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食旅・パース編【6日目】 幻のヤキトリ

食旅・パース編【6日目】 幻のヤキトリ

おはようございます。
 豪雨の中、バッセルトンの宿を出発。ナチュラリスト岬を目指す。晴れと雨が交互のやってくる天気。気温は低く、風は強い。岬から南へ。次の目的地はオーガスタ。目的地といっても目的があるわけではない。オーガスタという地名が好きというM氏によって目指すことにしただけの話。他の町と何が違うというわけではないが、ここで雑貨を購入。続いて昼食。

入った店は日本好きの店主なのか。日本のアニメや映画のポスターが貼られていた。注文したのは、Japanese Karaage and Udon Noodle。これで18ドル(1340円)。ちょっと高いと感じたが、チキンカツに見える唐揚げはおいしかった。マヨネーズではなく、トンカツソースがほしいところだ。うどんは赤いきつねを思わせる味。ニンジンとマッシュルームが入っていた。
 あまりゆっくりはしていられない。次の宿泊地、デンマークまで310キロある。グーグルマップによると3時間半ほどと表示されているが、これはかなりハイスピードで走行した場合だろう。写真を撮りながら向かうと、夕暮れになるに違いない。それでも、途中何ヵ所かで写真を撮る。デンマークにいたのは6時20分。スーパーで食材を購入。宿は市街地からずいぶん離れていた。真っ暗になる少し前に到着。だが、「ここでよいのか?」と思わせるような場所。敷地を進んでいくと、灯りのついている家があった。そして、10匹くらいの犬が近寄ってきた。これは電話するしかない……。そう思った瞬間、人の姿見え、宿泊するコテージまで案内してくれた。

宿はワイルドな環境の中に建っているが、部分的に近代的でもある。食洗機が付いている。暖房はというと、なんと薪ストーブ。取材では何度となく見たり撮ったりしてきた薪ストーブだが、自分で火をおこしたことはたぶんない。子供の頃の自宅は薪ストーブだったのだが。それでも何とか暖房は確保。

最大の問題はフライパンや鍋が備えられていなかったことだった。調理器具は持ち込みなのか? 食器類は完備しているが、料理をつくることができない。スーパーで購入したヤキトリを電子レンジで加熱してみる。これは無謀だった。野菜をアルミホイルで包んでストーブの中に入れてみる。これはいい感じに仕上がった。結論としては、スーパーでカップ麺を買っておけばよかった……というもの。たぶん、デンマークでの2泊は外食中心になるような気がする。

鹿牧場

今回、オーストラリアで初めて見つけたのは、鹿牧場でした。広大な敷地の中で牛や羊のように鹿が放牧されている。それもいろいろな場所で。ということは、鹿肉もスーパーで普通に売られているのでしょうか? これまで注意してみていなかったためか、気づきませんでした。北海道の野生の鹿と牧場育ちの鹿とでは、味に違いがあるのか。ちょっと気になります。
 牛、羊、馬などが放牧されている風景を見ると、北海道に近いものを感じますが、やはりこちらはスケールが違います。果てしなく遠いところまで牧場が続いている。それが見渡せるところがすごい。しかし、もう一点違いがあることに気づきました。それはちょうどいい具合に木が配置されいる(残っている)ということ。
 これは牧場に限らず、小麦畑もそのようになっていました。景観として残しておいたのか、それとも木を切るのが面倒だったのかはわかりません。たぶん、木々が点在する風景が好ましいという理由だったのではないかと思います。経済的にも、収穫の手間からいっても、畑には木がないほうがよいはず。牧場の場合は、家畜にとって木陰ができるというメリットがある。ただ、これも実利的な面だけではなく、ここに木があると風景としてさまになる……。そんな意識が働いているような気がします。北海道でいえば、ナイタイ高原牧場が素晴らしい景観を生み出している。風景を意識した経済活動を行うことで、北海道はもっと魅力的な地域になっていくに違いありません。

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