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経営指針の話55 経営労働問題全国交流会2日目と中同協経営労働委員会

経営指針の話55 経営労働問題全国交流会2日目と中同協経営労働委員会

おはようございます。
 第6回経営労働問題全国交流会 in 岩手2日目。午前9時から始まった。岩手同友会相談役理事の水戸谷完爾氏と副代表理事、経営労働委員長の水戸谷剛氏による特別報告。テーマは「自主性が自然に発揮できる企業、同友会を目指して ~人を生かす経営の精神の継承はすべてを受け入れること~」。続いて、中同協経営労働副委員長、大阪同友会代表理事の山田茂氏による問題提起。「今こそ『働く環境づくり』の運動を推進しよう ~経営指針を全社一丸で実践するために~」というテーマ。さらにグループ討議。「働く環境づくりの取り組み」等についてディスカッション。12時、2日間の交流会が終わった。頭の芯がボーッとしているのを感じていた。
 午後1時、2019年度第1回中同協経営労働委員会。委員はみんなタフだ。午前中3時間休憩なし。午後も1時から2時間半の会議。僕は空港へ向かうため3時35分で中座(委員会は5時まで)。花巻空港から千歳。さらに車で帯広に戻る。8時40分帰宅。久しぶりに自宅で夕食を食べたような気がする。

全機能をフルに発揮させているか?

経営労働問題全国交流会2日目と中同協経営労働委員会。それぞれ、重要な話がいくつもあって、それを頭の中に留めておけるかどうかが、僕にとっては重要な課題。ですから、少しでも記憶に残っているうちにアウトプットしておかねばなりません。僕の頭はすでにパンパンの状態。一方、参加者の人たちはみんな平然としている(そう見えるだけか?)。僕の脳の容量はフロッピーディスク並みなのでしょうか。まわりの人の頭には、容量8TBくらいのハードディスク備わっているのかもしれません。
 それはともかく、特別報告の水戸谷完爾氏の話では、「地域内でお金が回らないのはおかしい」という話が印象的でした。重要なのはそれに続く話。地域でお金を回すには「高い技術が必要だ」というところ。これは正論で、しかも耳の痛い話でもあります。
 僕は当然のこととして地域経済循環を訴えているわけですが、技術的裏付けがないまま「地域でお金を回すのが当然」と主張すると、それによって顧客が不利益を被る可能性が出てくるのです。僕は多少割高であっても地域企業から購入すべきと思っていますが、品質に難があるのでは意味がない。高い品質と経済的な合理性があってこそ、地域経済循環は成り立つ。そう考えると、地域企業は地元の顧客の好意に安住することなく、技術を磨き続けなければならない。そんな当然の結論にたどり着きます。自社は、業界は、本当にそうなっているのか、厳しい目でチェックする必要がありそうです。
 続く山田氏の問題提起も、僕にとっては耳の痛いところがいくつもありました。長時間にわたる残業は人道的な問題だけではなく、「経営者の経営責任」が問われる領域ではないのか……というところ。労使見解の「経営者の責任」にはこう書かれています。
 「経営者は企業の全機能をフルに発揮させて、企業の合理化を促進して生産性を高め、企業発展に必要な生産と利益を確保するために、全力を傾注しなければなりません」
 本当に全機能をフルに発揮させているのか? そう問われると、耳だけではなく、胃も痛くなってきそうです。山田氏は180度方向転換。残業を望む社員から「理解できない!」と言われながらも長時間労働の是正に取り組んでいった。その結果が大阪労働局の「働き方改革事例」に載っていて、資料として添付されていました。さらに、山田製作所さんの「働く環境づくりのガイドライン」もあって、非常に参考になります。我が社も、自社の理念、ビジョンに合致した改革を目指さねばなりません。

働き方改革は付加価値向上

中同協経営労働委員会でも、まずは「働く環境づくりの手引き」を各委員の会社で実践しよう……という話になりました。
 僕は、人生の一時期において「とことん仕事に打ち込まなければプロにはなれない」という考えを持っています。その考えは「働き方改革」とは矛盾しないと思っています。かつては長時間勤務=とことんでした。今は限られた時間の中でとことん打ち込み、自己成長につながるような休日の過ごし方をするというのが仕事に打ち込む人の理想形でしょう。
 ただ、スマートに仕事に打ち込める人は少ないに違いありません。非人間的にならない範囲でオーバーワークになるのはやむを得ないのではないか? そんな気持ちも持っています。僕は働き詰めにすることでようやく仕事ができるようになった人間。今の人はそうしたいと思ってもできにくい。ここが難しいところ。我が社もここ2、3年で残業時間が大幅に減りました。
 会議の中でこんな話も出ていました。人生の最期を迎えようとしている人から話を聞くと、90%の人は「挑戦できなかったこと」を後悔している、というのです。確かにそうかもしれません。やり過ぎて失敗したことよりも、やらなかったことを後悔する。ですから、企業変革も働き方改革も、後悔することのないよう、チャレンジせねばなりませんね。
 ただ、闇雲にチャレンジするのでは意味がありませんから、しっかり学び、同友会の各種テキストを有効に活用すべきでしょう。
 「働く環境づくりの手引き」にも載っているように、働き方改革は付加価値向上とセットになっていなければなりません。時短に見合う人時生産性の向上がなければ、会社は立ちゆかなくなってしまいます。会議の中では「公正取引」も話題に上りました。業種によってはここが最大の課題かもしれません。
 頭の中を整理できぬまま、9月を迎えることとなりました。今月は自社の経営指針をまとめ上げる月。どうしても、自分の「働き方改革」は後まわしになってしまいます。

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