
おはようございます。
午前中は経営指針委員会の準備等。午後1時、とかちプラザへ。すでに着々と準備が進められていた。2時、中小企業家同友会とかち支部2月例会、全道経営指針一泊研修交流会、「人を生かす経営」合同学習会が始まった。3つの会を兼ねているため、ちょっとややこしい。昼間の例会にも関わらず、WEB参加18名を含め、参加者は91名となった。
講師は(株)平和園の代表取締役社長、新田隆教氏。「肩書きをとったら私には何が残る? ~人間尊重の経営を目指して~」というテーマ。60分の報告と30分の対話。対話のほうは、座長が質問し、講師が答えるという形で進められた。「平和園ファミリーをつくろう」というビジョンにたどり着くまでのストーリーに心動かされた。
とかち支部2月例会は前半部分のみ。後半のグループ討論は経営指針一泊研修として開催された。もちろん、例会参加後も残ってグループ討論に参加した人も大勢いた。道研さながら、90分に及ぶグループ討論。討論のテーマは「経営者として必要な人間性とは」という、なかなか意見を述べにくいものだった。討論終了後は、講師への質問に対する回答と座長のまとめ。6時、4時間の勉強会が終了した。懇親会はふじもりで行われた。さほど飲んだつもりはないが、日本酒がやけに回る。9時半頃帰宅。

理念と哲学
新田氏が講演の冒頭で述べた「世界平和を実現したい」という言葉。ここにすべてが集約されているような気がします。世界とは文字通りの世界でもあるし、自分の内面世界でもある。新田氏は目の難病にかかり、今は盲目なのですが、病気と闘っていたときは心の中がささくれ立っていたそうです。だからこそ、平和を求める気持ちが強い。また、社名が平和園であることも深く関係しているに違いありません。社名は経営理念と密接な関係にあることが多い。焼肉レストランという事業を通じて、常に「平和」というメッセージを発し続けているのではないか? 僕はそう解釈しています。
僕が子供の頃に外食した記憶をたどっていくと、たぶん平和園が一番古い。ほぼ同時期に、藤丸の最上階にあったレストランもかすかに記憶に残っています。平和園は味ばかりではなく、「ジンギスカン6、ミノ4」という注文の仕方が僕の頭の中にインプットされています。それが我が家のしきたり(?)だった。子供の頃の僕は、呑気に焼肉を楽しんでいたわけですが、1970年代の平和園はすさまじいまでのハードワークだったと想像されます。新田氏の話の中に「朝から朝まで働く両親を見てきた」というのがありました。朝から深夜ではなく、朝から朝。そうした子供の頃の記憶が今の新田氏の価値観に大きな影響を及ぼしているに違いありません。
演題の中にある「人間尊重の経営」というのは、SDGsに照らし合わせればディーセント・ワーク(人間らしい仕事)ということになるでしょう。中小企業家同友会でいえば「労使見解」が近い。新田氏は、「自然にそういう雰囲気になる会社」にしたいと話していました。社内制度よりも、社風づくりが大事だという考えが根底にあるのだと思います。
平和園は、僕の目から見ると哲学的な経営が行われている会社というイメージが強い。それは新田氏の父親である会長の存在が大きいためかもしれません。ただ、純粋に目の前の焼肉に集中しているときにも、僕は哲学を感じます。そう思うのは僕だけでしょうか? 特に感じるのは本店で食べているとき。建物全体、焼肉台、手切りの肉などから伝わってくる。なぜ働くのか、なぜ生きるのか、なぜ食べるのか……。そんな根源的なことを考えながら食べる焼肉は格別な味ですね。
働き方改革によって、単純に残業を削減したり、有休を消化するだけではディーセント・ワークとは言えないはず。本当の人間らしさは働く意味、生きる意味を考えさせてくれるような働き方であるはず。昔のようなハードワークが許容されなくなっている今日、人間尊重の経営を行うには経営理念の社内共有が不可欠といえるでしょう。人間尊重に基づいた理念、哲学を持つ会社が繁栄していくに違いありません。
