
おはようございます。
「パイレーツの会」2日目は午前9時から始まった。会場は宿から徒歩10分ほどの場所にあるS社。何ともハイセンスなオフィス。オフィスとは別に「ASOVIVA」というフリースペースがあり、そこが勉強会会場となった。最初はK社長の発表。自社の事例とアメリカ視察の報告。自社のビジネスに対する危機感から視察に参加したと話していたが、時代はここまで進んでいるのか……。そう感じざるを得ない報告内容だった。その後は参加した各社からの成果報告。僕は6年ぶりの参加だが、他の多くは毎年参加している。なのに、この1年の変化が実に激しい。経営環境は大きく変化している。僕はこれからの2年が勝負だと考えている。認識はみんな同じであるように感じた。各社10分という発表時間だったが、中身は非常に濃く、大いに刺激を受けた。
昼食はひつまぶし。正式な食べ方(たぶん)でいただく。午後1時頃解散。タクシー乗りあわせで名古屋駅へ。そこから僕は中部国際空港行きの列車に乗る。15時10分発のエアドゥで千歳空港へ。雪は積もっていなかった。道東道に乗ってから雪が降り始めたが、雪道という感じではない。7時25分帰宅。
人への投資
世界中どこにいても情報をキャッチすることのできる時代。ですが、情報の集まる場所へ足を運んで、できるだけ生の声を聴くことが大事ではないかと思っています。特に、同業者の実体験は耳を傾ける価値がある。地元でも同業者の集まりはありますが、競合関係にある地元の同業者からビジネスのヒントは得られないと考えたほうがよいでしょう。地域内では異業種の話がためになる。同業者の場合は、エリアの異なる人の話が大いに参考になる。全国各地から集まる少人数の勉強会が、僕にとっては一番の情報源と言えるかもしれません。
同業者であるだけに、同じような危機感を共有していますし、具体的に抱えている問題や悩みも似通っています。ただし、そうした問題に対する取り組み方や具体的解決策については、まったく違っていると言ってよい。違うからこそ、大きなヒントとなり、「自社に生かせないものか」と考えることになる。そのまま真似るには無理がありますが、自社が今取り組んでいることに組み入れて、より効果的な手立てに変えていくことは可能でしょう。
僕も自社の事例発表を行いましたが、我が社と同じことをやろうという会社はたぶんないはず。けれども、そのエッセンスを別な形で試してみようという会社が出てくるかもしれません。同業者の事例は、比較的自社にも落とし込みやすい。ここが異業種勉強会とはちょっと異なるところではないかと思います。
具体的な活動内容をここに書くことはできません。ただ、発表の中にこんな言葉が出てきました。それは「機械より、人に投資しよう」というものでした。
印刷会社の多くは、現場から設備投資が求められているのではないかと思います。「こういう設備があれば生産性がもっと上がるのに……」といった要望。それはもっともであり、前向きな話でもあるのですが、今は機械に投資してもそれに見合う需要を生み出すのは困難。異なるアプローチ法を採らなければ、需要を創出できない時代と言えます。人への投資は、たぶん印刷業に限らず、他の産業にも当てはまるに違いありません。
求められているのはアイデア
発表した会社のうち、数社が「人」について述べていました。その中には「理念を実践すればカルチャーになる」という話がありましたし、「全社員が自分の経営計画を立てる」という話もありました。それぞれ、僕にとっては大いに刺激的な内容。たぶん、経営マインドを持った人をいかに増やしていくか? ここに自社の成長の鍵があるに違いない。そんな共通認識が参加各社の中にあるような気がします。
設備投資重視型の経営は、将来の見通しがクリアだった時代のものといえるでしょう。今は設備投資しても、需要がいつまで続くかわからない。体力のある大企業や製造に特化している企業と同じやり方ができるわけではありません。
ビジネスのテーマが大きく変化しています。「紙媒体を作る」ではなく、「新たな仕事を生み出す」ことがテーマ。そのためには「世の中の問題を解決するためのアイデア」が欠かせません。
顧客からの注文があって、そのニーズにしっかり応える。そういうビジネスがなくなることはないのですが、今後確実に減少していくことになるでしょう。世の中が複雑化するにつれ、顧客は「何かもやもやとした悩み」を持つようになっていく。チラシや印刷物をつくることで問題解決できたのは昔の話。今は、結果として印刷物をつくることはあっても、紙媒体が求められているというわけではありません。求められているのは問題解決であって、その解決プランを提示できる「人」が求められているのです。
セミナーに力を入れている会社もありました。まさに「人」そのものが商品となっている事例と言えるでしょう。世の中が複雑化、高度化することにより、わからないことが爆発的に増えている。そんな時代の中を僕らは生きています。自力で知識を増やすにも限界がある。誰か、専門家に教えてもらう。あるいは、誰か代わりにやってもらう。そんな機会がこれまで以上に増えていくことでしょう。
個人レベルでも会社レベルでも、何かを代行するようなビジネスが今後増えていくのではないか? そんなヒントを得ました。我が社もすでに一部で行っていますが、その先にはとてつもなく大きな需要が眠っているような気がします。
