
おはようございます。
2日間快適に過ごした宿を後にする。1週間くらい滞在したら、きっと自分の家のように思えてくるに違いない。10時頃、Valley of the Giants Tree Top Walkへ。ここはすごい。巨木の宝庫。地上40メートルの高架歩道から眺める巨木。足がすくむが風景は素晴らしい。地上に降りると巨木の幹の太さに圧倒される。洞(うろ)の中を通り抜けることができる。みんな記念写真を撮っていた。デンマーク周辺ではもうひとつ訪ねようと思ったところがあったが、こちらは不発に終わった。
午後3時頃アルバニーへ。Googleマップにはオールバニーと書いてある。実際の発音はどうなのだろう? ここで2泊する宿はモーテルらしいモーテル。2LDK。使いやすそうなキッチン。モーテルのいいところは、車から荷物を下ろして、すぐに部屋に入れられること。ロビーを通ったり、エレベーターに乗ったり、長い廊下を歩く必要はない。door to doorなのだ。滞在日数が長くなると荷物が増えていくから、断然このほうが楽。車に荷物を残していくという手もあるが……。
ひと休みしてからスーパーで買い物。デンマークの店よりも価格が高い。同じIGAというチェーン店なのに不思議だ。品揃えはパッとしない。強みは夕方7時まで開いていること。他の多くは5時で閉店するそうだ。
夕方、トーンダーラップ国立公園にあるThe Gapへ。ここは絶景らしいが強風で波しぶきが飛んでくる。ここ数日間はずっと強風。それだけならよいが、波しぶきを全身で浴びるのはちょっと避けたい。再チャレンジすることにして、Albany Heritage Parkへ。見晴らしがよく、このあたりの地形がよくわかった。暗くなる前に宿に戻る。
僕の夕食はステーキ。M氏はスーパーで買った海苔巻き。サーモンを巻いている。旅行日数が長くなると、それぞれ自分の食べたいものを食べるという形になっていく。僕もそろそろ肉以外のものを食べたくなってきた。アルバニーは牡蠣の産地のようだ。昨日行ったスーパーには並んでいなかった。厚岸の「エーウロコ」のような直売店はあるのだろうか?
眠る前に、最後の宿泊地、パースの宿を予約する。たぶん料理をつくることはないはず。街中の普通のホテルに決めた。
IT化、無人化、省力化
海外旅行では市場を訪ねるのが楽しみのひとつ。ですが、フリーマントルの市場へ行っただけで、今回はまだ市場らしいところへ行っていません。1日平均2回スーパーで買い物をしています。そろそろスーパーにも飽きてきました。といっても、最低1日1回は行くと思いますが……。今日あたりはアルバニーで市場的なところを見つけてみようと思います。
たぶん、魚介類はそういう場所で売られているのだろうな……。スーパーにあるのはサーモンとツナ程度。肉コーナーに比べるとずいぶん貧弱な品揃えです。値段も魚のほうが高い。鮮度のほうは問題なさそうで、一昨日食べたサーモンは素晴らしい味でした。
今回の旅行でひとつ気づいたのは、小売店におけるIT化、無人化、省力化という点。セルフレジは帯広にもありますが、こちらのほうが圧倒的に使いやすい。ガソリンスタンドの中には無人のところがありました。閉店しているのではないかと勘違いするくらい。とにかく、人手を極力削減するという方向性が明確。そして、極めつけは閉店時間の早さ。これは20数年前にも感じたこと。そのときは「仕事をする気がないのか?」と思ったものですが、今は違います。自分の生活の質を高めることに熱心な人たちなのだということがわかってきました。このため、「客ができることは自分ではやらない」と考えますし、「機械に任せられることはないか」と常に考えて、IT化、無人化、省力化を図っている。
この積み重ねによって、オーストラリア人の仕事時間はものすごく短縮されているのではなかろうか? 働き方改革という観点から、見習うことが非常に多い。
モーテルに泊まる際にも、最初に宿の人から鍵を受け取るだけで、「出発する際には部屋に鍵を残して、そのまま帰ってください」と言われます。朝は自分の時間なので、声をかけないでほしいとのこと。この気楽さが僕には心地よく感じられます。過剰サービスを極力排除する。これも働き方改革には不可欠ですね。