高原淳写真的業務日誌 > SDGs経営 > SDGs経営08 169のターゲット

SDGs経営08 169のターゲット

SDGs経営08 169のターゲット

おはようございます。
 朝礼後、会社で1時間半ほど仕事をする。1本、入稿直前まで進めることができた。11時、歯医者さんへ。午後は自宅で仕事をする。ある冊子の校正作業。続いて、社内報原稿。6時15分まで書き進める。ペースは悪くないが、時間切れとなった。

「宝の山」に変えるには

SDGsに関する本を読む中でこんな言葉に出合いました。
 「169のターゲットこそ宝の山」
 確かにそうなのかもしれません。17の目標はテーマとして大きすぎる。企業が取り組むには、つかみどころのない感じがします。その点、169のターゲットでは具体的な方向性、及び何をどうすべきかについて書かれています。これらの中には、一企業として取り組むことが可能なものも少なくありません。
 たとえば、目標8(働きがいも経済成長も)の中には、このようなターゲットがあります。
 「2030年までに、雇用創出、地方の文化振興・産品販促につながる持続可能な観光業を促進するための政策を立案し実施する」(8.9)
 これは我が社にとって、今現在行っている事業活動の延長線上にあるものと言えます。と同時に、今、みんなが事業化を目指して努力している先にはどんな世界が待っているのか、SDGsに照らし合わせて考えるとイメージしやすいのではないでしょうか? 自分たちの行っている活動が持続可能な観光の促進につながり、さらに生産的で人間らしい雇用につながる(目標8)。目の前の仕事をSDGsに紐付けするだけでも、ずいぶんモチベーションに影響を及ぼすのではないかと思います。
 目標12の「国内の政策や優先事項に従って持続可能な公共調達の慣行を促進する」(12.7)も気になりますね。というのも、公共調達は市場の中で12~15%を占めているというのです。それが価格だけで決まってしまったとすれば、ずいぶん問題の多いものとなるのではないか? ちなみに、EUには「EU公共調達指令」(2014年採択)があり、調達プロセスに環境や社会への配慮の組み込まれています。日本でもグリーン購入法をはじめ、公共調達に持続可能性を組み込んでいく方向にあると考えてよいでしょう。そう考えると、自社の事業活動、生産活動の方向性も明らかになってきますね。
 169のターゲットは具体的……と書きましたが、それでも難解に感じる人が少なくないでしょう。僕も、もう少しわかりやすく書かれていればよいのに、と思ってしまいます。その部分はSDGsを推進する経営者やリーダーが伝え方を工夫する必要がありそうです。行政や大企業向けに書かれている文面は、自社に当てはめて考えやすいように意訳する。
 たとえば目標7の「2030年までに、世界のエネルギーミックスにおける再生エネルギーの割合を大幅に拡大させる」(7.2)のような世界的な課題は、自社や自分に置き換えて考えてみることです。そうすると、「202X年までに、自社または自宅で使用する電力の太陽光発電比率を大幅に高める」といったわかりやすいターゲットになるでしょう。
 169のターゲットをどのように解釈するのか。意訳、場合によっては激訳することで具体的にイメージできるようになる。可視化してこそ、「宝の山」と言えるのではないでしょうか。

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

高原淳写真的業務日誌