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経営指針の話57 経営指針研究会一泊研修会

経営指針の話57 経営指針研究会一泊研修会

こんばんは。
 朝8時半出発。9時20分、然別湖畔温泉ホテル風水に到着。9時半、経営指針研究会一泊研修が始まった。経営理念と10年ビジョンの発表&質疑・アドバイス。午前中は4名、午後は8名。一度にこれだけの発表が行われたことはあっただろうか? 終盤に差し掛かる頃には、脳みそがくたくたになっていた。6時過ぎ終了。7時から懇親会。お酒が回りすぎる。これは危険だ。二次会への参加は見送ることにした。このまま眠れば、早朝撮影できるに違いない。

何かを思い出させてくれる会

それにしても経営指針研究会は真面目な会といえます。然別湖畔までやってきて、会議室に丸一日こもるのです。研究生は経営理念と10年ビジョンの発表をする。それを真剣に聞きながら、委員、サポーターは自社の経営や自分の哲学と照らし合わせて質問やアドバイスを行う。求道的な雰囲気に満ちている。この空気感が好きで経営指針委員やサポーターになる人も少なくないに違いありません。
 中小企業家同友会の中でも、もっとも同友会らしい集まり。それが経営指針委員会であり、経営指針研究会ではなかろうか? 他の会の人たちは「自分たちこそ同友会らしい」と思っていることでしょう。それぞれに大事な学びが行われているわけですが、経営指針は同友会会員であれば、避けて通ることのできない必須科目といえます。
 それにしても、ずいぶんハイレベルというか、真剣にまとめ上げてきた研究生が多かったという印象です。正直言って、驚きました。研究生は経営指針を初めて作成する人たち。普通であれば、意味を取り違えたり、的外れな言葉がシートに記入されていても不思議ではありません。しかし、僕の見るところ、どの研究生たちも的確な言葉でシートが埋められている。それも、ただきれいな言葉が並んでいるというわけではなく、考え抜かれた末に書かれたと思われるような言葉。これは相当な時間をかけて準備してきたに違いありません。
 ここから僕が学ぶべきことは、「初心を思い出す」ということですね。18年前、僕が経営指針(我が社における名称は「中期ビジョン及び第○期経営計画」)を成文化したときの気持ち。ここに立ち戻らなければなりません。あの、崖っぷちに立たされているような感覚。先に進むのは恐ろしいが、後戻りしようにも後がない。そんな恐怖感に立ちすくみそうになりながら、経営指針をまとめていった。
 そのとき完成させた「中期ビジョン及び第43期経営計画書」をたまに開いてみると、当時の記憶がよみがえってきます。考えが浅いと思うところもありますが、必死さという点では何か伝わってくるものがある。あれから18年たって、自分はどれくらい成長したのだろうか? そう考えると、知識面では多少豊富になったかもしれないのですが、代わりに何か重要なものを忘れてしまっているような気がします。
 その「忘れてしまっているもの」を思い出させてくれるのが、同友会の経営指針研究会。とりわけ、折り返し地点に開催される一泊研修と最後の総括報告会。この2回は何よりも優先的に参加すべきだと思っています。初心を思い出すのと、思わぬヒントが得られる。僕にとっては自社の経営に直結するような重要な情報が得られることが多い。

自分にはない考えを吸収する

経営者というのはハイリスク・ハイリターンな職種。それに比べると、会社員はローリスク・ローリターンと思われるかもしれません。
 けれども、本当にそうでしょうか? 今のように先の見えない時代の中で、ローリスクというのはあり得ないのではないか。僕にはそう思えてなりません。中には一生安泰という仕事もあるのかもしれませんが、たいていの仕事はリスキーであり、それゆえにおもしろく、やり甲斐があるものです。
 今日、自社の経営理念と10年ビジョンを発表した人たちは、リスクを承知の上で自分の使命感や仕事の喜びについて語っていました。経営指針研究会のような場がなければ、もしかすると自分の頭の中でもやもや考えるだけで終わっていたようなこと。同じような立場、同じような悩み、同じような経営課題を抱えている仲間が集まるからこそ、自分の頭の中をさらけ出すことができる。ここに経営指針研究会の意義があるといってよいでしょう。
 ハイリスクな時代。僕は社員の中から経営マインドを持った人が台頭していき、実際に経営者になっていくと信じています。ただ、確信しているというわけではなく、「それが自然なのだ」と思っているだけ。多くの人は自分の人生を経営しているわけですから、企業を経営する能力も持っているに違いない。自覚や使命感といったものがあるかどうかの違いに過ぎません。
 実際、家庭を持ち、子育てを経験している人ならイメージできるのではないかと思います。今日の発表の中にも、ちょうどそんな話がありました。「一生懸命に育てても、子供というものは親を裏切るもの。だから、たとえ社員が会社を裏切ったとしても、笑顔で送り出すようにしたい」といった内容。もしかすると、ニュアンスはちょっと違っていたかもしれません。けれども、僕は単純に「すごい」と思いました。
 価値観や物事の解釈の仕方は十人十色。自分にはない考え方、解釈の仕方をする人たちから素直に学ぶ。そうすると、これまでの自分のものの見方がいかに平面的なものであったか、気づくことがあります。
 毎年、さまざまなタイプの研究生と接してきて、毎回新鮮な発見があるものです。今年は非常にユニーク。そして、自分には絶対に浮かんでこないような発想を言葉で表現したり、事業化しようとする人がいます。
 我が社には我が社の独特の企業文化や経営ビジョン、そしてユニークなコア・コンピタンスがあるわけです。ですが、狭い空間で考え続けるだけでは新鮮な発想は湧いてきにくい。僕の場合、アイデアの源泉は「取材活動」と「経営指針研究会」の2つですね。もうひとつ加えるとすれば、これから本格化するであろう次世代経営会議という集まり。果たして、マスターマインドグループのようになるでしょうか?

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