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仕事観について31 苦手は得意の一歩手前の状態

仕事観について31 苦手は得意の一歩手前の状態

おはようございます。
 朝、会社で講義の資料を出力。急いで帯広コア専門学校へ。9時から就活セミナー。テーマは「効果的なコミュニケーション」。このテーマ、僕にはまったく向いてないと思うのだが、意外に好評なようだ。自分の得意分野を語るより、苦手分野を語るほうが伝わりやすいこともある。実習を交えて1時間半、確かに伝わったような気がした。非常に話しやすい雰囲気だった。
 午後1時からは社内で帯広三条高校からやってきたインターンシップ生2名に向けて講義を行う。こちらのテーマは「人生経営と働く意味」。仕事観と人生観がテーマ。やや堅苦しい話も含まれていたが、聴く姿勢が素晴らしい。限られた時間の中でできるだけ重要な概念を伝えるようにした。伝えきれなかった部分は、「激訳・キャリアデザイン」を読んでほしいと思う。
 3時頃帰宅。台風対策というわけではないが、枯れ草や枝木を積んでくりりんセンターへ。くりりんセンター前には行列ができていた。
 激動の一週間が終わろうとしている。ハードだったという意味ではなく、何かが根本的に変わっていくような感じがする。社内では台風のため1日限りとなった「スロウ村の仲間たち」の準備が急ピッチに進められていた。

「苦手」と「嫌い」を区別する

前回(10月10日)は「苦手は得意の一歩手前の状態」という話をしました。しかし、「なぜ得意の一歩手前なのか?」という説明が不十分だったような気がします。昨日の帯広コア専門学校と帯広三条高校インターンシップ生に向けての話とも関連しますので、少し補足しようと思います。
 まず「苦手なこと」と「嫌いなこと」をしっかり区別しなければなりません。そうすると、自分の中には「苦手で嫌いなこと」「苦手だが好きなこと」「得意だが嫌いなこと」「得意であり好きなこと」の4種類があることがわかります。
 もっとも好ましいのは「得意であり好きなこと」であることは言うまでもありません。これを自分の職業にできる人は幸せでしょう。ただ、ここには落とし穴があります。「単純に好きだ」という状態は案外もろかったりするのです。好きなことの中に若干の「嫌いな部分」を見つけたりすると、案外好きではなくなったりすることがある。「好きで得意」というところから今の仕事に就いた人は、「嫌いな部分を含めて丸ごと好きだ」という状態をキープしなければなりません。
 これとは真逆の「苦手で嫌いなこと」は、本人にとってはまったく眼中にない分野。ですから、目の前にチャンスがあってもまったく見ることができず、何の興味・関心もない。存在しないも同じということなので、自分の人生に影響を及ぼすことはほとんどないでしょう。
 考えるべきところは、「苦手だが好きなこと」と「得意だが嫌いなこと」なんですね。両者の取り扱いについて、僕には「これが正解」というものがありません。どちらからアプローチしてもいいような気がします。
 ただ、「得意だが嫌いなこと」というものを持っている人はきっと少ないに違いありません。好きだから得意になる。これが自然な流れ。得意なことだが、やっているうちに好きではなくなってきた……というのであれば、それはすでに得意ではなくなりつつあるということでしょう。

苦手の得意化

今日、一番考えるべき事柄は「苦手だが好き」あるいは「苦手だが嫌いではない」というものについてどう考えたらよいのかということ。もうひとつ加えるなら、「苦手で嫌いなのだが、避けて通れないようなもの」ですね。
 人生の中には、そういうものがひとつかふたつある。一時的にやり過ごすことはできても、何度もやってくるような難問。もしかしたら、一生避け続けることはできるのかもしれない。けれども、あるとき思うのです。避け続けて一生終えたならば、死ぬ間際にきっと後悔するに違いない……。
 そのように考えていくと、「避けられないものは避けて通らない」ことが人生の基本スタンスとなるはずです。そういう覚悟ができると「苦手」をどうしたら「得意」にできるか、せめて「普通レベル」にまで持っていくか? そのことに集中しようという気持ちになるものです。
 そもそも、「苦手」とはどういうものなのか? 僕の解釈では「今は持っていないが自分にとって必要だと強く意識している能力」のことなんですね。必要をまったく感じていないのであれば、苦手意識を持つことはないわけです。普通の人であれば、「サーカスの曲芸が苦手」とは思わない。けれども、「財務分析が苦手」というのは普通の経営者の多くが感じていること。これは自分に必要な能力だという意識が多少なりともあるからに他なりません。
 その必要性を強く感じれば感じるほど、その能力を身につけられるよう熱心に学んだりトレーニングすることになる。その蓄積があるレベルに到達すると、自分の内側から何かがあふれ出してくるのを感じるようになるでしょう。これが「得意」という状態なのだと思います。
 苦手意識を持っていた人の場合は、人の何倍も勉強することになりますから、その蓄積量がすごいことになる。ですから、ひとたび「得意」というゾーンに達すると、その得意レベルが尋常ではなかったりすることがある。一瞬にして、超得意という状態になる。僕は人生の中で、一度だけそれを体験しています。それは本当に一瞬の出来事でした。
 今の時代は職業選択の自由がありますから、苦手なものを避けても、嫌いなことをしなくても生きていくことは可能でしょう。その意味では、「避けて通ることのできないもの」を抱えて生きている人のほうが、超得意な何かを身につけやすいかもしれません。人生をより意味あるものにしていくには、自分の中にある「苦手だが好き」と思えるものを見つけることではないかと思います。それを今持っている「得意であり好きなこと」と組み合わせていく。人生ビジョンに向かっていくには、苦手なものの得意化が不可欠であるような気がします。

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