力を使うことが多いですね。今はどうかわかりませんが、昔、日本電産で行われていたように「できるできるできる……」と繰り返し唱えることがあります。
「できる」と口では言いながら、心の中では「できないかもしれない」と思うようなこともあるでしょう。こういう場合は、やはりできないことが多い。心からできると思い込むこと。ですが、心は自分の自由にはならないものです。「できる」という気持ちになりやすいような体質に自分を変えていく必要があります。
僕自身、非常にネガティブなところがありましたから(今もありますが)、マイナス思考からプラス思考に変わるのにはけっこう苦労しました。今も苦労しています。
人にもよりますが、フォトグラファーという仕事はネガティブになりやすいのではなかろうか? 今はデジカメなので状況は違いますが、昔はフィルムカメラで撮影し、フィルム現像を行ってネガを作成したわけです。だからネガティブという意味ではありません。ちょっとした手順の手違いでフィルム現像は失敗しやすい。液温、時間、攪拌の仕方、現像液、定着液の疲労度、水洗の仕方によるハイポの除去……。次のプリント作業を完璧に行うには、完璧に近いネガをつくる必要がある。だから、「失敗したらどうしよう?」という気持ちになりやすい。
僕が可能思考(プラス思考を含む)というものを真正面から受け止めたのは、2001年9月のこと。その前は、今では考えられないほどマイナス思考に陥っていました。うまくいきそうという気持ちが少しも湧いてこない。重症でした。そんなところから、日創研の可能思考研修を受けることを決めたわけです。あとは、受講した多くの人が経験したのと同じような経緯をたどって今に至っています。
「できる」と思うために必要な裏付け
「できる」と思うかどうか? それ以前に「必ずやらねばならない」というマスト思考になるかどうか。ここが重要なのかもしれません。
「できない」と言って責任から逃れても、さほど支障なく暮らしていけるような人もいるはず。そういう人の場合は、わざわざリスクを冒す必要はないと考えるのも無理はありません。ただ、どんな職種の人でも、たとえ新人であったとしても、「できない」と逃れることはできない事柄があるはずです。ですから、程度の差はあっても可能思考というものは誰にでも必要と考えるべきでしょう。
可能思考能力が高いか低いか? それは過去に成功体験をどれほど持っているかということと深い関係があるのではないかと思います。成功体験の多い人は、何事に対しても「できる」という姿勢で臨む傾向にあります。成功体験に乏しい人は、やる前から不安感に支配され、能力はあってもそれを十分発揮できない。
可能思考の裏付けとなるもの。小さな成功体験を積み重ねていくことが重要であり、それをできるだけ若手と呼ばれている間に持っておくべきですね。僕は40歳前後に人生の危機を迎えましたが、何とか乗り越えることができたのは、30代までに残した、わずかながらの実績があったためでしょう。マイナス思考に陥っても、心の一部にそれが残っていた。何一つないという人はちょっと厳しいのではないかと思います。
だから、クリエイティブ系の人たちに対しては「どんな形であれ、自分の作品をつくる必要がある」と繰り返し続けています。編集者やライターなら自分の著書、フォトグラファーやデザイナーなら自分の作品集、または個展を開くこと。どんなにささやかなものであっても、そうした実績があるかないかによって、仕事人生の中盤以降が大きく違ったものになる。
僕は「できる」と思うには、その裏付けが必要であると考えています。自己暗示も強固な意志力も大事ですが、自然に可能思考力を高めてくれるものは、小さな成功体験の積み重ねであったり、日々の好ましい習慣だったりするのです。ブログを毎日2300~2500字書き続けるというのも、可能思考力を高めるための活動のひとつ。僕の場合は、これをやり続けていないと「書ける」という気持ちにはなれない。素振りをせずにバッターボックスに立つようなものなのです。
それにしても、昨日書き上げた文章はまだ完成にはほど遠い。これから文章化、ストーリー化という作業が待っています。