
おはようございます。
経営発表大会のセミナー資料作成。大会2日前だというのに、まったくスピードが上がらない。午後1時、大阪からお客様。情報交換等。2時、食事会のための買い出し。3時から再びパソコンに向かう。5時帰社。5時半、ミーティング。7時頃終わる。帰り際に、校正作業。経営発表大会に使えるのは1日限りとなった。
我が社の経営発表大会18年
今年はどういうわけか異例づくめで経営発表大会に向かっています。
そもそも、今年は経営指針書(中期ビジョン及び第60期経営計画)の校正をM氏に任せっきりにしたため、自分の担当部分以外がどのようになっているのかわからない。しかも、そろそろ冊子ができているはずだと思うのですが、まだ僕の手元にない。一方、僕のほうはというと、パワーポイントのスライドづくりがまったくというほど進んでいない。
今年の経営発表大会は朝から夕方まで発表が行われ、宴会(食事会)会場が我が家ということになっている。これは初の試み。これまでは十勝川温泉での宿泊、または札内ガーデン温泉での日帰り+焼肉大会というパターンを繰り返していました。今年はどんな感じになるのだろう? 我が家では寸胴が3つか4つ並んでいる。60数人分の料理づくりが進行中です。
今日は経営発表大会について書いてみましょう。
我が社では「経営発表大会」と呼んでいますが、会社によっては「経営方針発表会」「経営指針発表会」など、さまざまな名称になっていることと思います。自社の社員だけで行う場合もあれば、取引先や金融機関の人たちを招待して行うケースもある。僕は他社の経営発表大会に参加したことはないので、どのように行われているのかわかりません。会社によって、ずいぶん違いがあるのではないかと思います。
我が社が最初に経営発表大会を開催したのは、忘れもしない2002年10月のこと。同時並行で受講していた若手印刷人経営塾、日創研のビジネススクールを修了したばかり。ともかく経営発表大会を行わねば。そう思って、平日夕方の2時間を使って開催したのでした。
我が社の朝礼室の壁にチャート用紙を10枚くらい貼り、「中期ビジョン及び第42期経営計画」を配布。このときから我が社の経営指針は手帳サイズになっていました。
問題は、この頃の僕のプレゼンスキルは今とはまったく異なっていたことでした。ものすごく緊張しながら経営発表を行っていたはず。きっと、聴いていた人たちにも僕の緊張感が伝わっていたことでしょう。何となく、硬い表情の人が多かったと記憶しています。今思えば、これは誰もが通過する関門といえます。打ちのめされながらも、懲りることなく1年後も開催する。それを続ければ、経営発表大会が自社の企業文化となるわけです。
チャート用紙を壁に貼るというスタイルが数年続き、いつだったか忘れましたが、パワーポイントで作成したスライドをプロジェクターで投影するという形に変わりました。経営発表大会の時間も、初年度は2時間だったものが半日程度となり、やがて丸一日費やすようになりました。丸一日使うようになってから、十勝川温泉と札内ガーデン温泉の交互開催になったはず。
経営発表大会の目的
我が社の経営発表大会は、経営発表、部門計画発表、全社員会議、セミナー、コミュニケーションゲームなどで構成されています。
一番時間を要するのが部門計画発表。ですが、ここが重要。原則として、全社員が一度は壇上に登り、発表に参加する。一方的に話を聴くだけという参加の仕方ではいけないと考え、このようなやり方になっています。
僕は部門計画発表にはノータッチなので、ときどき驚くような内容のものがあります。見事な映像で表現されていたり、鋭い分析が含まれていることもある。この労力を仕事に振り向けてくれれば……と思うこともありますが、「いや、これでよいのだ」と考えるようにしています。部署のみんなで協力して何かひとつのものを作り出す。これはふだんの仕事ではあまり経験できないのではないかと思います。だから、僕は完全ノータッチであり、発表後もあれこれ口出しすることはありません。
僕が担当するのは午前中に行われる経営発表と午後のセミナー。例年、各1時間だったと思いますが、今年はセミナーの時間が20分増えました。僕としては長いほうが本当は好都合。しかし、話を聴く側はたぶん大変。進め方にひと工夫必要かもしれません。僕はやさしく伝えようと思いながらも、つい理屈っぽくなってしまう傾向がある。今年は極限までシンプルさを追求しようと思っています。
これまでのわが社の経営発表大会の歴史を振り返ると、おもしろい試みだと思ったことがいくつかありました。「ありがとう作文」の朗読などは、いいプログラムだと思っていたのですが、2、3年でやめてしまいました。「ありがとう作文」全員提出というのがネックだったのかもしれません。今期の個人目標を短冊に書いて枝につるす……というのもありました。これも1回限りで終わったはず。
僕自身、過剰な演出によって人為的に感動をつくりだす……というのは好きではありません。どちらかというと、理性的に進めていって、その中にエモーショナルなものが含まれているというのが望ましい。全体的な雰囲気としては「知的で楽しい」のがよいと考えています。
ただ、僕の意向とは別に、もっと若手が主体となってまったく異なる経営発表大会に変わっていってもよいのではないか、とも思っています。
経営発表大会の開催目的は、僕の考えるところ、チェスター・バーナードの「組織成立の3要素」と重なります。①共通の目的(組織目的)、②協働の自発性(貢献意欲)、③コミュニケーション。1年もたつと僕も含め、みんな忘れてしまいそうになるのです。それを確認する場でもある。今年は「コミュニケーション」が最大のテーマといえるかもしれません。
