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偏愛モノ語り11 ピーク アナスチグマットルーペ 4X

偏愛モノ語り11 ピーク アナスチグマットルーペ 4X

おはようございます。
 午前11時までは会社で仕事。11時半、歯医者さんへ。午後1時、同友会事務所でミーティング。4時から再び会社で仕事をする。考えることがいくつも重なっていた。5時半、次世代幹部養成塾第6講。講師はS氏。「アイデアを形に」というテーマ。チャレンジと経験を重ねる中から生み出された技術だと思った。講義後半は実習。僕は朝からずっと考えすぎていて、絞りかすのようなアイデアしか出てこなかった。7時からは次世代経営会議。会議といっても実質的には新年会。ただひたすら料理を味わう。みんな僕と同じ状態なのか? 誰も仕事の話をしない。9時40分頃終了。

消えゆくアナログ時代のツール

前回が網点を見るためのルーペだったので、今回は写真用のルーペにしましょう。写真用のルーペには、大型カメラで使うピントチェック用のルーペとポジやネガを見るためのルーペがあります。前者は小型で倍率が高く、後者はずっしり重量感があり、倍率はそう高くない。
 ポジやネガをチェックするためのルーペとして、もっとも信頼度が高いのは「ピーク アナスチグマットルーペ 4X」でしょう。
 といっても、僕は最初からこのルーペを使っていたわけではありません。学生時代まではモノクロ専門でしたから、必ずベタ焼き(コンタクトプリント)を作成するわけです。写真選びにルーペを使うことはありませんでした。
 必要に迫られたのは、社会人になってポジで撮影するようになってから。ライトボックス(ビューワー)とルーペが必需品となりました。1990年代に入ると仕事が立て込んできました。ライトボックスでは効率が悪いと思って、ライトテーブルを購入。テーブルが一面ライト。効率はよくなったけれど、目には悪かっただろうな……。ポジのスリーブを並べて、ライトテーブルにへばりつくようにルーペで覗き込む。それは決して楽しい作業ではありませんでした。1時間くらいそんな作業を続けていると、頭がくらくらしたものです。
 2000年代からはデジカメがメインとなり、ルーペを使うことはほとんどなくなりました。ただ、2000~04年までは過渡期であり、ポジで撮ることもありました。それは年1、2回、空撮を行うようなケース。当時のデジカメはまだ画質が劣っていました。大伸ばしする可能性のある空撮ではフィルムカメラ。場合によってはペンタックス67を使用しました。
 このように撮った写真はやはりルーペでチェックすることになるわけですが、困ったことに自分用のライトテーブルもビューワーもありません。東京から引っ越してくる際に処分してしまったのです。もちろん会社にはありましたが、デザイナー用のものでした。このため、表面のアクリルにはカッターの傷が無数についていた。色温度もちょっと狂っていたように僕には感じられました。
 その後、印刷現場もデジタル化が進み、会社でもライトテーブルは使われなくなっていきます。それでもたまにポジを探すことがあるものです。ライトテーブルやビューワーがないと、左手でスリーブを持ち、ブラブラした状態のままルーペでポジを見ることになる。そんな宙ぶらりんな時期を経て、今はいいものができました。タブレット。少し小さいけれど、これはビューワーとして使える。明るさも調整できるし、使い勝手は悪くないですね。
 「ピーク アナスチグマットルーペ 4X」を使い始めて34年(たぶん)。今は引き出しの奥にしまわれています。
 ただ、必要があって取り出したときには必ず思い出します。大量のポジをルーペでチェックして選び出し、選んだ写真をポジ袋に入れ、ダーマトグラフで写真番号を書き込み、指定レイアウト、原稿とともに入稿する……。そんな、かつての入稿作業の記憶が、ダーマト……じゃなかった走馬灯のようによみがえってくるのです。
 ポジ、ビューワー、ダーマト。どれも使ったことがないというデザイナー、フォトグラファーが増えているのだろうな……。僕の「ピーク アナスチグマットルーペ 4X」はかろうじて現役という状況です。

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