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仕事観について13 自由な働き方

仕事観について13 自由な働き方

おはようございます。
 午前中はゆったり過ごす。愛菜屋とスーパーで買い物。午後2時過ぎから、ようやく仕事を始める。快適な空間で仕事をしているのに、何となく不調。原因は温度差か? 書斎から一歩出ると亜熱帯のように感じられる。外はもちろん熱帯。冷たいものを立て続けに飲んでいるのも、体にはよくないと思われる。まあ、今週までの辛抱。週明け、涼しくなることに期待しよう。夜は今シーズン初めて、本格的にスイカを食べた(スイカアイスではない)。

働き方を自分で決める

働き方改革については、さまざまな本が出回っていて、さまざまな角度から議論されていると思います。中小企業家同友会の中でも「人を生かす経営」「労使見解」という観点から、活発な議論が行われている。今年春に発刊した「働く環境づくりの手引き」は、示唆に富んでいて、実際に企業が活用しやすいような内容。実際、我が社でもこの冊子を活用しながら、経営指針をよりよいもの(会社と社員双方のメリットを考えたもの)に変えていきたいと思っています。
 ただ、我が社の目指す方向と照らし合わせて考えていくと、「ちょっと違うような気がする」と思うような部分がないわけではありません。これは僕の考え方が古いのか、仕事と人生とを結びつけすぎているのか? このまま型通りに働き方改革を進めていくと、個人の成長は限定的なものとなり、企業の事業活動は停滞してしまうのではないか……。業種、職種によって違いはあるでしょうが、少なくとも出版や広告に関わる仕事には当てはめにくいのではないかと考えてしまいます。
 もっとも、「働く環境づくりの手引き」は自社にとって働く環境を整えるためのたたき台となるもの。これだけにとらわれる必要はないわけです。この手引きを土台に据えて、我が社に付け加えるべき新しい考え方はないものか? そう思って探していたら、偶然にも見つかりました。
 僕が長年考えていた働き方に非常に近いもの。それを中堅企業(我が社から見ると大企業)が実践している。そして、実際に成果を生み出しているらしい。そんな事例があったのです。驚きました。本当にできるのだろうかか? 僕は導入に失敗した会社の事例も知っていますから、ずいぶん慎重に考えています。
 それは「希望者のみ個人事業主になる」という働き方。これにより、やる気のある人は思う存分働くことができる。逆に、勤務時間を短くしたり、休暇を長く取得することも可能になる。メリット、デメリット両方あるとは思いますが、自分で選べるという点がいいですね。
 多くの会社員は、自分で自分の働き方を決めることができない、と思い込んでいるところがあります。僕は「そんなことはないんだよ」と言いたい。けれども、個人の意識差、能力差がありますから、全社員に「自由な働き方をしてもいい」とは言えないわけです。言ってしまうと、本当にでたらめな働き方をする人が現れてしまうかもしれません。
 この人はよくて、あの人はダメ。基準が曖昧なまま、そんなふうに決めつけてしまうと社内は混乱することになるでしょう。会社員のまま、自由を手にするのは容易ではない。そう思ってしまいます。

自由を得る=大変さを引き受ける

会社員でありながら自由な働き方ができるのは、さしずめ経営者ということになるでしょうか? 
 僕も数年前まで、毎日定時前に出社し、比較的夜遅くま残業するという生活を送っていました。今は、それでは体が持たないので、自由出勤というスタイルに変わりました。必要があるときに出社する。これは自宅に快適な仕事環境があるため、自然とそのようになっていったのです。
 自由を得ると、その分、大変な仕事が増える。それを当然のこととして受け入れることができれば、この働き方は申し分ありません。僕の場合、早朝と土日に働くことが多くなりました。働き方改革には完全に逆行しています。ただ、平日の中にホッとできる時間があり、取材に行くと休日気分を味わうことができる。つまり、仕事とプライベートの境目のない生活。仕事の自由度を高めていくと、そのような時間の使い方になっていくことでしょう。
 僕はこの働き方を多くの人に推奨したいと思っています。一番実現させやすいのは編集者、営業、クリエイティブ系の人たちでしょうか? 案外、それだけではないようです。もしかすると、ほぼすべての職種で実現できるのかもしれません。
 なぜ「自由な働き方」が必要なのか? それは自分の意思で決め、自分の意思で行動するという、もっとも人間的な働き方を取り戻すために他なりません。
 世の中には「与えられた仕事をこなせばよい」とか「仕事は自分では選べない」と思い込んでいる人が多い。自分の本当にやりたい仕事をするためには、やりたくない仕事も引き受けねばならない。それは事実ではあるのですが、「自分に選択する自由はない」と思い込んで働いている人は不幸な仕事人生ではないか、と僕は考えています。すべてが自分の自由にはならないけれど、自由にできる部分が必ずある。その自由を拡大させるところに、仕事のおもしろみがあると僕は思うのです。
 僕の考えとは反対に、「指示されて働くほうがいい」と考える人もいます。これはこれで自由意志ですから、僕が口をはさむ気はありません。大事なことは、自分の望む働き方を自分で選択することのできるような会社。ここを目指すべきであるということ。
 現時点では我が社はそうなっていません。そのように変わろうと模索している段階。自由を求める強い意志を持つ人と、強力な制度改革の両方が必要に違いありません。僕は制度面を研究しようと思います。きっと、他にも先進的な事例があることでしょう。

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