第41話 餃子

第41話 餃子

おはようございます。
 午前中は休日として過ごす。パソコンに向かったのは午後から。経営指針の原稿も終盤。夕方までにはひと通り形になった。数値の微調整は火曜日の仕事だ。たぶん火曜夜になるだろう。写真セレクト作業を行い、編集者にデータを送る。スロウの入稿時期も近づいている。何となくではあるが、こちらの原稿も催促されているような気がする。

安心できる餃子はどこに

ここ数日、食生活には恵まれていません。いえ、これは間違い。三食ちゃんと食べられるだけで十分恵まれていますね。それは事実。ただ、自分の食べたいものを食べていないということです。一昨日の富良野、千歳取材ではちょっと期待していたのですが、昼食は車中でおにぎりを食べただけ。決算月の9月だからでしょうか。何となく、せわしなさが漂っている。自宅での食事も、冷蔵庫の在庫一斉セール的な料理となっているような気がしてなりません。
 そんなとき、冷凍餃子があると、僕としては気持ちが盛り上がります。しかし、健康志向に変わりつつある僕が食べるべき餃子は、滅多なことでは手に入らないのが実情です。
 まず、大手食品メーカーの餃子には化学調味料がほぼ確実に入っています。無添加のものは見たことがない。頼みの綱は地元企業の手により作られた餃子ということになる。スーパーへ行くと何種類か販売されています。ただ、非常に残念なことに、これらもかなり高い確率で「アミノ酸等」の文字が見られるのです。
 僕の知っている冷凍餃子では、安心できるものは2種類のみ。このうちのひとつは、たぶん手作り。数量が極めて少ないのではないかと想像しています。もう1年くらい見かけていません。以前、どこで購入したのかも忘れてしまいました。
 もうひとつは量産している会社のもの。それなのに、僕のよく行くスーパーには売られていない。これも、以前買った場所を忘れてしまいました。ネットで調べてもわからない。僕の忘却力はうまくコントロールできておらず、肝心なことを忘れてしまうことがあります。どこで買ったのだろう? いつもと違うスーパーで買い物をすれば、そのうち見つけられるかもしれません。
 そういえば、もう5年くらい手作り餃子を作っていませんね。かつて我が社に在籍した中国人社員が本場の餃子を作ってくれたのが最後だったと記憶しています。中国風の餃子ですから、焼き餃子ではなく、水餃子か蒸し餃子だったはず。もちもちした食感でした。水餃子、蒸し餃子にはやや厚手の皮が合う。涼しくなってきたので、久しぶりに水餃子を作ってみたくなりました。
 我が家で餃子を手作りすることは滅多になく、10年に1回くらいのペースでしょうか。僕自身、ねちゃねちゃした餡を餃子の皮でくるむという作業が好きにはなれず、10個くらい作ると飽きてしまいます。小さな餃子10個つくるくらいなら、肉まんサイズの餃子を2、3個作りたくなる。とても餃子職人にはなれそうにありません。

焼き方とタレ問題

そんな僕ではありますが、餃子を焼くのはけっこう得意です。といっても、得意なのは冷凍餃子をおいしく焼くこと。なぜか、冷凍のほうが上手に焼ける。手作りの餃子も、一度冷凍してから焼くとうまく焼けるのかもしれません。
 最大のポイントは餃子の並べ方と羽根のつけ方。そう、僕は羽根つき餃子が好きなんですね。これはもう何年前になるのでしょう? 中国人実業家でスロウでも取材したことのあるC氏から教わりました。ネットにも載ってますから、僕が知らなかっただけで、ごく普通の餃子の作り方なのでしょう。
 小麦粉を水で溶き、差し水をするというだけ。ただ、小麦粉の量が多すぎるとベタベタした感じになる。控えめに入れるほうがいい。
 並べ方は円形が基本。以前は2列に並べていたのですが、円形に並べるほうが美しい。市販の冷凍餃子でも簡単にできる。ただ、最低12個ないとうまく丸くはならないでしょう。12個の場合、11個を周囲に配置し、真ん中に1個収めるという形。このあたりは好みにもよりますが。
 羽根つき餃子にすると、焼け具合がわかりやすいというメリットもあります。羽根の焦げ色で判断することができる。焼きムラも一目でわかる。IHはけっこうムラが出やすいと感じています。
 さて、市販の餃子には化学調味料問題が横たわっていますが、もうひとつタレ問題もあると僕は考えています。なぜ冷凍餃子にはタレが付属しているのだろう? 中には付いていないものもありますが、市販のものにはたいてい付いている。これが困りもの。目をつぶって、そのまま捨てるしかありません。
 昔はさほど疑問を抱くことはなく、素直に付属のタレを使っていました。けれども、何か気になる味がする。ここにもアミノ酸等が入っていますし、砂糖も入っていたりする。ですから、たぶん30年くらい前から使わなくなりました。餃子のタレは酢、醤油、ラー油のみ。これで十分おいしく味わえるのに、どうしていろいろなものを加えるのだろう? まったくもって不思議です。
 そういえば、我が社で餃子好きのK氏は不思議な調味料をタレに使用していました。何だか本場っぽい(どこが本場かわかりませんが)。ただ、僕には奇妙な味のように思えました。本当に人間の味覚は不思議です。酢だけで食べるという人もいますし、ラー油を入れないという人もいる。僕は酢6:醤油4。ラー油は5~8滴。酢もいろいろ試してみましたが、今はリンゴ酢に落ち着きました。
 そういえば、前述のC氏と一緒に中国へ行ったとき、ロバの餃子を食べたことを思い出しました。「自分は今ロバを食べている」という不思議な感慨がありましたね。ロバといえば、「おはようこどもショー」のロバ君を思い出すからです。食べてよいのだろうか……と思いながらも、普通においしくいただきました。また味わってみたいものです。

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高原淳写真的業務日誌