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仕事観について25 バランスのとれた経済・消費活動

仕事観について25 バランスのとれた経済・消費活動

おはようございます。
 ほぼ丸一日、パソコンに向かって集中することができた。ずいぶん進んだ。経営指針書の僕の担当ページ。目標は土曜日完成だが、もしかすると今日中に形になるかもしれない。脳みその一部がずっと働き続けているようだ。ここ数日、超早起き傾向にある。

極端に走らない

もう20年くらい前から気をつけていること。それは極端に走らないということです。極端に走るという現象や行動は大昔からあったわけですが、僕にとって一番インパクトがあったのは、やはりバブルの時期でしょうか。今から考えると、みんな頭がおかしくなっていたのではないかと思います。
 僕はバブルの恩恵を受けたことはほとんどなく、ただただハードに仕事をするだけでした。そのうち、地価がどんどん上がっていき、このままいくと一生不動産を持つことはできなくなりそうだ……。そんな漠然とした不安感のようなものが高まっていきました。土地を持つ者と持たない者との経済的格差が拡大していった時期。何でもいいから土地を買わなきゃ。週末には、あちこち別荘地を見学に行きました。山梨とか那須とか。どう考えても売り物にならないような土地が売られていたりした。それでも、都心に比べると破格の安さ。気づいたら、現金で土地を買っていました。
 やはり、どこか異常でしたね。バブル的な買い物の仕方。その後、バブルは崩壊し、多くの人の頭は正常に戻っていったわけですが、後遺症に苦しめられた人が多かったのではないかと思います。1990年代半ば、ハイテクスニーカーブームがやってきて、僕らは数年遅れのバブルを経験します。ブームは2年で終わりましたね。規模は違いましたが、僕らも後遺症に苦しめられました。それでも、頭のどこかに「一攫千金」というよこしまな考えが残っていたような気がします。
 自分の持つ能力を磨いて誇れるような仕事がしたい。たいていの人はそのように考え、実際にその方向で努力するわけですが、環境変化と自分の中にあるちょっとした邪心から、おかしな方向へ向かっていってしまうことがあります。
 健全な欲求なのか、よこしまな心なのか? 今はできるだけ両者をはっきり区別するようにしています。先日聴いた講演の中で、「物欲を持たない人が増えている」といった話がありました。物欲に限らず、欲を持つことを悪いことのように考えている人もいるようです。これもバブルの後遺症のひとつかも。ほどほどに禁欲的なのはよいことだと思いますが、極端に禁欲的なのはどうなのでしょう? 人間としての生命力を自ら弱めているのではないか、と思うことがあります。
 そもそも、欲には我欲と大欲とがあって、前者が自己中心的であるのに対し、後者は誰もが幸せになるような欲のことです。人間は大なり小なり両方の欲をもともと持っているもの。我欲が大きすぎると、当然ながらいい仕事はできないでしょう。我欲があることを自覚しつつ、できるだけ大欲に向かって仕事をすべきではないかと思います。また、欲を持たないように生きているという人は、あまりビジネスに向いていない人ということになるでしょう。

長期的に繁栄するには

自然現象も国際関係も経済も、ずいぶん極端な現象が増えてきています。「数10年に一度」という災害が毎年のように起こっている。国際政治においては、トップの極端な言動によってずいぶん危うい関係になってきています。経済のほうはというと、アメリカ勢GAFAと中国勢BATの覇権争いになっている。GAFAの時価総額はドイツの名目GDPを上回っているといいます。極端なまでに富が特定企業に集中するという時代。本当によく考えた消費行動、経済活動をしなければなりません。
 極端に富が偏重しているということは、苦しんでいる人、企業、地域、国があるということであり、どのように経済的バランスをとっていくのかが世界的問題といえます。フランスでは巨大IT企業を想定したデジタル課税が成立しましたが、影響は限定的でしょう。もっと根本的に、お金の使い方を変えていかねばならない……。そう頭では理解していても、便利な生活に慣れきってしまっているわけですから、なかなか変えにくいのではないかと思います。
 超長期的に見れば、世の中はバランスがとれているのではないか? そんな解釈も可能です。世界文明は800年周期で東洋と西洋との間で覇権交代が行われている……という説もあります。これはちょっと壮大すぎる話ですが、数100年単位で見ると、そこそこバランスがとれている。ローマ帝国が衰退していったように、永遠に繁栄し続ける国はないわけであり、巨大企業もいつかは衰退していく。
 むしろ、長期的に繁栄し続ける可能性が高いのは、中小企業のほうではないかと思います。企業というより、家業に近い形態のほうに長寿企業が多い。日本は創業200年以上の長寿企業が群を抜いて多い国。これは「富を独り占めにしない」(たとえば「三方よし」)など、バランスのとれた考え方で経営されてきたからともいえるでしょう。
 我欲ではなく、大欲を持つこと。そして、極端に走らず、全体のバランスを考えること。企業を変える力を持っているのは消費者ですから、一人ひとりの好ましい消費行動もひとつの鍵を握っているのではないかと思います。
 2015年、国連サミットで採択された「持続可能な開発目標(SDGs)」は、大きなバランスを取り戻すための活動といえそうです。日本ではまだ認知度が低いような気がしますが、問題意識を持つ企業が増えてきました。我が社としても「17のグローバル目標と169のターゲット」を意識した事業活動を目指すべきですね。一消費者としても、もっとよく考えて行動しようと思います。

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