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リフレーミング30 「意味不明な日」の意味

リフレーミング30 「意味不明な日」の意味

おはようございます。
 午前中はこれから書く本について考える。7つの章を書き出してみた。流れをイメージし、順番に並べてみる。悪くはない。次の段階、小見出しを書き出す作業に移行しよう……。そう思ったところで、何となく集中力が途切れてしまった。というより、急速に眠くなる。休日だから、昼寝しても問題はない。そう思って横になったら、アイデアは霧散していた。目覚めてから昼食。午後はM氏の指揮下に置かれ、なぜかガラス拭きをすることとなった。不思議な展開。さらに不思議な出来事が起こり、僕の中では何となく正体不明の眠気の原因がわかったような気がした。リフレーミング力を発揮するには絶好の一日となった。

意味ある仕事の助走期間

このような書き方では、誰にも何も伝わらないでしょう。それでよいのです。意味不明と思えるような一日は誰もが経験すること。これが毎日だと困った人生になるわけですが、年に何度か起こるのは不思議ではない。僕の場合は、比較的頻度が高いに違いありません。一日のスケジュールがきっちり決まっている人には「意味不明な日」は起こりにくい。僕の仕事の中には「突発的な出来事に対応する時間」が含まれているため、できごとの中身によっては意味不明となってしまうのです。
 意味不明というのは「意味がない」ということではありません。たいていの場合、意味はある。現時点でわからないというだけ。
 かつて、スロウの原稿をなかなか書くことができず、苦しんでいた時期がありました。2006年から2008年頃の話。いよいよ執筆に取りかからねば……という時期に「意味不明な日」がやってくるんですね。とてつもない眠気に襲われたり、緊急度の高い出来事が起こったり、記事とは無関係なアイデアが浮かんだり……。さまざまな形で「原稿執筆を妨げよう」とするかのような状況に陥る。
 これらの中には一見すると外的要因が数多く含まれているように思えるのですが、よく考えると外的要因は一切ありません。すべて、自分の中にある「逃避のパターン」か「仕事を完結させるための助走段階」なんですね。原稿を書くのはやり甲斐のある仕事ですから、逃避のパターンではありません。ただ、自分に不向きな仕事に対しては、逃避行動が起こりがちなので、自分を律していないと大変なことになってしまいます。
 さて、原稿を書く前の「意味不明な時間」ではいったい何が行われているのか? ここが少しだけわかってきたおかげで、僕はずいぶん原稿を書くスピードが上がりました。そして、意味不明な日を意味の薄い日にすることのないよう、別な意味を加えることができるようになってきた。実際、いつもうまくいくというわけではありませんが、人生の貴重な時間を有意義にするため、少しずつ改善を加えるようにしています。
 人によって原稿の書き方には違いがあるでしょう。僕の場合、調べたりインタビューするなど集めてきた情報を、いったん寝かせておきます。考える→忘れる→思い出すを繰り返す。それが数日レベルのこともあれば、2、3週間必要なこともある。本を書くために、数年という時間が必要なこともあります。残念ながら流行作家にはなれないタイプですね。それはともかく、頭の中で情報がつながったり、化学反応が起こるようになると、そこから先は急速に筆が進む。どのタイミングで書けるようになるのか、今ではだいたい予測可能です。
 原稿以外の仕事においても、「意味不明な日」がたまにある。原稿執筆のプロセスに比べると少しわかりにくいのですが、ある程度予測できるようになりました。これまでの経験、あるいはさまざまな出来事と照合していくことで意味不明な出来事の意味を類推できるようになってきています。
 ただ、さすがに新型コロナウイルスの意味はわかりませんね。100年に一度というレベルの出来事ですから、経験値がない。コロナ危機への対応に比べれば、他の問題はすべてが小さく思えてしまいます。

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