
おはようございます。
朝7時から取材開始。シャッター速度は1/125秒前後だったが、手の動きについていけない。ピントの合わせにくい被写体でもあり、ときどきマニュアルフォーカスで撮影する。9時頃取材終了。ちょうど雨が上がった。名寄から帯広までは3時間半程度。だが、睡魔に襲われ、層雲峡の手前で仮眠。というより深く眠った。その後、取材先で購入したカツサンドを食べたら、頭がスッキリしてきた。風景を撮ろうという気持ちになる。三国峠を越えると、いい感じに青空が広がっていた。ナイタイ高原で撮影。午後3時頃帰宅。休憩。5時から商品撮影。ちょうど1時間で撮り終えた。
しっとり感
さて、問題はカツサンドです。
僕はトンカツに対して特別な思いを持っているため、本来であればカツはカツとして食べたい。トンカツがキャベツと密着しているのは容認できない、と考えています。ところが、カツサンドというものは、キャベツだけではなくパンとも密着している。とうの昔にトンカツのサクサク感が失われてしまっている食べ物。パンとキャベツにはさまれて身動きがとれない。そんな窮屈な状況にトンカツは置かれている。
そういう残念さはあるものの、僕はカツサンドには比較的寛容な態度で接しています。カツサンドはトンカツというジャンルから離れて、すでに別な料理なのだと考えるべきでしょう。カツ丼とトンカツ定食くらい離れています。そして、僕はカツ丼には冷たいが、カツサンドには好意的なんですね。ただし、これには条件があります。
それは、パンのしっとり感なんですね。
どうしてしっとり感が必要なのか? 僕の中で、サンドイッチの最高峰として位置づけられているのは、実はツナサンド。もともと、僕はサンドイッチに強い関心があるわけではありません。おにぎりとサンドイッチがあったら、9割方おにぎりを選ぶ。ところが、そのおにぎりの具がツナマヨだったり、ハチミツ入りの梅だったりすると、消極的選択としてツナサンドを選ぶことになるのです。ただ、ツナサンドの断面を見て、マヨネーズが多すぎると感じたときには敬遠することになります。その次に選ぶのがカツサンド。
カツサンドも実は慎重に選ばなければなりません。選択のポイントは2つ。絶対に外せないのがパンのしっとり感なのです。これまでさまざまなカツサンドを食べてきましたが、パサパサなパンとカツとの相性はよいとはいえません。先週、羽田空港でM氏が買ったカツサンドは、しっとり系とトーストサンドの2種類でした。どちらもカツサンドには違いありませんが、食べ比べると食感がまったく異なります。
僕はサクサクのパンは好きですが、これをサンドイッチにすると、どうしてもキャベツの水気がパンに移ってしまうことになるのです。その結果、サクサクではなく、モソモソ、またはボソボソになる。この中途半端な食感が我慢ならない。好みにもよるのでしょうが、僕の場合、トーストサンドという選択肢はあり得ないのです。
サンドイッチのパンは最初から水気たっぷりであるべき。これはツナでもカツでも同じこと。
ソース問題
次の選択のポイントは、当然ながらカツそのものです。カツサンドはフェアな食べ物であると僕は考えています。それはどの商品を選んでも、必ず断面が見えるようになっているからです。この安心感は大きい。
僕はトンカツでは何度も痛い目に遭ってきたんですね。一番衝撃的だったのは学生時代。当時、大阪の河南町に住んでいて、バイクで富田林まで買い物に行くことが多かった。某スーパーの惣菜売り場で、確か150円だったと思いますが、お買い得のカツを見つけたのです。このボリューム感で150円とは。これは絶対「買いだ」と思いました。ところが、下宿で断面をチェックしてみると、驚くなかれ「ハムカツ」だったんですね。後日、別な場所でトンカツに見えるハムカツをつくっている場面を見る機会がありました。僕には偽装工作に思えてなりません。
それはともかく、断面が見えるカツサンドでは、肉の厚みが一目瞭然。中にはパンの厚みを超えるようなカツもある。コンビニのカツサンドは肉が貧弱な気がしますが、とんかつ屋さんやパン屋さんのカツサンドは比較的ボリューム感があるというイメージ。明らかにカツが主役。
僕の考えでは、カツサンドの場合、パンは薄いほうがいい。トンカツの一番外側はパン粉。それをさらにパンではさむわけですから、パンは控えめにするほうがよいのではないかと思います。しっとり&薄め。店頭でチェックすれば、だいたいどんな食感か想像できるはずです。
最後に残る問題はソース。カツサンドには最初からソースが挟み込まれています。それ以外見たことがありません。この結果、最初からカツやパンにソースがしみこんでしまう。僕はここに若干の問題意識を持っています。
僕としては、カツにはソースをかけたいが、パンにはしみこませたくないという気持ちが強い。うっかり、カツを食べ終えてしまい、パンだけ残ってしまうというケースがあります。そうなると、ソース付きのパンを食べることになる。最後の一口がソース付きのパン。そんながっかり感は味わいたくないものです。
つまり、カツの断面の部分にダイレクトにソースをかけて食べたい。それが僕の要望です。ソースが別に添えられてるのが、理想的なカツサンドといえるのではないでしょうか? その場合、できれば辛口のソースがいいですね。
いろいろ述べてきましたが、カツサンドにはまだまだ改良の余地があるのではないか。素人ながら、そう考えてしまいます。
コンビニの手巻きおにぎりのように、カツとパンとの間にフィルムが挟まっていて、食べる直前に合体させる……というのはどうでしょう? サクサク感の感じられるカツサンド。これならトーストサンドでもおいしく食べられるような気がします。この場合はキャベツの扱いが問題になる。意外にカツサンドは難しい料理といえそうです。