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リフレーミング11 選択と分散

リフレーミング11 選択と分散

おはようございます。
 朝、三脚にカメラをセットし、自分の顔写真を撮る。さすがにセルフタイマーというわけにはいかない。M氏にシャッターを押してもらった。色調を整えてからデータを送る。その後、郵便局へ。手続きに1時間以上かかった。いくつか用事を済ませたら、昼近くなっていた。午後は社内報の原稿作成。2本合わせて約6000字。3時間ちょっとで書くことができた。夕方、担当者に送る。今週は静かに過ごしたが、来週からハードになるに違いない。

意識改革が一気に進む

昨日、原稿を書くために新聞の保存記事を読んでいたら、「選択と分散」という言葉に出合いました。「選択と集中」ではなく「選択と分散」。確かに、これからの時代を表すような言葉。もちろん集中も必要なのですが、集中しすぎてひとつの事業に依存しすぎるのは危険。また、1ヵ所に集まりすぎるのもリスクが高い。
 我が社も印刷だけに集中しなかったことで助かっている面があります。事業領域を拡大したり、業態変革を進めていくにはリスクが伴いますが、1ヵ所に留まり続けるリスクのほうが高いのではなかろうか? このあたり、企業によって考え方に違いがあることでしょう。簡単に結論は出ませんが、僕には「選択と分散」という言葉がピッタリであるように感じられます。
 日本では東京一極集中、諸外国でも大都市への人口集中が進んでいます。大都市はブラックホールのように(言い方は不適切かな?)人を吸い寄せるわけですが、どこかでそうした人口移動が止まるような気がしてなりません。逆の人口移動もわずかながら増えている。UIJターン者の考え方は「選択と分散」に近いのではなかろうか?
 大都市にはたいていのものが揃っている。だから、自分の私的欲求を満たしたいと思うと、大都市に住むのが手っ取り早い。けれども、自分が本当に求めているものは何なのか仕分けして、選択していくと、案外東京よりも十勝にそれがあったりする。全部を求めようとするからたくさん揃っている場所に住みたくなるわけであって、選択できれば地方に住む価値を見いだすことができる。そのほうが心豊かに暮らしていけるのではないのかな? 自分が何を求めているのかにもよりますが……。
 分散しすぎると非効率や不便さを生み出しますから、適度な集中度を考えるべきかもしれません。僕は北海道くらいの集中度がちょうどよいバランスではないかと思っています。ちょっと札幌に集中しすぎかな? 3、40年前の北海道くらいの人口分布がよさそうだと思います。
 ストロー現象等によって起こった大都市への過度な人口集中。これがちょっとしたきっかけで大きく変わることになるのではないか? そんな予感がします。
 今回の新型コロナウイルス問題によって、オンラインによるビジネスや教育が急ピッチで普及することとなりました。働き方改革が進む中、一部の企業ではテレワークが採用されています。これを加速させるような動き。直接面と向かって話さないと会議にならない。そう思い込んでいた人も、実際にやってみるとほとんど支障なかったことに気づいたはずです。「できない」と思い込んでいただけ。
 したがって、オンラインの活用は非常事態終了後も採用され続けることとなるでしょう。さらに、在宅勤務のほうが生産性が高まるという事例が増えていけば、働き方の自由度は増していくはず。
 20世紀は人材や経営資源を集中させることで生産性を高めていきました。このやり方が今の時代には合っていない。そのことに気づくまで20年くらい費やしてしまったような気がします。ちゃんとつながっていれば分散していても構わない。むしろ、分散することで多様な考えを取り込むことができる。ビジネスにも広がりが生まれる。現実にはまだまだ乗り越えるべきハードルがあると思いますが、大きくはそのようは方向へ向かっていくに違いありません。2020年は意識改革が一気に進む年になるのではないかと思います。

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