
おはようございます。
朝、目覚めたら2時35分だった。予定より30分早い。そのまま起きることにした。眠いが、仕事ははかどった。写真セレクト作業と会議の準備等。6時45分のスーパーとかちで札幌へ。10時半、第10回「人を生かす経営」推進連携会議。12時からは北海道中小企業家同友会第5回理事会。さほど重たい議題はなく、予定よりも早く終了する。続いて、新事務所のお披露目会。2階のラウンジは原稿を書くのによさそうだ。4時8分発のスーパーとかちで帯広に戻る。7時半帰宅。
オーディオブック
行きの列車では空いていたせいもあって、1時間半ほど眠ることができました。ただ、列車の中で眠ると首や肩が凝る。軽い頭痛を感じながら、2つの会議に参加していました。
帰りの列車はほぼ満席。予定を早め、1本早い列車に変更し、自由席の車両に乗ったためかもしれません。眠るのはちょっと無理そう……。
昨日はここでちょっとした失敗をしてしまいました。スマホで新聞やメールを読んだり、ネットで調べ物をしてしまったのです。これは頭痛のパターンだ。すでに軽い頭痛を感じているのに、さらに症状を悪化させるようなことをしてしまいました。そう、僕は「何もせずにじっとしている」ということができない人間なのです。
そもそもの失敗は、出発時にイヤホンを忘れてきたことでした。列車や飛行機の中では耳から情報をインプットする。これが基本なんですね。ここ数年では、「基本」から「鉄則」に格上げされることとなりました。というのも、目が疲れやすくなっているのです。
長年、視覚情報に頼りすぎてきた。ひと言で言えば、そういうことになるでしょう。写真家は目が命……。なのに、目の健康に悪いことをずいぶんしてきてしまいました。その中でもスマホの文字を追うというのは、最悪に近いですね。
そう気づいて、数年前からは聴覚情報のインプットを増やすようにしています。最初は日本経済新聞の「もっと日経」を使ってみたのですが、紙の紙面を取り込んで読み上げるというのがまどろっこしく感じられます。電子版をそのまま読み上げてくれるとよいのですが……。
次に試したのは、オーディオブックの聴き放題アプリ。これは出版社としては脅威に感じるところもあるのですが、使ってみるとなかなか便利なものです。編集者のK氏は「読み放題の中に読みたいと思う本が少ない」と評していましたが、僕はほぼ満足というレベルかな? 列車、飛行機での移動中にはイヤホンで聴いていますし、ひとりで車に乗るときはカーオーディオで聴くことにしています。
今のところ、1.8倍速で聴くのがちょうどいいスピード感。本当は速聴にもチャレンジしたいところですが、2倍速にするとところどころわからなくなってしまいます。1.8倍速でも、紙の本を読むスピードとだいたい同じくらいなので、ストレスに感じることはありません。
同じ情報でも解釈が変わる
オーディオブックにはなっていないが、どうしても「耳からインプットしたい」。こんなときは、スマホの読み上げ機能を使って、電子書籍を聴くことになります。機械的に読み上げられるので、オーディオブックに比べると聞き心地がよいとはいえません。けれども、一応必要な情報はインプットされる。ときどき読み間違いがあったりしますが、前後の文脈から判断し、自分の脳内で変換すれば問題はありません。ただ、人間の声ではないため、ずっと聴いていると、自分が人間なのかよくわからなくなってくる……という不思議な感覚にとらわれてきます。長時間没入するのは避けたいですね。
40代までは視覚情報によるインプットが圧倒的に多かったと思います。50代に入り、聴覚情報にシフトしようと考えたわけですが、これは目が疲れやすくなったという理由だけではなさそうです。もっと人の話を聴くようにしなければ。そんな意識に変わってきているような気がします。
というのも、自分の裡から湧いてくるアイデアに物足りなさを感じるようになってきたのです。同時に、周囲の人、とりわけ社内で出てくるアイデアの中に素晴らしいと感じるものが増えてきた。もっと真剣に耳を傾けなければなりません。視覚情報から聴覚情報に変わってきたというのは、もしかすると必然性があってのことなのでしょう。
視覚に依存しすぎると、四角四面の考えにとらわれてしまうのかもしれません。視覚と聴覚、バランスよく情報をインプットすると、視覚情報だけでは入手しにくい微妙な感覚がわかるようになってくる……。そんな気がしてきました。
聴覚もいずれ衰える年代がやってくるに違いありません。そうなると、次に必要となるのは触覚による情報インプットかな? まだまだ先の話かもしれませんが、そのようにして、体の機能は衰えても何らかの形で情報を取り込むことができる。知りたい、考えたいという意欲があれば、情報をインプットする方法がいくつもあり、若い頃とは違った方法で情報を入手できる。方法が違うため、同じ情報をインプットしても、若い頃とは違った解釈となりやすい。ここがおもしろいところです。
我が社は紙媒体が主体なので、視覚による情報発信が圧倒的多数を占めています。できれば、今後はもっと聴覚情報の発信を増やせないものか……と考えていますが、若手の多い今の編集部では見込薄かな? ただ、若者向けに音声ニュースを配信する「ヤング日経」もありますから、いずれ風向きが変わってくるかもしれません。