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新版・SDGs経営3-4 若手社員とSDGs

新版・SDGs経営3-4 若手社員とSDGs

おはようございます。
 午前9時、新入社員研修第1講。1ヶ月半遅れて我が社の新入社員研修が始まった。ZOOMによる開催。質疑応答や発表の時間を設けたいところだが、今年は講師が一方的に伝える形になりそうだ。双方向のやりとりはもう少し態勢が整ってからになる。このため、午前中のうちに第3講まで進めることができた。例年にない特徴としては、ZOOMのレコーディングの機能を使って、講義をすべて記録していること。記録は簡単だが、問題は中身。講義しながら、改善すべき点があることを発見した。
 午後は我が社のペーパーレス化を進めるために思いついたアイデアを形にしてみた。各種届け出のペーパーレス化。仕組みは思ったよりも短時間でできた。だが、細部にこだわりすぎて時間を使ってしまう。一通り完成した後は事務的作業等。返信せねばならないメールがたまっていた。夕食後、7時からは帯広ロータリークラブの次年度クラブ協議会。ZOOMは楽だが、発言するとき妙に力が入る傾向にある。自然体で話せるよう改善せねばならない。

若手社員とSDGs

SDGsの認知度調査結果をご覧になったことはあるでしょうか? 調査機関や時期、調査対象によってバラツキはあるのですが、思ったよりも認知度は低いというのが現状ですね。
 2019年の世界経済フォーラム認知度調査では、「聞いたことがある」が世界平均74%、日本49%。「よく知っている」は世界平均26%、日本8%。ずいぶん日本の認知度は低いようです。
 認知度が高いのは新興国の国々。上位はトルコ、中国、インド、ペルー、ブラジル。ヨーロッパで高いのはスウェーデンとドイツ。もっとも、調査されたのは28カ国のみ。すべての国々で同様の調査を行ったら、順位は相当違ったものになるでしょう。
 日本の認知度は世界に比べると低いものの、このところ急速に認知度を高めているような気がします。特に、若い人ほどSDGsについて関心が高い。これは調査結果でも明らかになっています。
 学校教育の現場でもSDGsが取り上げられるようになってきました。企業側が認識すべきなのは、「今後入社する人たちはSDGsについてよく知っている」ということ。逆に言うと、上司や先輩社員がSDGsに無知、無関心なのは致命的ではないかと思うのです。
 就職活動を行う学生の立場になってみると、もっとリアルにイメージできることでしょう。自分が勤めたいと思うのは、SDGsに取り組んでいる会社か、SDGsという言葉すら通じない会社か。SDGsがすべてではないにしろ、会社選びの重要な項目のひとつとなりつつある。そう考えてよいのではないでしょうか?
 若手の人たちがSDGsに関心が高いのは当然と言えます。人生100年時代ともなると、これから80年、90年という長い年月を生きていくわけです。安心して暮らせるような世界であってほしい。そう思うのは自然なこと。ところが、今の世の中は逆の方向へ向かっているようなところがあります。速やかに方向転換しなければ、手遅れになる。そんな危機感を若手の人たちは持っている。いわゆる「グレタ世代」と呼ばれる人たちが増えていくことは間違いありません。
 SDGs経営には若手社員のやる気、アイデア、行動力が欠かせない。僕はそう考えています。また、それと同じくらい重要なのは、若手のSDGs活動に対して共感し、バックアップできるような職場環境を整えていくことですね。このあたりは経営者の役割となるでしょう。
 できるだけ若手がリーダーシップを発揮できるようにする。ベテラン社員よりもSDGsに詳しく、意欲旺盛なのですから当然そうすべきでしょう。その結果、若手社員が主体的に活動するような企業文化が醸成されていくことになるのではないか? SDGsは若手の成長を促すと同時に、会社そのものを大きく変える可能性があると思います。

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