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偏愛モノ語り15 袋ファイル

偏愛モノ語り15 袋ファイル

おはようございます。
 午前9時、自宅でスロウ編集会議。10時半、歯医者さんへ。11時10分頃帰宅。会議は続いていた。僕は急ぎの仕事があって書斎に40分こもる。11時50分、クナウマガジンの人たちと昼食。ナポリタン。12時50分、同友会事務所。1時から第2期十勝経営者大学第3講。1、2講は東京出張と重なり欠席してしまった。ようやく参加できた。講師はオカモトホールディングス代表取締役の岡本謙一氏。効率のよい学び方とは言えないが、僕は可能な限り話をノートに書き留めていった。その中にすごいノウハウがあるような気がした。4時半いったん帰宅。5時出社。注文してあった本が届いていた。5時半、次世代経営会議。8時頃帰宅。

山根式の手抜きバージョン

みんなはどのように書類の整理をしているのでしょう? いつも気になっているのですが、誰かに尋ねたりしたことはありません。多くの人はさも当たり前のように整理整頓していて、僕と同じように書類を散乱させている人は社内に数名しかいないのです。僕がもっともらしくファイリングの話をすると失笑を買うに違いありません。
 それでも書くことにしましょう。僕はたぶん、34年前からあるファイリングシステムを採用しています。本当は「山根式袋ファイル」と書くべきなのですが、僕のやり方はその手抜きバージョン。
 1985年か86年だったと思います。僕はジャーナリスト、山根一眞氏の「スーパー書斎の仕事術」という本を読んで衝撃を受けました。これなら、僕の散らかった部屋がスッキリするのではないか? もう何時間も書類を探すというような不本意な時間を過ごさずに済むはずだ……。そう思って、山根式袋ファイルを導入したのでした。
 導入といっても、必要なものは角2封筒のみ。文房具屋で購入してもよいし、どこかでもらった角2封筒でも十分使えます。これに書類でもサンプルでも、封筒に入るものなら何でも入れていく。
 ただ、僕は本に書かれている通りにはしませんでした。正式なやり方では、定規を使ってガイドとなる線を引き、そこにインデックスや日付を書き込むようになっているんですね。僕は「超」のつくほど手抜きな側面があるため、罫線を引く必要はないのではないか、と思ったのです。
 もうひとつ異なる点は、本で紹介されているやり方では、インデックスを記入するのは封筒の左側。これは左利きの人には便利かもしれないが、右側に書くほうが見やすいのではないか? 自分のやりやすいようにアレンジした結果、封筒の右側にインデックス、日付を記入していく方法に落ち着きました。東京で仕事をした15年間、とりわけ遊文館という会社を設立してからの11年間は、この袋ファイルで大量の仕事をこなしていきました。
 今はどうか? もちろん使ってはいるのですが、中途半端な形でペーパーレス化も図っているため、過渡期というか、少し混沌とした状況にあります。さすがにすべてをエバーノートに収めるのは無理がありそうです。たぶん、僕が現役の間は袋ファイルを使い続けることになるでしょう。
 社外でさまざまな会議、会合に参加しているため、書類等を入れる封筒には不自由していません。一番たくさんあるのは同友会の封筒かな? とかち支部のグリーンの封筒が目立ちます。基本的には未使用の自社封筒は使っていません。これは単に、もらった封筒をそのまま捨ててしまうのはもったいないからという理由。
 おもしろいことを思い出しました。1990年代のいつだったか忘れましたが、帰省したとき先代(父)も、同じように袋ファイルをつくっていたのです。僕とまったく同じ。山根式の手抜きバージョン。すごいのは、書類整理に留まらず、袋ファイルからヒントを得て、在版フィルムのファイリングシステムをつくっていたところ。アナログの時代、印刷のリピートに備えて、印刷会社は製版フィルムを保管する必要がありました。それに袋ファイルを応用していたのです。在版フィルム用袋ファイルのほうは、山根式に近い形式だったと記憶しています。

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