
おはようございます。
日中は某会報の入稿作業を行う。他に修正作業等。簡単にできそうなのだが、時間がかかっている。合間を縫って買い物へ。午後7時には仕事を終える。しかし、まだ終わったという気がしない。何か忘れているような気がする。札幌へ向かう列車の中で確認作業をすることになりそうだ。
地方自治体と地域企業
ある雑誌のSDGsに関する記事を読んでいたら、「個別の問題に対応するだけでは根本的な解決には至らない」とありました。ある課題に対応することで他の課題に悪影響を及ぼすことがある。そう考えていくと、個別対応は取り組みやすいかもしれないが、安易に手を出してはいけないような気もします。「SDGsに基づいて、包括的にアプローチする」ことが必要ということになる。
先週末に行われた全道経営指針委員会の中でも、札幌のM氏が同様の発言をしていました。僕は比較的単純なところがあるので、できるところからやってみたら……といった安易な考えに陥りやすい。この点、一歩立ち止まって全体を俯瞰してみることが重要なのでしょう。
地方自治体の事例を見ていくと、ひとつ気づいたことがありました。それはSDGsが採択される2015年以前から、さらに言えばMDGs(ミレニアム開発目標、2000年採択)以前から地道に取り組んでいるところが着実に成果を上げているということ。たとえば、2017年の「ジャパンSDGsアワード」で本部長賞(内閣総理大臣賞)を受賞した下川町の場合は、町の9割を占める森林を将来につないでいこうと、1953年、国有林1,221ヘクタールの買受けを契機に町有林経営に取り組み、毎年50ヘクタールの造林×60年伐期=3,000ヘクタールでひとつのサイクルをつくる、循環型の森林施業が続けられています(参考・下川町HP)。
自治体だけではなく、一般企業にも同じようなことが当てはまるに違いありません。自社の経営理念の中にSDGsと共通する思想があるかどうか? それがなければ、個別対応に終始することとなり、他の課題に何らかの悪影響を及ぼしてしまいかねない。
そう考えていくと、SDGs経営は自社の経営理念の見直し、さらに言えば、自社の創業の精神とどのようにつながっているのかチェックしてみる必要があるのではないか? また、社歴の長い会社であれば、社史を調べてSDGsに通じる部分、相反する出来事等を洗い出していくべきではなかろうか? 細かいところまですべてというわけにはいきませんが、我が社の経営指針書に書かれている年表(4ページ分)なら、確認作業にそう長い時間は必要ないでしょう。
地域企業の多くは「人や地域の役に立ちたい」という思いからスタートしています。そうではない出発点を持つ企業であっても、創業からしばらくたつうちに「人のため、地域のため」という考え方に変わっていく。そのような企業でなければ長くは続かないものです。だから、地域企業はSDGsとの親和性が高いはず、と僕は考えています。地方自治体も同様でしょう。地域の人や地域企業があっての自治体なのです。
世界がグローバル化していく中で、これまで健全に発展してきた地域企業も地方自治体も、「自分の地域だけよければいい」という考えでは済まされなくなってきました。世界の中の自分の町、自分の会社。そんな意識へ変わっていかねばなりません。そのため、もっと全体のあるべき姿を思い描くべきですし、世界全体をしっかり見る目を手に入れる必要があります。今日はそんなことを考える日になりそうです。
