
おはようございます。
経営発表大会の日。自宅でギリギリまで親睦会の準備をする。会場となる札内ガーデン温泉に到着したのは朝8時40分。8時50分、記念撮影。9時、動画上映。9時5分、第60期経営発表大会が始まった。司会はT氏、N氏、開会宣言はS氏。例年とはひと味異なる始まり方。会場は朝からホットだった。午前中、第60期経営発表を行ったが、話ながら気が遠くなりかけた。てっきり、僕は睡眠不足によるものと思い込んでいた。だが、みんなも熱気を帯びている。テンションの高まりということでもなさそうだ。おかしいな……と思いながらも、部門計画発表、昼食、スロウ村説明会、全社員会議とプログラムは進んでいく。会場内を探したら、あっさりエアコンのスイッチが見つかった。午後1時半から場内は快適になった。9月末とは思えない気候だ。
今期は、新メニューとして「個人のコア・コンピタンス」発表会が加わっていた。これまでは、社内で9月、または10月に開催されていたもの。これは妙案。確実に全社員が発表できる。5、6名でグループをつくり、ひとり7分発表+感想3分といったペース配分で行われた。部門計画発表後半の部があり、その後、僕の担当するセミナーが始まる。1時間10分の時間が用意されていたが、少し時間が押してしまった。第60期から始まる「次世代経営会議」構成メンバーの紹介も行われた。最後は社員表彰、閉会式。閉会の言葉はY氏が担当。いい締めくくりだった。
例年だと、このあと焼肉大会となるのだが、この時期は冷え込みが厳しい……ということで、今期初の試みとして、我が家での親睦会開催となった。移動に時間がかかり、予定より30分遅れて、6時半開会。数日前からM氏が寸胴を4つ使って大量の料理をつくっていた。さらに、ホタテの炊き込みご飯や大量のポテトサラダ。バナナ牛のローストビーフも一挙に放出された。他にも何種類かあったが、忘れた。僕は日本酒を一口飲んだだけで、酔いが回るのを感じていた。意識が遠のかない程度にワインも飲んだ。
良質なコミュニケーション
毎年、ほぼ全力を出し切って経営発表大会に臨んでいます。このため、肝心の経営発表大会当日には抜け殻に近い状態になっていることが多い。ふだん社外で講演するときの感覚とはちょっと違っています。前日までに力を使い果たしてしまうため、発表に力を入れようにも力が入らないのです。
昨日も前半はそんな感じでした。しかし、空調が効いてきたためか、あるいは別な力が働いたのか、後半のセミナーでは話しながら上り調子になっていくのを感じていました。
それはきっと、聴き手である社員の人たちの反応がよかったからではないかと思います。真剣に聴いてくれる人がいると、それに応えようという気持ちになる。今期、僕は理屈っぽい話はできるだけ排除して、ひたすら心情と基本的考え方を繰り返し訴えかけていきました。間違いなく、ちゃんと伝わっている。そのことがわかると話しやすくなるものです。
これはふだんの仕事でも多くの人が経験していること。自分の話していることが相手にちゃんと伝わっている。そう感じることができれば、仕事はやりやすくなるものです。伝わっているかどうかわからないと、相手を疑いながらの仕事となる。やはり、良質なコミュニケーションが欠かせません。良質なコミュニケーションの積み重ねが信頼関係につながっていくことになります。このあたりをおなざなりにして、短期的成果ばかりを追い求めると、どこかで不具合が生じる可能性がある。
よく起こりがちなのは、仕事の中身と期限だけ伝えて、「なぜやるのか」を相手に知らせない……といった依頼の仕方。これではコミュニケーション不十分。認識にギャップが生まれ、期待通りの成果が得られないことが多い。また、依頼された側にはやらされ感のようなものが生じてしまいます。
違いを乗り越える
こうした状態で1年くらい過ごすと、ちょっとしたギャップが大きなギャップとなることもある。だから、僕としてはできる限り「みんな同じ仲間なのだ」という原点に立ち戻るような話をしよう、と毎年考えています。
僕の書斎のホワイトボードには、1991年の社内報のコピーが貼られています。先代社長の書いたもの。文章そのものは理性的に書かれていますが、僕はその中から心情を読み取ることができました。28年前の我が社も今の我が社と同じような課題を抱え、同じようなことを社内に訴えかけていたのだ……。当時と今とはずいぶん違った社風になっていると思いますが、人間の根本的なところが大きく変わることはないでしょう。
ダイバーシティという言葉を使うまでもなく、一人ひとり人間は異なる存在であるわけですから、個の尊重が大事ですし、考え方の違いを乗り越えるという努力も必要。会社の中では立場の違い、部署や職種の違いがある。考え方や感じ方の違い、能力や体力の違い、家庭環境や経済状況の違い……。こうした違いを乗り越えて、「一緒にいい仕事をしよう」という気持ちになるためには何が求められるのか?
僕が得た結論は非常にシンプルで簡潔なものでした。しかし、この結論でよいのか前日までずっと考え続けていました。最終的には金曜日の夕方、確信を得ました。これからもいろいろ邪念が混じることがあるかもしれませんが、大きくブレることはないでしょう。我が社は少なくとも僕が現役の間は、この方向性で進んでいくことになるはず。次世代経営会議のメンバーも、この大方針は受け継いでもらいたいと思っています。
僕は壇上で話ながら、素晴らしいセンスと能力と可能性を持った人たちが目の前に集まっていることを感じ取っていました。とりわけ、若手の人たちには、一人ひとり「こういう方向で伸びていってほしい」と思うものがあります。自分を伸ばすのは自分なので、僕はあまり余計なことは言いません。しかし、一人ひとりの中にはすごいものが秘められている。そのことをちゃんと自覚できるような能力の伸ばし方を心がけてほしいと願っています。
※写真は親睦会の様子。会社から大量の椅子を持ち込んで開催されました。
