
おはようございます。
朝起きられるだろうか……と思ったが、5時半には目が覚めた。前夜、セーブしながら飲んだいたためだろう。コーヒーを淹れるなどゆったり過ごす。どうやらゆっくりしすぎたようだ。朝食会場に駆け込むと、すでにオーダーストップ。食べ逃した。10時、S氏と合流。羽田空港へ向かう。横浜駅で電車を乗り換える際、立ち食い蕎麦屋を発見。5分でたぬき蕎麦を食べる。超特急で食べる人のことを考えると、蕎麦はぬるめがいいなと思った。11時、羽田着。ラウンジで40分ほど仕事。メールをあと1本送らねばというタイミングで時間切れ。12時15分のエアドゥで帯広へ。2時半頃帰宅。「記憶の中の風景」の写真選び。だいたいまとまった。6時50分、ノースランドへ。7時、帯広ロータリークラブのクラブ協議会。半期の活動報告等。8時半帰宅。
本格的な普及期へ
SDGsの認知度についての調査は、さまざまな機関で行われています。質問の仕方や調査対象によって、数字にはずいぶんバラツキがある。本当のところはどうなのだろう? そう思って、さまざまな調査結果を調べているうちに「16%」という数字が出てきました。第2回電通SDGs生活者調査(2019年2月)の数字。これによると、「内容を含めて知っている」が4.2%、「内容はわからないが名前は聞いたことがある」が11.8%。認知者を合計するとちょうど16%。もうすぐ1年。今年の数字がどのようになるのか、非常に気になります。
さて、この16%。マーケティングの勉強をしたことのある人ならピンとくる数字でしょう。イノベーター理論に出てくる重要な数字。イノベーター理論とは、米スタンフォード大学のエベレット・M・ロジャーズ教授が1962年に提唱した市場普及に関する理論のこと。消費者を「イノベーター(革新者)」、「アーリーアダプター(初期採用者)」、「アーリーマジョリティ(前期追随者)」、「レイトマジョリティ(後期追随者)」、「ラガート(遅滞者)」の5つに分類。新商品や新サービスを市場に浸透させるには、アーリーアダプターまで受け入れる必要がある。イノベーターは全体の2.5%、アーリーアダプターは13.5%を占めていますから、合わせて16%となります。普及率16%を超えると、急速に市場に浸透していくことになる。
イノベーター理論を無理矢理SDGsに当てはめる必要はまったくないのですが、案外、理論通りに展開していきそうな感じがします。昨年までSDGsを口にしなかった人が、年明けと同時にSDGsについて語ったり、SDGsバッジをつけていたりします。たぶん、年末年始にSDGsの本を読んだに違いありません。
今では間違いなく認知度16%は突破しているでしょう(もっと高い調査結果も複数あります)。
そこで問題となるのが、レイトマジョリティやラガートに位置する人々。こうした人たちがもし経営者、管理者であったなら、その会社のSDGsの取り組みは大幅に遅れてしまうことになるでしょう。
大企業は当然のこと、SDGs経営にシフトしています。また、スタートアップ企業も当然というべきか、SDGsに敏感であり、SDGsをビジネスに組み込んでいる。そう考えると、遅れ気味なのはある程度社歴の長い中小企業ということになってきます。長年地域のために貢献してきた地域企業、中小企業であるというのに、SDGsの全体像について認識していない。これは相当危ういのではないかと思います。
2019年は「SDGs元年」と言われましたが、今年は本格的な普及期に入ると考えるべきでしょう。
今朝の日本経済新聞に「資本主義の再定義探る ダボス会議」という記事がありました。従業員や社会、環境にも配慮した「ステークホルダー(利害関係者)資本主義」を求める声が高まっている……というんですね。株主の利益が最優先という従来のやり方を見直す動き。僕らはこのような世界の変化に対し、もっと敏感であらねばなりません。