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仕事観について37 中小企業家同友会11月例会・村松一樹氏講演会

仕事観について37 中小企業家同友会11月例会・村松一樹氏講演会

おはようございます。
 帯広に戻ってみると、当然ながらすべきことがたまっていた。午前9時半、歯医者さんへ。帰宅後、午後の仕事の準備。昼は組合の理事会。1時15分、帯広ロータリークラブ事務所。昔の資料のスキャニングと複写。大量にある。だが、やり方はわかった。3時半頃帰宅。事務的作業にずいぶん時間がかかる。
 7時、とかち館で中小企業家同友会とかち支部11月例会。講師は帯広日産(株)代表取締役の村松一樹氏。演題は「甲子園の挫折が俺を奮い立たせた! ~日産本社から全株購入、サラリーマン社長からオーナーへ~」。2週間の休暇でぼんやりしていた頭が一気に活性化した。目の覚めるような講演内容だった。何社か、社員と一緒に大勢で参加していた企業があった。我が社は僕だけ。もっと強力に社内アナウンスしておけばよかったと思った。こういう例会があるから同友会はおもしろい。やはり支部例会が基本だな……。改めてそう感じさせられた。

戦う姿勢

村松氏は僕と同年代。マインド的に守りに入ってもおかしくない年齢。そんな中で、「本社から派遣された社長」という地位に留まらず、全株を取得してオーナー社長になる。日産販売店として初めてのMBO(経営陣による買収独立)だと言います。そうした強い気持ちに至る原点となったのが、40年近く前の甲子園での挫折だった……という話。
 講演の後にグループ討議があり、誰かが「プロジェクトXみたいな話」と感想を述べていました。確かに。そんな劇的なストーリーでもある。甲子園出場を果たすも、甲子園ではメンバーから外される。数年後、監督からその理由を聞き、人生観を大きく変えていく……。
 ここで村松氏の講演内容を再現することはできませんが、「戦う姿勢」があるかどうか。ここが野球ばかりではなく、仕事においても欠かせない。甲子園出場時には積極性がないという理由で外されたそうですが、今の村松氏からは想像もつきません。挫折から学んで180度大きく転換したということでしょうか。
 僕の想像ではそのようなことはなく、普通に考えると十分積極的だったはず。だが、微妙な差が決定的な差となることがある。講演の中では「守備をしていて自分のところに打球が来なければいい思うようではダメ」といった話がありました。確かにその通りです。「戦う姿勢」や「積極性」はビジネスにおいてもまったく同じであり、積極性が欠如すると「一日の仕事が大過なく過ぎていけばいい」という次元の低い働き方になってしまいます。
 僕が、というより参加者の多くが驚かされたのは、村松氏のチームメンバーの半分は中学まで野球未経験だった、という話でした。1年生のときは地区1回戦敗退。2年生では2回戦敗退。しかし、みんな「甲子園へ行く」と信じている。
 つまり、目標が明確にあるということ。その上で、今の立ち位置を認識している。目標に到達するにはどうすればよいのかを考え、そのために自分たちのすべきことを熱心に行う。これを高校生が自ら行っていたというのですから驚きです。村松氏は「信じる人間と若干冷めた人間の差」と表していました。

できると信じる

講演の最重要部分は、可能思考についての話だったと思います。
 「自分たちにはできる」と信じるのか、それとも「自分たちには無理ではないか」と冷めてしまうのか。スポーツばかりではなく、子供の頃から僕らは無数に経験しているに違いありません。何かにチャレンジしようというとき、あるいはピンチに立たされたとき。できると思うか、できないかもしれないと感じるか。意志の力が試される。
 こうした心の強さは、持って生まれた資質もあるでしょうし、何よりも子供時代の育ち方によるところが大きい。高校生ともなると、強いか弱いかがずいぶんハッキリしているに違いありません。
 ただ、僕が思うには、大人になってからであっても、人生の後半に差し掛かってからであっても、自分を変えることは可能なのではないでしょうか。大人になると甲子園というわけにはいきませんが、戦う場所はいくらでも用意されています。もちろん、誰かを倒すという戦いではなく、自分の中にある不自由感や不足感との戦い。目標を設定し、自分を鼓舞する。それは人生が続く限り、終わることはないに違いありません。
 自分の心というものはなかなか自分の思い通りにはならないものです。「自分にはできる」と信じる。この単純な思い込みがなかなかできない。できるできるできる……と100回唱えても、101回目に「無理かも」といった消極的な気持ちが頭の中に浮かんでくる。僕にもそういうところがありますし、多くの人は「消極的な自分」の扱いに苦労していることでしょう。
 僕は何でもいいから一点突破でいくのがよい、と考えています。人間には何か取り柄があるわけですから、得意な分野を狭く絞って、その分野では誰よりも強くなる。そのための努力を継続的に行う。習慣化し、何が起こっても崩さない。そうやって自信を積み重ねていくべきではないか。
 「自分にはできる」と信じられるようになるためには、自分の中に確かな実績が必要であるはずです。何もしてこなかった人間が自信を持つことはできません。学生のうちに実績を積み重ねられるのがベストですが、40歳からでも50歳からでも可能なはず。
 目標設定→現状認識→どうすればよいか考える→行動。これを繰り返していくうちに、目標も実績も大きなものとなっていく。そんな素晴らしい事例を聴くことのできた11月例会でした。

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