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新版・SDGs経営1-7 SDGsウオッシュにならないために

新版・SDGs経営1-7 SDGsウオッシュにならないために

おはようございます。
 午前中は短い原稿をひとつ仕上げる。あとは会議の準備。午後3時から4つ連続でZOOM会議。最初はP社さんとのミーティング。P社の先行事例を直に教えていただいた。当社からは僕を含め6名参加。ありがたい。4時、全国ぷらざ協議会緊急ZOOM会議。新型コロナウイルスによる影響や対応策などについて意見交換した。5時半、中小企業家同友会とかち支部5月例会の打ち合わせ。講演内容、時間配分、質疑応答の方法等。ZOOMを使った例会となるため、さまざまなケースを想定する必要がある。6時半、とかち支部四役会。さまざまな制約と課題がある中、ここが踏ん張りどころだと思った。

SDGsウオッシュにならないために

我が社のSDGs経営はまだ始まったばかり……。いえ、まだ始まってもいない。そんなレベルかもしれません。
 そんな中、先進的な取り組みをしている企業が日本の中にも数多く存在します。大企業に限らず、地域企業にも多いですし、当社の同業者の中にもあります。取り組みを始めた経緯やさまざまな課題、そして得られた成果等、レポートや講演動画を見ると、大いに参考になるものです。
 SDGsという言葉が急速に認知度を高めたことによるものかもしれませんが、そうしたSDGs先進企業に対して、やっかみのような声が寄せられることがあるそうです。「SDGsを使ってうまい商売をしている」といったような言葉。SDGs経営をすることが、何か売名行為であるかのように誤解している人がいるのでしょう。
 2017年の国連経済フォーラム(ダボス会議)では、「SDGsの達成で年間12兆ドル(約1300兆円)の経済価値を生み、3億8000万人の雇用を創出する」という数字が示されました。確かに、SDGsが大きなビジネスチャンスであることは間違いありません。だからこそ、企業価値向上に熱心な大企業はSDGsを自社の成長の柱に据えようとしているのです。
 大企業のほうが先行している感はありますが、本当は地域企業、中小企業のほうがSDGs経営しやすいのではないか、と僕は考えています。組織が小さいほうが理念を共有しやすいはず。また、地域密着型のビジネスのほうが顧客・消費者との距離が近い。お客様の厳しい目にさらされる分、嘘偽りのない事業活動を貫きやすいのではないかと思うのです。
 ここで気をつけねばならないのが「SDGsウオッシュ」なんですね。SDGsウオッシュとは「SDGsに貢献しているふりをすること」。
 たとえば、このような事例があります。
 植物由来のパーム油を使って、健康によいことをウリにしていた食品メーカーがありました。健康は目標3(すべての人に健康と福祉を)に該当します。ところが、そのパーム油の調達先が農地拡大のために森林を伐採し、先住民の生活を脅かし、気候変動に悪影響を及ぼしていたんですね。
 SDGsウオッシュの中には明らかなごまかしもありますが、このように知らないうちにウオッシュになっているという事例もあるのです。悪気はなかったとしても「知らなかった」では済まされない。SDGsそのものは決して難しいものではありません。けれども、実践する上では、「全体を見ること」と「適切な管理」が必要となってくるのです。
 よいことをしたと思っても、それが別なところに負の影響をもたらしてしまう……。そのようなリスクを常に頭に描いておく必要があります。ここがSDGsを実践する上で、よく考えねばならないポイントのひとつです。
 「嘘をつかないこと」「正直であること」。物心ついたときから躾けられてきたことが企業経営にも求められます。SDGsという言葉を知らなくても当たり前のように正直な経営を行っている企業もありますし、SDGsバッジを付けていても「ウオッシュでは?」と思うような企業もあります。
 そのあたりは、SDGsの実践活動以前の問題。社風や企業文化と深く関わってくるのかもしれません。次章では職場と働き方についてSDGsの視点から考えてみようと思います。

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