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学習記録02 十勝経営者大学第6講「北海道の米で酒を造る!」(田中一良氏)

学習記録02 十勝経営者大学第6講「北海道の米で酒を造る!」(田中一良氏)

おはようございます。
 午前中はミーティング2本、来客1組。合間を縫って講義の資料を修正する。午後1時、十勝経営者大学第6講。講師は小樽の田中酒造株式会社代表取締役、田中一良氏。資料を見ると、「北海道の米で酒を造る!」というタイトルの下に「北海道の清酒は生き残れるのか?」というサブタイトルが付いていた。4年前取材したときにも感じたことだが、コア・コンピタンスと事業領域の話がおもしろい。4時終了。いったん会社に戻ってから、田中氏と一緒に日本酒バーへ。新型コロナウイルスの影響か、講師を囲む会とはならず、ふたりで熱燗を飲む。9時過ぎ帰宅。

観光化と国際化

講義のポイントはいくつかあったと思います。10数名の受講生はそれぞれ自社の事業と照らし合わせながら聴いていたに違いありません。企業経営者が講師の場合は、リアルな経営体験を聴くことができる。ここがおもしろいところであり、異業種とはいえ(異業種だからこそというべきか?)、気づかされる点が多いものです。
 清酒業界というのは言うまでもなくレガシー業界のひとつ。しかも業界を取り巻く環境は好ましいとは言えないようです。多くの人が感じていることですが、お酒を飲まない人が増えている。資料には「飲まなくてよい人たちの出現」と書かれていました。まさにそんな感じ。僕はお酒が弱くなって飲まなくなりましたが、飲む必要を感じていない人が確実に増えています。
 おもしろいと思ったのは、量は減っているが、売上が減っているわけではないというところ。これは普通種が減って、高品質・高付加価値へと需要がシフトしているということらしい。単価が上がっている。好ましい変化と言えるでしょう。道内で他の酒造メーカーを取材したときにも、同じようなことを感じたことがあります。付加価値の高いお酒には可能性がある。30年近くデフレマインドに包まれている日本にあって、日本酒は例外的に単価が上がっているのです。ここが僕には興味深いところです。
 田中酒造の場合、外国人旅行者の売上比率が高まっているという話でした。そして、外国人のほうがより高級なお酒を求めている。「5万円の酒はないのか?」と尋ねる旅行者もいるそうです。確かに、四合瓶で5万円という日本酒はあまり見かけませんね。
 田中氏の講義のメインは「酒蔵の観光化」と「日本酒の国際化」でした。和食と並んで日本酒も海外で高い評価を得ていて売り上げが伸びているのではないか、と思い込んでいましたが、現状はそう簡単なものではないようです。
 というのも、高品質なお酒をつくっているのは中小メーカーだからです。いいお酒は機械化、量産化しにくい。ここが中小にとって優位な点。ただし、国際化という点ではネックになっている。小ロットであるため、輸出しようとすると、商品の上代よりも送料のほうが高くなってしまうというのです。
 このため、現時点での国際化は「外国人旅行者への販売」に限定されることが多いようです。外国人に人気の日本酒なのに、日本以外では手に入りにくい。確かに、僕も海外旅行へ行って清酒を飲んだことがありますが、外国で買った清酒はおいしいとは言いがたいものでした。ちなみに、講義で「清酒」と「日本酒」の違いを教わりました。日本酒の定義は、「日本の米と水を使って国内でつくられた清酒」。日本酒を国際化していく上で、定義を明確にするのは重要なことといえそうです。
 講義の終盤、「コア・コンピタンスは発酵技術」という話がありました。仮に酒離れが進んだとしても生き残っていけるような商品開発を行っている。ここが異業種にとって大いに参考になるところ。自社の本当のコア・コンピタンスは何なのか? これは自社の事業活動をリフレーミングしなければ見えてこないもの。我が社は10数年前、そこを明確にしたつもりでいましたが、改めてリフレーミングし直す必要があるのではないか? 講義を聴き終わったとき、僕はそのようなことを考えていました。

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