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リフレーミング13 良心と愛着心

リフレーミング13 良心と愛着心

おはようございます。
 午前から午後にかけて、社内向け文書の作成、事務的作業、そして写真探し。先週からずっと探していた写真がようやく見つかった。時間をかけすぎてしまったが、これでひと安心だ。もっと見つけやすい仕組みをつくらねばならない。午後5時半、北海道ホテル共栄会役員会。6時からは総会。体温チェック、手指の消毒、マスク着用等、厳重な態勢で開催された。

十勝の事業者・消費者の動向を見ると……

新型コロナウイルスによる困難な状況が続く中で、あえてプラス面に目を向けようと試みると、一体どのようなものがあるのでしょう? まったくないわけではなく、いくつかは必ずある。一人ひとり、自分の中にあるプラス面を見つけ出していけば、今回の非常事態は自己成長のきっかけとなり得るのではないでしょうか。
 一部の企業では、時差出勤、テレワーク、WEB会議といった働き方改革のスピードが加速したというプラス面があったに違いありません。会議のためにわざわざ出張しなくてもよくなった。これは交通、宿泊業には痛手ですが、企業の業務効率化という点ではプラスだったはず。
 業種や事業内容にもよりますが、プラス面を見つけようとすれば、ひとつかふたつは見つかるのではないかと思います。
 僕がこの3月に感じたのは、多くの人の意識に何かしらプラスの変化があったのではないか、ということでした。自分の中にある良質な部分。平時にはあるのかないのかわからなかったものが、この非常事態の中で再発見された。本当のところはわかりません。ただ、人々の消費行動や仕事の仕方を見ていると、そんな気がしてならないのです。誰もが持っているはずの良心。非常時だからこそ、良心を判断基準に行動するという人が思った以上に多いような気がします。
 3月はほとんど出張に行かなかったため、僕が感じているのは十勝の事業者・消費者の動向です。全国的にそう言えるのかもしれませんが、地元の飲食店を応援しようという動きが、あちこちから起こりました。それに賛同、協力する消費者も多く、その反応は早かったと思います。
 十勝はもともと地域エンゲージメントの高いところ。ブランド総合研究所の「都道府県の愛着度ランキング2019」では、北海道が2年連続1位。その北海道の中でも、「十勝モンロー主義」と言われるほどですから、十勝人の地元愛着レベルは際立っています。度が過ぎるとマイナス面も出てくるわけですが、今回の新型コロナウイルスへの対処という点では、十勝の強みが発揮されていると考えてよいのではなかろうか?
 昨日の北海道ホテル共栄会の役員会、総会の中でも、地元の人たちの宿泊が増えているという話が出てきました。僕のまわりにも何組か、そのような人がいます。僕が見聞きする範囲は限られていますが、十勝全体、自然にそのような行動をとる人が増えているのではないかと思います。
 ふだんテイクアウトで購入することのない人でも、飲食店のテイクアウトメニューから昼食を選んでいる。これは損得からの行動ではなく、地元愛や自分の中の良心に基づく行動といえるでしょう。クラウドファンディングや食事券の販売なども盛んに行われています。中にはお得感のあるものも少なくありません。
 ただ、僕のまわりの人に話を聞いてみると、「通常より1割くらい高くても買うよ」という人が少なくありません。プレミアムをつける必要はないんじゃないのかな……というのが僕の個人的意見。一方、食材を扱っている会社の人からは、「消費期限があるから売れ残ると大変」という話を聞きます。飲食店にばかり目が向かいますが、B2Bの企業の中にも困っているところがたくさんありそうです。個人と企業の愛着度と良心。しばらくは、ここを頼りに地域経済を回していくことになるのではないかと思います。

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