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仕事観について48 「助ける」と「助けられる」

仕事観について48 「助ける」と「助けられる」

おはようございます。
 午前中は畜大就活セミナーの準備。前回までの講義内容を一部修正。さらに大幅に項目を追加。続いて、スロウの撮影。自分の担当ページ。指先だけだが、自分が写る写真。このため、三脚にカメラをセットし、M氏にシャッターを押してもらう。昼食後、原稿を書く。1ページなので、1時間もかからない。メールでデータを送る。その後、いくつか用事を済ませるため外出。買い物中、H夫妻に偶然出会う。帰宅後、早めの夕食。6時頃、僕はちょっとした難題に取り組もうとしていた。3氏に電話をかけ、そのまま取材を試みる。日曜、それも夕食時だが、快く対応してくれた。ありがたい。M氏からは、すでに作成済みのレポートを送っていただく。救われた。記事にまとめ、インデザインに配置。さらに、自分の原稿を加えて、4ページの会報が完成。11時をまわったが、安心して眠ることができた。

ハインリッヒの予感

僕は自分の記憶力というものを信用していません。たぶん、僕をよく知る人たち(おもに社内の人)も同様でしょう。僕の記憶力を信用してはいけない。しかし、僕の人間性については信用してほしい……というのが正直な気持ちです。
 それはともかく、驚異的とも言える僕の忘却力によって、しばしば僕自身、窮地に追い詰められることがあります。自社の業務に関することであれば、社内の誰かから指摘されることが多い。よって、大事に至ることは滅多にありません。要注意なのは自己完結型の仕事。とりわけ、社外で所属している会の広報誌類。たまに完璧と言えるほど頭から抜け落ちることがある。しっかり、予定に組み込んでおかねばなりません。
 多くの人が経験していることと思いますが、絶体絶命と思えるようなピンチに出合ったとき、不思議な偶然が重なって助けられることがあるものです。僕でも自分であきれてしまうほど、多くの場面で助けられてきました。「人」から助けられることが一番多いのですが、「偶然」から助けられることも少なくありません。
 偶然から助けられるとはどういうことか? たとえば、直前になってからダブルブッキングしていることに気づくことがあります。どちらも変更が利かない……。こんな場面では、どちらかの当事者から電話かメールで日程変更の申し出が来る。あるいは、荒天によって延期か中止となる。どうしてこういうことが起こるのか、自分でも不思議でなりません。1週間程前にも、腰を抜かすほどビックリするような偶然が起こり、僕は救われました。Googleカレンダーに予定を入れ忘れていたことが、日程変更になった後、気づいたのです。
 これまでの僕の人生では、自分でも奇跡と思えるほど、繰り返し助けられたり救われたりしてきました。しかし、このような偶然に出合えば出合うほど、僕は危機感を募らせています。
 これはハインリッヒの法則なのかもしれない。そんな気がするのです。ハインリッヒの法則とは、1件の大きな事故・災害の裏に、29件の軽微な事故・災害があり、さらに300件のヒヤリ・ハットがあるという法則。僕は29件の軽微な事故、300件のヒヤリ・ハットをすでに使い果たしているのではないか……。次にやってくる1件は大事故かもしれない。そう思うと、完璧なスケジュール管理をしなければ! 昨夜11時過ぎ、関係者に校正を送った後、そのように決意を固めました。

「助ける力」を先行させる

今年1年間起こったさまざまな出来事を思い起こしてみると、そういうことだったと思えてなりません。自分の想像を超える大きな存在(神か宇宙?)が、これまでは猶予を与えてくれていた。その猶予期間がもうすぐ終わろうとしている……。そんなメッセージが伝わってくるような年でした(あと半月ありますが)。
 これは僕が勝手にそう思っているだけであって、実はこれからの人生においても繰り返し助けられ続けることになるのかもしれません。「助けられる」ことも自分の能力のひとつですから、この力を手放すつもりはありません。けれども、助けられる力はもっとハイレベルな場面で使われるべきものでしょう。自分のうっかりミスのカバーに使ってしまったのでは、助けてくれた人に申し訳が立たないことになってしまいます。
 と同時に、自分の「助ける力」の強化も図っていかねばなりません。「助ける力」と「助けられる力」のバランス。この2つが釣り合っているのが健全な社会人のあり方だ、と僕は考えています。どちらか一方に偏っていてはいけない。また、低いレベルの「助け」に留まっているのも問題が多い。
 そのためには自分の「誰かを助けられる力」を、ワンランク高めていく必要があるわけです。2020年以降、果たして僕はそのようになれるのか? まず、「そうなる」と決断することですね。
 決断した後にすべきことは、僕の超人的忘却力をも超越する習慣、システムを整えることです。単純な話、予定が入ったらその場でGoogleカレンダーに入力する。これだけでオーバーブッキングは防げる。レベルの低い話で恐縮ですが、ここをクリアしなければ、僕の場合次の段階に進むことができない。
 「助ける力」と「助けられる力」。両者が釣り合っているのであるとすれば、「助ける力」をより多く発揮すれば、人も企業も地域も、より大きな「助けられる力」が身につくということになるのではないか? そんな解釈が成り立ちます。
 ある意味、それは常識かもしれません。日常のさまざまな場面で人に親切にしている人は、人からもさまざまな場面で親切にされる。「情けは人のためならず」とも言えますし、助けたり、親切にすること自体に意味を感じることが人として大事なことなのでしょう。

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