
おはようございます。
4月1日、我が社では1名の新卒新入社員を迎えた。新型コロナウイルスの関係で入社式は延期。今年度の新入社員は5名いるのだが、1ヵ月程度待ってもらうことになる。ニュース等を見ると、入社式の開催方法は各社まちまちだ。我が社のように延期したところもあれば、マスク着用+座席を離して開催したり、自宅からWEB参加という会社もあった。1ヵ月後、状況が好転していなければ、我が社もWEB入社式にすべきかもしれない。
午後は帯広ロータリー事務所。間もなく引っ越しという段階。書類のPDF化、写真等の複写はずいぶん進んでいて、作業は90%完了していると認識していたが、その考えが甘かったことを知る。どこからともなく、大量の物品が出てくる。一番多かったのは表彰盾と額装された賞状。これらをただひたすら撮影していく。ほぼノンストップで2時間半。立体物の撮影は完了した。平面的なもの(写真、冊子、資料等)は持ち帰ることにした。大量のスキャン作業が待ち受けている。創立85年。そう簡単にデジタル化できるわけではない。それでもゴールが見えてきた。
夕方、自宅に戻るとミーティングが行われていた。少しだけ話に加わる。昼間、ストロボの光を浴びすぎたためか、夜は急速に眠くなり、8時には熟睡していた。
新入社員研修の目的
いつもとは異なる4月の始まり。一番気に掛かるのは新入社員。我が社は比較的馴染みやすい会社だと思いますが、学生から社会人になる大きな転換点。期待と不安で揺れ動いているに違いありません。
そういう人のために、2017年「激訳・キャリアデザイン」を著したわけですが、もちろんそれだけでは十分ではありません。本来であれば、4月はみっちり新入社員研修の期間の充てるべき月。残念ながら、研修は5月に先送りされることとなります。
昨日思ったのは、動画の教材を充実させるべきだということでした。これは数年前から考えていたこと。なかなか実現に至っていない。ただ、今年に入ってから、それが可能となるような環境が整いつつあります。必要性を強く感じれば、やり方がわかってくるもの。その気になるかどうか。それがすべてなのかもしれません。
中小企業家同友会とかち支部ではWEBによる例会開催が企画されていますし、帯広ロータリークラブでも例会を中止する代わりに、動画を収録することとなりました。事例発表や講演といったものの大部分は、オンラインでも実施可能。新入社員研修でもやろうと思えばできそうです。
新入社員は基本的に素直で真面目な人が多い。したがって、先輩社員が適切に指導すれば、ひと通りの仕事力を身につけることができるでしょう。その点では、我が社の新入社員育成力はほぼ信頼できると僕は考えています。
それでも、僕が新入社員研修に力を入れているのは、「なぜこうなっているのか」「物事をどのように考えたらよいのか」という部分を伝えねばならないと考えているためです。「どうやればよいのか」については、若手先輩社員から教わればよい。思想、哲学、基本的考え方は、できるだけトップに近い人から教わる必要がある。そうしないと、自分が何のために働いているのか、わからなくなってしまうことがあるのです。
「なぜ」「何のために」というところ。ここをしっかり認識した人は、たとえやり方がわからなくても、何とかなるものです。勉強して自分で知識・技術を習得すればよいだけの話。人から素直に教わることも大事ですが、自力で学ぼうとする姿勢がなければ、人は成長しない。強烈に「なぜ」「何のために」を持っていれば、仕事力は身につくし、周囲の人も応援してくれるようになるものです。
新入社員研修の最大の目的は、その人の持っている成長意欲に火をつけること。今期からこの研修は一部を中堅・若手リーダーに担当してもらうことにしました。新入社員研修は1ヵ月先に延びましたから、ちょうどよい準備期間ができたと考えるべきかもしれません。