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食旅・パース編【0日目】 意外なところにベンダーショップ

食旅・パース編【0日目】 意外なところにベンダーショップ

おはようございます。
 朝は文書作成。1時間半ほどでひと通りまとまった。11時頃から旅の準備。午後1時、Y氏の宿泊先へ。偶然同じ便を予約していたため、空港まで一緒に行くこととなった。2時半発羽田行き。通常なら4時過ぎ到着だと思うのだが、強い逆風と着陸の順番待ちのため、1時間ほど遅れて到着。それでも余裕かな……と思っていたが、今度は成田空港までのバスが運休。高速道路通行止めのため。大雨がひどかったらしい。まずは津田沼までバスで向かう。道路は渋滞していた。これが通常の渋滞なのか、イレギュラーなものなのかはわからない。眠くなった頃、京成津田沼駅に到着。ここから電車で向かおうとするが、成田空港行きの電車がやってこない。30分以上待ってようやく到着。スーツケースを持って満員電車に乗り込む。次の駅で少し空間ができた。9時40分、成田空港着。10時、宿に到着。自宅を出発してから9時間たっていた。遅めの夕食。あっという間に熟睡した。

20世紀の遺物がここに……

ひとまず、無事成田空港に到着したこと喜ぶべきでしょう。羽田も成田も人であふれていました。ニュースを見ると、帰宅できずタクシー待ちの列に並んでいる人が映っている。帰宅困難者も多かったらしい。天気予報には注意していましたが、これほどの大雨になるとは思いませんでした。
 そんな状況にあったため、昨日の夕食は貧弱なものでした。考えてみると、ここ2、3日は「冷蔵庫在庫一掃セール」のようなメニューが続いている。僕の夕食に対する期待値は大幅に高まっていました。頭の中では、成田空港内で餃子+ノンアルコールビール……という考えでまとまりかけていた。ところが、遅れに遅れ、たどり着けるかどうかもわからない。
 まず、羽田空港内で軽く食べておこうということになり、バスを待つ間、羽田空港内の「24時間自販機レストラン」なる場所へ。ここは20世紀のベンダーショップを思わせる空間。ベンダーショップって、今もあるのだろうか? 軽食の自販機、テーブル、椅子。狭いがひと通り揃っている。無難と思われる高菜おにぎりとホットドッグを食べる。その後の成田空港までの道のりが遠かったので、ここで食べておいたのは正解でした。だが、これまで羽田空港で食べた食事の中で、断トツに貧弱な夕食となりました。
 このままでは胃袋が収まらない。というわけで、成田空港の宿でおいしいものはないか探してみる。ホテルのレストランは夜10時で閉店らしい。ベンダーショップではありませんが、再び軽食の自販機を発見。カップ麺。その中に担々麺を発見。餃子の代わりに担々麺。まあ、悪くはないかな? M氏は旭川ラーメンを選択。不思議な品揃えの自販機です。ふだんならこんなに夜遅く夕食(しかも2回目)を食べることはないのですが、長距離&長時間移動したのですから、昨夜は例外的措置と考えることにしましょう。
 それにしても、ベンダーショップという言葉を30年ぶりくらいに思い出しました。いつ頃が全盛期だったのだろう? 僕の高校時代にはすでに存在していたような気がします。その頃はインベーダーゲームと自販機が定番の組み合わせだったような記憶が残っています。しかし、その頃の僕の記憶はちょっと怪しい。
 記憶が鮮明なのは、大学時代、原付で走り回って撮影していた頃のこと。ベンダーショップはひとり旅の孤独感をもうワンランク高めてくれる存在でした。そんな中、僕はウォークマンでジャズかニューミュージックを聴いていた。今なら、ベンダーショップではなく、スロウなカフェをめぐる旅のほうが断然いいですね。

味覚は変わっているか?

さて、昨日は食べたいものを食べず一日過ごしましたから、今日あたりはおいしいものに巡り会うことができるのではないか? 自ずと期待が高まっています。
 僕はもともと楽観的なのか、それとも研修等で学んだ結果、楽観的な思考スタイルを身につけたのか……。今となってはわからなくなってしまいました。大変なことや困ったことが起こると、その後には楽しいことや好ましいことが起こるに違いない、と考える傾向にあります。
 カメラを水没させたあとも、「これをきっかけに自分の写真人生が変わるに違いない」と思っていました。それ以上に、そのときには生命の危機をも感じていましたから、写真人生だけではなく、人生そのものが変わるという可能性もありますね。
 今回、それほど大袈裟なものではありませんが、カップ麺で夜を過ごした翌日ですから、これから始まる旅は「食旅」になるに違いない。これはほとんど確信に近い。僕の旅のテーマは「生牡蠣」になることが多いのですが、今回はもう少し守備範囲を広げて、さまざまな料理を味わってみることにしようと思います。
 20数年前まで何度か一緒に仕事をしたオーストラリア人経営者のO氏が、「オーストラリア人の味覚はおかしい」と話していたことを思い出しました。確かにオーストラリアでは何度か変な味付けの料理を味わってきた。しかし、それはもう20年以上前の話。20数年ぶりに訪れる西オーストラリアのパース。どんなふうに変わっているのだろう? オーストラリアからはニセコに大勢やってきているのですから、北海道のおいしい料理に影響を受けて、少しは味覚が変化しているのではないか……。このあたり、よく観察してみたいと思っています。
 今はまだ国内での移動のため「0日目」となっています。今夜、パース到着予定。したがって、そこで食べる夕食が1日目の食事となる。それまでは機内食で満足することにしましょう。

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