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経営指針の話69 経営ビジョンとクロスSWOT分析

経営指針の話69 経営ビジョンとクロスSWOT分析

おはようございます。
 午前9時半、歯医者さんへ。治療中、いつもの通り眠くなる。短時間ではあるが、3、4回、完全に眠ってしまった。歯の治療が心地よい。子供の頃には考えられたかったことだ。昼はロータリーの例会に出ようと思っていたが、麻酔のため口がふがふがになっていた。帰宅し、出張の準備等を行う。午後2時半からは自宅で商品撮影。Googleカレンダーには編集者3名の名前が書かれていた。案の定、カット数が多い。撮影は5時頃まで続いた。5時半、買い物へ。
 7時、清水町のT社にて経営指針研究会Cグループ第9講。クロスSWOT分析と経営方針の発表。続いてディスカッション。経営指針づくりにおいては、ここがひとつの山場。僕はそのように捉えているが、初めて経営指針づくりに取り組む人にとっては、毎回が山場であるに違いない。経営指針研究会では、活発なディスカッションとアドバイスが展開される。ここが経営指針研究会のおもしろいところだ。10時半帰宅。

視点を変えてみる

昨日の経営指針研究会で感じたのは、自社の強みも弱みも、外部環境の機会と脅威も、自分の捉え方次第であるということでした。自分が強みだと思っていることは、別な角度から見ると弱みにもなり得る。そして、その逆もあるでしょう。外部環境のほうはもっと複雑。業界的に見ると脅威と認識されることであっても、自社にとってはそれが機会となることがある。そうなると、「機会」と「脅威」のどちらに記入したらよいのかわからなくなるかもしれません。昨日のディスカッションの中でも、そうした議論がありました。
 しかし、よく考えていると、そのあたりがSWOT分析のおもしろいところなのです。業界的には脅威なのに、自社にとっては機会となっている。こんなビッグチャンスはそうそうにはないでしょう。そこに自分が気づくかどうか? 気づけば、大きなビジネスにつながる可能性が高い。「業界がこうなのだから……」と常識的に捉えてしまうと、チャンスを逃すことになるわけです。
 強み、弱み、機会、脅威。これらは視点が変わると、絶えず入れ替わる可能性がある。他人からは「弱み」「脅威」に思えることであっても、「強み」「機会」に組み入れることが可能。そのように意識を働かせている人は、自然と強気の経営戦略を描くことになるでしょう。
 ただ、強気一辺倒がよいわけではありません。このあたりはバランス感覚が重要となってきます。謙虚な気持ちで自社の弱みを自覚することも必要ですし、脅威を正しく認識し、逆境に備えることも大切。弱気すぎてはいけないのですが、強気な中にも健全な危機感を持つべきではないかと考えています。
 ユニークな経営者の中には、常識人が「強み」「機会」だと思うことを「弱み」「脅威」と捉え、「弱み」「脅威」と思われがちなことを「強み」「機会」だと認識する人がいます。これは決してあまのじゃくということではなく、発想の仕方が常人とは異なっているのです。
 「今」だけを見ているのではなく、中長期的な視点で物事を捉えた結果、ユニークな現状認識となるケースもあるでしょう。今はこうした現状だけれども、数年後にはこのように変わっているはず……。そのような視点を持つと、当然ながらSWOT分析は違ったものとなる。とりわけ、外部環境は数ヵ月単位で大きく変わっていくもの。今だけにとらわれることなく、「当面」「数年先」「10年後」といった具合に、いくつかに分けて分析する必要があるのではないかと思います。

ビジョンありきの経営戦略

内部環境のほうも今と数年先とでは、当然違ったものとなるはずです。今は弱みと感じられることが、数年先になると人が育って強みに転化するかもしれない。SWOTは現状分析の手法なので「今」を捉えることは大切なのですが、「今」だけにとらわれることなく、数年後まで見渡すことができれば、経営戦略は大きく違ったものとなる。僕は現状から何もプラス材料が見いだせなかった頃、将来のSWOTに希望を見つけようとしていました。そのような分析をすると、実に奥深く、楽しい作業になってくるものです。どんなに現状が厳しくても、何らかの打つ手が見えてくるに違いありません。
 昨日再認識したことは、経営ビジョンの有無がSWOT分析、クロスSWOT分析の中身の違いになって現れるということでした。ビジョンを持っている人は「何をどうしたいのか」が明確ですから、自社の内部資源のここを伸ばしたいとか、この弱みを変えていきたいという強い思いを持っています。同時に、外部環境についても独自のセンサーを働かせている。
 自分のやりたいことを実現させるため、市場性があるかどうか、障害となる環境変化はあるか、技術の進歩は進んでいるか……といった情報が集まってくる。新聞記事や業界誌に載っている程度の情報では物足りない。ビジョンを持って経営している人は、自ら情報を求めて動き回っているに違いありません。どこへ行けば情報があるのか? 最初のうちはよくわからなくても、次第に「情報が集まる体質」に変わっていくものです。「求めよ、さらば与えられん」ですね。
 ビジョンがないと、自社に「強み」があって、外部環境が「機会」なのに、そのことに気づかないということが起こりうる。ビジョンがないということは現状維持思考ということですから、今と同じ仕事の仕方をやり続けるということです。クロスSWOT分析では内部環境の「強み」「弱み」、外部環境「機会」「脅威」をクロスさせ、4つカテゴリーの戦略を導き出します。僕の言い方では「強化戦略」「改善戦略」「異質化戦略」「出口戦略」の4つ。いずれも、現状維持ではなく、戦略的に何かを変えていくためのもの。ですから、ビジョンが明確になっていなければ、有効な戦略を描くことはできないのです。
 「自社を、世の中をこう変えていきたい」。そんな強い気持ちを持っている人がユニークな経営戦略を描くことになります。わが社の経営戦略も、今後もっとユニークなものに変わっていくことでしょう。

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