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経営指針の話64 矛盾とチャレンジ

経営指針の話64 矛盾とチャレンジ

おはようございます。
 朝7時、第11期次世代幹部養成塾第1講。ビデオ学習を予定していたのだが、肝心のビデオが映らない。おかしい。時間を無駄にするわけにはいかない。急遽、内容を変更。わが社の経営指針書の中でもっとも活用されていないと思われるページについて解説を試みる。それはビジュアリゼーションとアファーメーション。経営発表大会でも、このページについて話したことはないはず。ちゃんと活用すると、自分の人生に少なからぬ恩恵をもたらすもの。なぜこのページが設けられているのか、どのようなものなのかについて語った。後半は今期の個人目標について、一人ひとり発表してもらった。ちょうど時間内で全員発表することができた。発表内容をホワイトボードに書き留めたので、1年後に検証してみたい。
 11時半、来客。午後3時半、役員会。4時半、幹部会議。7時からは中小企業家同友会とかち支部経営指針委員会。前半は委員会の運営について。後半は「働く環境づくりの手引き」の勉強会。「経営者の覚悟(経営姿勢)」について発表とディスカッション。活発な討議が10時近くまで続く。

「時短と自己成長」問題

わが社の経営発表大会から6日たちましたが、僕は今も「この発表でよかったのか」考え続けています。大きな方向性としてはよかった。ただ、気になる点もあります。細部を検証していくと、矛盾していると思えるような部分がいくつか見られるのです。
 矛盾はもちろんないほうがよい。けれども、矛盾をゼロにしようとすると、思い切った施策は採用できなくなるでしょう。また、矛盾と言っても「明らかな矛盾」「矛盾に見えるが矛盾していないもの」「矛盾していないように見えるが実は矛盾しているもの」の3通りあるものです。今期の経営指針を確かめてみると、「明らかな矛盾」はないはず。
 僕の頭の中で最大の矛盾といえるもの。それは「時短と自己成長」に関する問題です。世の中全体、時短や有給休暇取得率アップという方向へ向かっている。我が社も完全週休2日制にしたり、残業に制限を設けるなどしたり、有給休暇取得を推奨するなど、時短に向かって動いています。ここ数年で、ずいぶん勤務時間が減少したのではないでしょうか?
 しかし、その一方で「そのような働き方で自分を成長させることはできるのだろうか?」という疑問を拭い去ることができずにいます。人生の一時期は、とことん働いて「仕事とはこういうものだ」ということを体に覚え込ませる。そういう昔ながらの仕事の身につけ方。これも大切にすべきではないか、と思ってしまうのです。
 企業経営者としては時短を奨励しながら、一個人としては「とことん働くこと」が重要だと考えている。これは働き方改革の時代を生きる僕らにとって、悩ましい矛盾のひとつといえます。ここに矛盾を感じていないという人も、世の中にはいるのでしょうか?
 今期、僕は思いきった行動に出ることにしました。それは他人から見るとささやかな行動に思えるかもしれません。しかし、僕にとっては20年ぶりのこと。長期休暇を取ることにしたのです。長期といっても、12日間ですから、どうということはありません。東京時代には毎年2回、2週間程度の休暇を取得して海外旅行へ行っていました。ソーゴー印刷ではそのような心境にはなれず、なかなか休日らしい休日を持つことができずにいたのです。
 僕の今期のチャレンジ。それは自分自身の仕事の時短。これは本当に難しい目標といえます。しかし、これが可能になれば、仕事の質が向上しそうな気がします。また、意味の薄い時間が減少し、本当にすべき仕事に集中できるようになるかもしれません。

小さな矛盾

そのようにして考えていくと、一見矛盾しているように見えるものであっても、本質的には矛盾していないという事実に気づくことになるでしょう。
 我が社の第60期経営計画書を読み進んでいくと、現状との不一致や小さな矛盾に気づくかもしれません。けれども、文面の背景にある精神や基本的な考え方と照らし合わせてみると、矛盾はないはずだと思っています。我が社の弱点や僕自身の能力不足といった理由から、矛盾のように感じられる部分があるだけの話。ソーゴー印刷の65年の歴史を検証してみても、精神や哲学的な部分での矛盾はなかったはずだと考えています。これは、僕が過去の社内報を調べた上での結論です。
 矛盾は一人ひとりの心の中にも存在します。むしろ、僕らが考えるべきことは自己矛盾についてではないかと思います。
 世の中の平和や心の安定を願いながら、自分のまわりの人を攻撃してしまっている……。そうした自己矛盾を抱えている人も案外多いのではないでしょうか? しかし、そうした矛盾も一人ひとりの心の弱さから来ているのだと理解できれば、大きな矛盾ではなく「許容範囲の矛盾」と思えるようになるかもしれません。
 あるいは、自己成長を求めながらも、成長の機会を拒み続けるといった、矛盾した行動を選んでしまう……という人もいるでしょう。これも矛盾は矛盾なのですが、「そのとき」がやってきたら一気に解消するような矛盾といえます。まだ目覚めていないだけ。我が社にも、まどろでいるかのような状態の人がいるかもしれません。目覚まし時計で強制的に目覚めさせるよりも、体内時計が作用して自然に目覚めるのがよい、と僕は考えています。
 いろいろ考えてみましたが、自分自身にも、我が社にも、重大な矛盾といったものはなさそうな気がします。問題なのは、矛盾があるように錯覚、誤解して、行動を起こさないことですね。思い切って行動すると、問題に思えたことが問題ではなくなったり、矛盾そのものが消えてなくなったりするもの。まず試してみる。その姿勢を持つことが重要ですね。

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