
おはようございます。
朝礼後、しばらく会社で仕事をする。11時、歯医者さんへ。午後2時から入っていた予定は、先方都合により延期となった。セミナー資料の出力、会報データの修正、スロウ原稿の校正、出張用航空券の手配等。7時から経営指針研究会……と思ってN社を訪問。6時半から始まっていた。Aグループの開始時刻は30分早かったのだった。クロスSWOT分析と経営方針の発表とアドバイス。10時頃帰宅。
イメージ力
若手の人たちがずいぶん力をつけてきている。昨日ばかりではなく、最近よく感じることです。これは相対的に自分の力衰えてきたためか? いや、そういうわけではないはず。確かにみんな力をつけてきている。
ここで言う「若手」の範囲は幅が広い。40代まで含まれています。社内では「若手」と呼ばれる範疇にはありませんが、企業経営者であれば、40代は若手経営者、青年経営者と位置づけられることが少なくない。我が社の人たちの場合、僕の認識では30代までが若手。といっても、ハッキリ線引きしているわけではありません。若そうに見える人が若手という、曖昧な認識です。
僕は毎日出社しているわけではないので、本当に力がついているのか何とも言えないところがあります。ただ、声の出し方とか、言葉の使い方でだいたいわかるんですね。自信があるかどうか、エビデンスを持っているか、ゴールを設定しているか……といったようなこと。声、あるいは表情や態度からそれらが伝わってくる。思わず頼みごとをしてみたくなるような声の持ち主もいるものです。
直接顔を合わせていなくても、力をつけていると感じるようなことがあります。メールの文面から伝わってくることも多いですね。ショートメッセージの場合は用件のみなので、感じることは少ないのですが、メールの文章からは十分伝わってくる。自分の考えだけではなく、その理由が述べられているからです。理由や背景を読むと、その人の成長度合いとか考えの深さが見えてくる。軽い驚きを感じることもあります。それは「僕よりもよほどしっかり考えている……」といった類いの驚きです。
中小企業家同友会や帯広経営研究会といった場では、企業経営者の人たちと交流することが多いのですが、相手は社長という肩書きの人ばかりではありません。経営幹部の人たちも多い。会社から将来を嘱望されて参加している。そうした人たちの中には本当に筋がいいというか、驚くような知性、感性、行動力を見るようなことがあります。
つい最近も、ちょっと驚くようなことがありました。僕にはその力があるだろうか……。後になってから、そのことが気になり出しました。
その能力はイメージ力の一種。相手が今どんな状態なのかをイメージし、自分が何をどうすればよいのか察知するという能力。さらに、それを速やかにやってのける行動力。
自分の仕事現場など限定的な場面の中では、日常的にそうしたイメージ力を発揮している人は多いことでしょう。けれども、いついかなるときにでもその力を発揮できるか問われれば、自信を持ってそう言い切れる人はどれほどいることでしょう? 本気で仕事をしている人にはそれができる。素晴らしいことだと思います。
成長モデルと成長の場
昨日の経営指針研究会では、若手経営者のN氏が「社員を次々と外部研修に派遣している」という話をしていました。新しいことを学んで、それを社内で実践し、自信をつける。これは若手を成長させる上では欠かせないこと。それが外部研修であってもよいし、OJTであってもよいのですが、N氏は「社外のほうが効果的」と話していました。
確かに、意識改革という点では外部研修を受けるのがもっとも効果的と言えるでしょう。僕自身、それを経験していますし、我が社の中にもそうして成長した人が何人もいます。OFFJTとOJT。両者の組み合わせが重要であり、どちらか一方では成長する組織とはなりにくいもの。我が社の場合、ここ数年OJTに偏りすぎているところがあります。もう少し、教育研修システムを考え直す必要があるのかもしれません。
ただ、取材という仕事は考えようによってはOFFJTの一種と言えるんですね。取材者の心の持ち方、仕事に対する姿勢によって、「自己成長の場」に変えることができる。仕事をしながら、取材相手の考え方、価値観、ビジネスのヒントといったものを吸収することができるのです。僕は「なんと素晴らしい仕事なのだろう」と思っています。
だから、自分をより成長させたいと思っている編集者は、自己成長につながるような取材先を選んでいるに違いありません。他の職種の人であっても、仕事を通じて出会う人たちから、何かを吸収して自己成長につなげていることでしょう。
僕の場合は同友会や経営研究会が最大の自己成長の場……と考えていますが、もちろんそればかりではありません。
ここ数年感じるのは、20代、30代の人たちの言動や行動の中に「案外いいもの」が隠されているということ。自分の中にある先入観を取り払って観察してみると、さほど悪くはない……。いや、かなりいい。そう思えることが増えてきました。
考えて見ると、僕がOFFJTを通じて自分の基礎を築いていったのは10数年前のこと。その後もさまざまな学びを積み重ねてはいますが、土台となる部分が今の若手とはちょっと異なっているわけです。たぶん、僕とはずいぶん違った形で、これからの若手の人たちは成長していくことになるのでしょう。僕としては自分の信じる成長モデルを今後も情報提供しますが、若手の人たちはそれとは異なるモデルを思い浮かべているような気がします。