
おはようございます。
久しぶりに朝から出社。朝礼に出たのは1ヵ月ぶりではなかろうか。みんなにおみやげを配る。休みの人を含め、たぶん全員に行き渡ったのではないかと思う。午前中は会社で仕事をする。午後1時20分、同友会事務所。事務局員K氏と未会員企業訪問。10社くらい回っただろうか。3時40分、事務局に戻る。4時、とかち支部四役会。4時半、幹事会。7時帰宅。8時半に眠ったら、朝1時半に目が覚めてしまった。
危機感と経営指針
さまざまな企業を訪問したり、とかち支部の幹事会等に参加して感じること。そのときどき違ったことを感じることもありますが、ほぼ不変なのは「経営指針の必要性」について。経営指針のある会社は活動に一貫性を感じますし、何を目指しているのかが明らか。しかし、経営指針がない、またはあっても形骸化していると一貫性が感じられなくなる。行動が場当たり的になってしまう傾向にあります。
経営者が若かったり、社歴の浅い会社であれば、経営指針よりも情熱や行動力のほうが重要となるでしょう。あれこれ計画するよりも、まずは自分が積極的に動く。そのようにして事業を拡大させることが求められるに違いありません。しかし、人間は必ず年をとりますから、いつまでも「自分で」というわけにはいきません。部下に任せることが大切ですし、そのためには人材育成が欠かせないテーマとなってくる。
そのような段階となったとき、経営指針があるかないか。これは決定的な違いとなるわけです。指針がなければ、部下はどのように自分を成長させていったらよいのか迷ってしまうことになる。経営者と自分の目指す方向に不一致を感じやすくなるのではないでしょうか?
そんなわけで、多くの経営者はどこかの時点で経営指針の必要性を強く意識するようになる。けれども、具体的に成文化することに対して、なかなか一歩を踏み出せずにいる……。そんな経営者も多いのではないかと僕は想像しています。
一歩踏み出せない最大の理由は、「今現在、そこそこうまくいっているから」というものでしょう。危機感を感じていなければ、苦労して経営指針を成文化しようとは思わないはず。
理想としては、自社の経営がうまくいっているうちに経営指針成文化に取り組むことです。ただ、そのような企業は非常に少ない。
多くの場合は、何らかの形で追い詰められて、経営指針をつくろうと決意するのではないかと思います。これは僕だけの話ではなく、これまで経営指針研究会に参加した人たちの話を聴いて、ときどき感じることです。売上・利益は順調に推移していても、人の問題で悩んでいる。あるいは、事業承継問題にさしかかっている。業界の将来の先行きが不透明……。さまざまな理由があって、経営指針研究会に参加することとなる。危機に対する察知能力の高い人は、比較的早い段階で経営指針成文化に取り組むことでしょう。
僕の場合は、入社した時点で相当危機的な状況にありました。経営指針成文化に取り組んだのは、かなりギリギリのタイミング。もう1年遅かったら、大変なことになっていたでしょう。
ニーズの顕在化
北海道中小企業家同友会とかち支部には、現在875社の会員がいます。昨日の時点で3社入会することが判明。878社となりました。このうち、役員として名を連ねているのは58名(58社)。とかち支部は役員の人たちが中心となり、支部例会をはじめとする各種活動が展開されています。
そして、これは僕の勝手な想像ですが、役員になる人たちの会社は「比較的うまくいっている会社が多い」のではないでしょうか? ちなみに、我が社には問題が山積していて悩みも多いわけですが、僕の目から見て役員の多くの会社は安定的に成長しているように思えます。そして、おそらく多くの会社はすでに経営指針を持っているに違いありません。
しかし、878社も会員企業があると、経営指針がないまま自社を経営しているところも多いでしょうし、そもそも「経営指針とはなんぞや?」という認識の経営者もいるに違いありません。とかち支部幹事会に出席していると、経営指針成文化の話はさらりと終わってしまう傾向にあります。このあたり、もっと一般会員の潜在ニーズに応えるような支部活動に変えていく必要があるのではないか? 3年半前、全道経営指針委員長になった頃から、そのようなことを強く意識するようになりました。
経営指針成文化に対する経営者のニーズというものは、顕在化した時点ではすでにギリギリのタイミングなんですね。僕の場合がいい例です。ギリギリになってつくるよさというものもあるわけですが、あまりにもリスクが大きい。したがって、潜在ニーズという段階のときに強く働きかけて、経営指針委員会、あるいはとかち支部として、ニーズの顕在化を試みる必要がある、と僕は考えています。ここ数年はそれがうまく機能して、とかち支部の経営指針研究会参加者は2桁をキープしています。
全道経営指針委員長となって4年目。任期も残すところ5ヵ月となりました。僕としてはずっと経営指針の普及活動に努めていきたいと考えていますが、そのやり方は来年度から違ったものとなっていくはずです。
経営指針成文化の普及がそう簡単に進まないのは、成文化してもその成果がすぐには現れないというところにあるでしょう。つくった直後では何も変わらない。場合によっては、社内に混乱が生じることもある。そうした困難を承知の上で、長期的な視点に立って経営指針づくりを行うことが経営者には求められる。なので、経営指針の普及にも、長期的な視点と粘り強い活動が欠かせません。同友会会員であれば、経営指針を成文化していて当たり前……。そういう状況をつくるには、もう少し年数が必要です。
