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仕事観について14 気晴らしも必要

仕事観について14 気晴らしも必要

おはようございます。
 朝は原稿作成と入稿。短い原稿だが、情報が不足していると苦労する。取材の大切さを改めて知る。10時過ぎ、2ページ分入稿。10時半、I氏とともに釧路へ。きっと涼しいはず……と思っていたが、気温はけっこう高い。車の温度計は最高31度を指していた。湿度も高い。取材先はいずれも釧路市内。経営とは何なのか? 仕事とはどういうものか? それぞれの立場から語られていた。経営や仕事観についての取材ではないが、取材現場ではこのような話の展開になりやすい。ここが取材のおもしろいところだ。もっとも、取材するのは編集者で、僕はただ写真を撮っているだけではあるが……。午後5時頃帰途につく。不思議な会話をしながら帯広へ。7時頃帰宅。

一太郎か、おしゃべりか

そういえば、車中の会話の中で「高原さんの気晴らしって何ですか?」といった話がありました。予期せぬ質問。僕には気晴らしという活動がほとんどない。「水出しコーヒーを淹れるのは?」と聞かれましたが、水出しコーヒーは自分または会社のみんなが飲むために淹れるもので、気晴らしではない。誰かが淹れてくれるなら、僕は喜んで飲むだけのこと。
 答に窮して、僕は「一太郎の画面を開くこと」と答えていました。ほとんど答になっていませんが、確かに僕は一太郎の画面を見ていると、何となく心が落ち着くような気がするのです。ワードではダメなんです。厳密に言うと、自分好みの画面表示設定をした一太郎。黒バック、文字色は明るいグレー、罫線は濃いグレー。そして縦書き+全画面表示。この画面だと安心感を覚えて、頭の中から文章が出てきやすくなる。比較的目にもやさしい。ワードでは白黒反転はできても文字をグレーに設定できず、ディスプレイを暗くするしかありません。この一点だけとっても、長文を書く人は一太郎を使うべきだと僕は考えます。ぜんぜん、「気晴らし」とは関係ありませんね。
 僕も仕事その他でストレスをためることはあるのですが、仕事でたまったストレスは仕事で解消するのが一番よいと考えています。昨日の2件目の取材先では、僕とはちょっと違った気晴らし法が語られていました。生活の中で感じるストレスや悩みを、仕事中のおしゃべりで解消するといった話。手を動かしながら、そうした会話のできる仕事。
 なるほど。僕にはできない芸当ですが、そうした気晴らしもあるのか。確かに、僕も移動中に編集者と会話することで気晴らしになっていることがあることを思い出しました。僕は100%意味のある会話、何かに役立つ会話をしたいと考える傾向にありますが、気晴らしのための会話も人間には必要なのかもしれません。僕は一太郎で気晴らしできてしまう人間であるため、これまで気晴らし的な会話についてあまり考えたことがありませんでした。
 社内にはストレスをため込んでいる人が大勢いるのだろうか? いると思ったほうがよいのかもしれません。僕のように一太郎で解消できる人は少数派でしょう。仕事のストレスは仕事で解消するというのが理想ではありますが、それが困難な人は同僚との建設的、肯定的な会話を通じて、気晴らししてほしいと思います。否定的会話、たとえば不平、不満、愚痴といったものでは一時的にすっきりしたような気持ちになったとしても、何の解決にもつながらない。むしろ、悩み、苦しみは根深いものとなるでしょう。また、周囲に悪影響を及ぼしてしまいます。

体制を立て直し、目的に立ち戻る

結局のところ、気晴らしというのは一時的に苦しみから逃れることですから、根本的問題解決にはつながりません。気晴らし的活動で体勢を立て直して、自分のやるべきことに集中することが重要になってきます。したがって、初心、目的に立ち戻ること。昨日の取材では、そのことが何度も語られていました。
 最初に取材したレストランでは、言葉だけではなく、店のコンセプトが言葉に表されていて、厨房に掲示してありました。それは我が社でいえば、経営理念と行動指針のようなもの。次の取材先では建物の看板に目的が記されていました。経済活動というよりも、社会性の強い活動。これが株式会社になっているところがおもしろい。
 資本主義が行き着くところまで行き着いた結果、格差や極端な不均衡を生み出しています。ところが、資本主義の中での経済活動といってもさまざまな形態があります。純粋に、働く目的や原点に立ち戻ろうとしている人たちがいる。自分の能力を高めたいと努力している人もいれば、人の役に立つことを目的に活動している人もいるわけです。
 会社組織を存続させるためには「経済的に成り立つこと」が前提となりますが、目的を見失った経済活動を続けると、道を踏み外すことになりやすい。そうした事例は新聞を見ると毎日のように載っています。本来の目的と経営の存続。このバランスが崩れると、会社組織は危機を迎えることとなる。そうした前兆のひとつに、社員のストレスが過度に高まったり、仕事に対するモチベーションの低下といった現象が起こるのではないか? 
 新入社員でも経営者でも、目的に向かって活動しているときには充実感を感じているはず。ハードに働けば働くほど、自己重要感と自己成長感を感じることができる。ところが、目的意識が希薄になり、自ら掲げたはずの目標をノルマのように感じてしまうと、とたんに義務感で動いている自分を感じ、頭も体も重く感じられるようになっていく。
 これは自社の経営理念を唱和するだけでは、解消可能な問題ではないでしょう。自分個人の働く目的を明らかにすることが重要であり、目的と今の仕事の差異が大きいと感じているならば、軌道修正を試みるべきではないかと思います。会社員でもそれは可能。また、みんなが目的に向かって働けるような環境づくりを会社は目指さなければなりません。この点、我が社はまだまだ課題が多いと感じているところです。

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