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新版・SDGs経営2-2 SDGs目標8(働きがいも経済成長も)

新版・SDGs経営2-2 SDGs目標8(働きがいも経済成長も)

おはようございます。
 昨日は午後に2時間ほど仕事をしただけ。あとは休日として過ごす。夕方、買い物へ。人出は通常レベルのように感じられた。

SDGs目標8(働きがいも経済成長も)

地域企業としてSDGsに取り組む際、真っ先に確認すべきことは、自社が目標8に沿って企業活動を行っているかどうかという点でしょう。働きがいと経済成長は、業種・業態に関係なく、すべての企業の目指すところと言えるからです。
 目標8は「包摂的かつ持続可能な経済成長及びすべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)を促進する」となっています。
 ちょっと……というよりも非常にわかりにくいですね。こんなときは分割すると意味が明確になるもの。この文は「包摂的かつ持続可能な経済成長」「すべての人々の完全かつ生産的な雇用」「働きがいのある人間らしい雇用(ディーセント・ワーク)」の3つからなっています。
 分割してもわからないのは「包摂的」という言葉です。大辞林によると「一つの事柄をより大きな範囲の事柄の中にとりこむこと」とあります。「誰ひとり取り残さない」と解釈してよいのだろうか? 最初の部分は「誰も取り残さず持続可能な経済成長を遂げる」ことと理解しましょう。
 もうひとつ難解な言葉と思われるのは「ディーセント・ワーク」ですね。「働きがいのある人間らしい雇用」とあるため、意味はわかります。わざわざ括弧で書かれているのは、ILO(国際労働機関)の目標に掲げられている言葉だからでしょう。ディーセントとは、「きちんとした」「まともな」「適正な」という意味。世界ばかりでなく、日本にもディーセント・ワークとは言えない企業があることを認識しておかねばなりません。
 目標8には12のターゲットがあります。この中には日本のような先進国とは無縁と思われるターゲットが多いように感じられるでしょう。しかし、現実には、児童労働によって生産された原材料が輸入されたり(8.7)、劣悪な労働環境の中で作られた製品が販売されていたりするわけです(8.8)。そうした原材料や製品を購入しないと決めることも、SDGs経営には不可欠と言えます。
 また、自社の取り組みとしては、ディーセント・ワークをいかに実現させるかが中心テーマになると思います。
 この点では、中小企業家同友会の「中小企業における労働関係の見解」(労使見解)のご一読をお勧めします。https://www.doyu.jp/org/material/doc/roushi1.html
 労使見解は1975年に発表されたものですが、時代を超えて今も深く考えさせられる内容。「経営者の経営姿勢の確立」「経営指針成文化とその全社的実践」「社員をもっとも信頼できるパートナーとして考え、高い次元での団結を目指し、共に育ち合う教育(共育)を重視」「経営を安定させるため外部環境の改善に労使が力を合わせる」の4つが柱となっています。
 労働運動が盛んだった1970年代、中小企業経営者が社員との関係づくりに悩む中でたどり着いた結論。それが労使見解です。40数年たった今も、労使(本当はこの言葉は使いたくないのですが)の間には数多くの問題が横たわっています。さすがに日本で強制労働は考えにくいとしても、いわゆるブラック企業は今も存在します。
 また、企業内で適切に人材育成が行われているのか(8.6)、働きがいのある人間らしい仕事が行われているのか(8.5)など、考えさせられる点がいくつもあります。SDGs経営を目指していくと、企業経営者は「本当は見たくはない現実」とも、正面から向き合わねばならなくなるでしょう。

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