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経営指針の話71 北海道中小企業家同友会50周年

経営指針の話71 北海道中小企業家同友会50周年

おはようございます。
 朝7時50分、夢の蔵集合。同友会とかち支部経営指針委員長T氏、副委員長H氏とともに札幌へ向かう。ノンストップで走ったら、思ったよりも早く札幌パークホテルに到着した。11時から第2回全道経営指針委員会。昼食をはさんで午後1時40分まで活発な討議が行われた。2時、北海道中小企業家同友会創立50周年記念講演会。講師はJAXA航空研究開発機構シニアフェローの川口淳一郎氏。「やれる理由こそが着想を生む。はやぶさ式思考法」という演題。ユニークな話。着想を生み出すには脳をリラックスさせることが重要だと思った。講演後は、記念式典。全国各地から来賓が集まっていた。僕は岩手同友会の方々とご一緒させていただいた。今年8月、盛岡で行われた経営労働問題全国交流会の記憶がよみがえってきた。7時半閉会。10時半頃帰宅。

創立と承継

企業でも団体でも、組織が50年続くというのは大変なことではないかと思います。自分一代だけでなら、個人の意志力で続けることができるかもしれない。けれども、50年となると一代では困難。組織として機能していなければなりませんし、志を共にするパートナーの存在が欠かせないでしょう。創立時には創立時の苦労があるでしょうし、承継時には創立とは違った意味での苦労を背負うことになる。理念を持ち、ビジョンを頭の中に思い描けている人であれば、苦労は単なる苦労ではなく、やり甲斐となるはず。北海道中小企業家同友会は、理念とビジョンを次世代に手渡しながら、この半世紀、成長・発展してきたのでしょう。
 同友会は企業経営者の集まりなので、おそらく人材に事欠くことはありません。ただその分、個性的すぎたり、自己主張の強い人も多いに違いありません。ですから、目的や理念、そしてビジョンをいかに共有するかが、組織の健全な発展には欠かせない。目指すところがバラバラになってしまうと、一人ひとり能力が高い分、組織は崩壊へ向かっていく。
 北海道同友会は過去最高の会員数6052名を数えた、という発表がありました。人口減少、事業所数減少の中で、会員数を伸ばしている。これは中小企業家同友会が自社の成長と地域の発展に欠かせない組織であると、広く認知されているからに他なりません。同友会の理念に共感、共鳴する企業経営者が増えているということでしょう。
 会場で受け取った50周年記念誌の中に、「北海道中小企業家同友会をつくりましょう!」という準備会の文書が掲載されていました。手書きの文書。「経営者は孤独です」という言葉から始まっている。今、僕らが孤独感を感じることはほとんどありません。それは半世紀前の創立メンバーが苦労して築き上げ、組織を機能させ、代々受け継がれてきたからに違いありません。もし、一緒に学んだり、問題意識を共有する仲間がいなければ、やはり孤独感を感じるような気がします。
 同友会の基本思想である「労使見解」の浸透も大きいでしょう。対等という価値観が企業内に定着することで、社内の人間関係は改善され、意識のギャップは次第に埋まりつつある、と僕は認識しています。今日、僕は社内で孤独感を感じるようなことは、ほとんどありません。有形、無形、さまざまな形で我が社も僕も同友会運動の恩恵に浴しています。

クロスSWOTと経営指針の実践

同友会の理念と「労使見解」を中心とする基本思想。それがこの半世紀、北海道同友会の会勢を拡大させてきた。では、次の半世紀は何がポイントになるのか? そんなことを帰りの車の中で考えていました。
 やはり、「経営指針の成文化と実践」を広げていくことが最重要課題であると僕は考えています。広く会員企業に伝えていくことはもちろんですが、我が社においても経営指針の全社的取り組みが欠かせません。実践活動はまだ道半ばだと思っています。
 移動中の車の中で、クロスSWOT分析の話題になりました。経営指針研究会では多くの研究生が悩むところではないかと思います。我が社もまだまだ分析が甘いところがあります。自社の本当の強みを自覚しているのかどうか? それすら怪しい。第三者から指摘されて初めて気づく……ということもあるでしょう。
 単純にいえば、自社の強みと外部環境の機会を組み合わせれば、自社の取り組むべき方向性が見えてくる。しかし、強みと機会が何なのか、特定できなければ、肝心の方針や戦略を立てることができません。自社の中で経営理念が浸透し、ビジョンを共有していたとしても、何をどうしたらよいのかわからないということになってしまうわけです。
 クロスSWOT分析は経営者だけで行うものではありません。若手を交え、数名で取り組むべきではないかと思います。年齢や立場が異なれば、網膜に映っている世界も違っているはず。持っている情報にも違いがある。さまざまな情報を持ち寄って、強み、弱み、機会、脅威を洗い出していく。
 特にこれから重要なのが外部環境の機会と脅威でしょう。恐ろしい勢いで世界が変化していますから、自社商品があっという間に古めかしくなることもあれば、廃番にしようと思っていた商品が「攻める商品」に変わることもある。その意味では斜陽産業にもチャンスがあるし、成長産業にも落とし穴がある時代。チャンスが来るのをただ待つのではなく、活発に動きながら潜在ニーズに応える商品開発を継続的に行わなければなりません。
 経営指針研究会では、経営理念と10年ビジョンの成文化だけで終わってしまう人もいるようです。ひと通りまとめ上げるにしても、クロスSWOT分析、経営方針、経営計画がぼんやりしてしまう。このあたりに、僕としては課題に感じているところです。
 経営指針の成文化と実践を通じて、本当に会社がよくなった。そう実感する企業を増やしていくことが、同友会の次の半世紀には欠かせない。もちろん、我が社も経営指針の実践によって、100年企業への道を切り開いていくことになるでしょう。今年はさまざまな意味で節目になる年だと感じています。

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