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経営指針の話73 いい仕事とは

経営指針の話73 いい仕事とは

おはようございます。
 朝礼の場で新入社員のT君を紹介。我が社ではY君と並んで最年少となる。これからの成長に期待したい。朝礼後、チコリーコーヒーを淹れる。だが、飲んでいる余裕はないことに気がついた。急いで帰宅。朝のうちに済ませておくべき仕事に着手。10時半、歯医者さんへ。昼食後、1時間弱仮眠。写真セレクト作業、講演資料の最終確認、事務的作業等。6時半、北海道中小企業家同友会とかち支部四役会。比較的早く終了する。次期幹事長、事務局とミーティングしてから帰宅。

前向きな気持ちと自己成長

講演のためのパワポのデータを確認していて、改めて思うところがありました。
 あらゆる仕事に共通して言えること。それは「いい仕事をしたり、素晴らしい商品・サービスを提供すると、相手は前向きな気持ちになる」ということ。僕らが仕事をするのにはさまざまな目的があると思いますが、その目的に合致しているかどうか知るためには、「相手の気持ちが前向きに変わったかどうか」が目安になるに違いありません。
 我が社の仕事の場合は、クライアントや読者の方々が喜んでくれたかどうかが重要。自分たちのつくりだす印刷、出版、広告等の商品は「相手を前向きな気持ちに変えるもの」でなければなりません。また、いい仕事によって「自分に成長をもたらしてくれる」ことを知るべきでしょう。いい仕事をすれば、顧客も自分もよい方向へ変化させることができる。双方にとってメリットがあるわけですから、本気でいい仕事をしようと決断しなければなりません。
 そのような決意をハッキリ言葉で表現したものが「経営指針」ではないかと思います。
 複数の企業経営者から、「最初につくった経営指針はA4用紙1枚のものだった」という話を聴いたことがあります。あれこれ複雑に考えるのではなく、シンプルに経営者自らの本心を表したもの。むしろこのほうが社内のみんなの心に響くかもしれません。自分(経営者)はどんな気持ちでいて、みんなの気持ちをどのように変えていきたいのか? それが1枚の紙に表現されているのであれば、価値ある初年度の経営指針と言ってよいのではないかと思います。
 2年目の経営指針となると、少し事情は異なってきそうです。「具体的に何をどのようにすればよいのか」が求められるのです。このため、現状分析を行って、ビジョンと現状とのギャップを認識したり、ビジョンに近づいていくための道筋を明らかにしていかなければなりません。そうすると、さすがにA4用紙1枚というわけにはいかず、ページ数が増えていくことになるでしょう。我が社の場合は最初からページ数がやや多め。今ではちょっとした本1冊分のページ数があります。
 分厚い経営指針書とは別に、クレドを作成して全社員に携帯してもらっているという企業もありますね。クレドとは信条、志、約束を意味するラテン語。自社の価値観や経営指針を簡潔に表したもので、サイズとしては名刺や小型の手帳サイズのものが多いでしょう。ここには現状認識や経営戦略的なことは書かれておらず、自分の気持ちを前向きに変える言葉だけで埋められている。仕事の原点を指し示すものと言ってもよさそうです。

いい仕事といい人間

世の中は複雑にできているので、経営指針に沿っていい仕事をしようと思っても、いつの間にか方向がずれてしまうことがあるものです。恐ろしいのは、自分がずれてしまっていることに気づかないというケース。
 経営発表大会(経営指針発表会)を年1回開催する目的のひとつは、ずれてしまいそうな方向性を整えること。経営者の役割はそのあたりにあるのではないかと思っているので、僕の持ち時間の中では、どうしても自分の信条(心情も)と原理原則的な話になることが多い。
 いい仕事がしたい。いい仕事によって、顧客や読者の気持ちを前向きに変えたい。そして、仕事を通じて自分を成長させたい。この大原則から外れている人は我が社にはひとりもいないはず。何か問題が発生したならば、原点に立ち戻ることで全員の考えは一致する。常に原点を忘れずに行動すれば、複雑に見える世の中であっても、大きく道を踏み外すことはないのではないか? 僕は比較的単純に考えています。
 これは社外での活動においても当てはまるはずだと思っています。どんな組織にもややこしい問題が存在するわけですが、原点に立ち戻れば、最初から大きくずれているという人は滅多にいない。いろいろ積極的に活動しているうちに、ずれていってしまうことが多い。逆に言うと、ずれやすい人というのは、やる気があって行動的で好ましい人ということになる。組織においては、人のやる気を引き出すことが重要。多少のずれを容認しながら、全体としては調和がとれているという状況をつくり出すこと。それが経営者、リーダーの役割ではないかと思います。
 そう考えていくと、経営計画を厳密につくりすぎて、やるべきことが細かく決められているという状況は避けるべきではないか……。そんなふうに思えてきました。何をどうしたらよいかわからない人には細かな計画が必要ですが、エネルギーの高い人の場合は大きな方向性を指し示すだけでよいのかもしれません。
 今朝になって、「いい仕事」の前に「いい人間」であるべきだな……という考えが浮かんできました。「いい人間とは何か」について考えると、やはり複雑なことになってしまうのですが、ここはシンプルにいきましょう。「いい人間であろう」と努力し続けている人が、いい人間なのではなかろうか? 自分の中には善も悪も存在することを自覚しつつも、いい人間として意思決定できる。そういう人がいい仕事をして、人を前向きな気持ちに変えることができる……。
 今日はわずか30分の講演なので、「いい仕事」論の話は30秒くらいで通過しなければなりません。しかし、僕のメッセージを多少なりとも受け取ってくれる人がいればいいな、と思っています。 

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