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新版・SDGs経営5-1 知ろうとすればわかる時代

新版・SDGs経営5-1 知ろうとすればわかる時代

おはようございます。
 午前中は社内報の原稿作成に全力を注ぐ。12時ちょうど、長いほうの原稿が完成した。5300字。午後1時、新入社員研修第12講「我が社の理念と価値観」。続く第13講は会社からM氏が講義を行う。テーマは「自己成長と人材育成」。第14講「プレゼンテーション」はS氏が担当。自宅から講義を行った。どこからでも講義ができ、どこからでも参加できる。新入社員のみんなは、先輩社員の講義をどのように受け取っただろうか?
 夕方、原稿の手直しと短いほうの原稿作成。6時過ぎには入稿することができた。
 昨日は久々に朝礼が行われた。といっても、リアルな朝礼ではなく、僕の動画メッセージがみんなに配信されただけ。3分くらいの話に収めるつもりだったが、編集後の動画は7分40秒になっていた。次はもっと短めにしようと思う。というより、僕以外の誰かの話を聴きたいところ。

第5章 消費者・ユーザーの変化

知ろうとすればわかる時代

フェアトレード商品というのは、ずいぶん昔からあったような気がします。僕はずっと前から気にはなっていたのですが、ごくたまに気が向いたら購入するという程度。関心が高まったのは、雑誌スロウに関わるようになってからのことでしょうか。それと、インターネットでいろいろ調べられるようになったことが大きい。
 気づくと、エシカル消費という言葉をときどき耳にするようになってきました。今ではけっこう普通に使われていますね。エシカルは直訳すると「倫理的な」という意味。一般的には「人や地球環境、社会、地域に配慮した考え方や行動に基づいた消費行動」のことをエシカル消費といいます。自分たちの豊かな消費生活は誰かの犠牲の上に成り立つものであってはいけない。また、環境破壊によってもたらされるものであってはいけない。そのように考える人が増えてきたのです。
 ある意味当たり前のように思われますが、そうした考え方が広がった背景にはインターネットの存在が大きいのではないでしょうか。もちろん、雑誌・書籍等を通じて、一部の人は昔から知っていたに違いありません。ですが、みんなが強い関心を持っていたわけではありません。よく知らなければ、価格の安い商品やCMでよく知られている商品を手に取るという消費行動になりやすいもの。
 ところが、インターネットの時代になると、ちょっと気になったことがあれば、瞬時に調べることができる。もちろん、ネットの情報は玉石混淆ですから鵜呑みにはできません。それでも、調べていくうちに、おおよその事実を把握することができる。
 消費者としての自分の価値観は、ここ20年くらいの間に次第に変化してきたような気がします。
 この食品は本当に安全なのだろうか? 環境に配慮して製造された商品なのだろうか? 製造過程で児童労働などなされていないだろうか? すべてに対していちいち調べることはできませんが、気になったらいつでも調べることが可能です。逆に言うと、企業側は「消費者が知ろうとすればわかる」ということを知った上で、商品づくりを行わなければなりません。また、倫理的にもそうあるべきでしょう。
 SDGsは企業・生産者から広がっていくだけではなく、消費者・ユーザーからも広がっていく。むしろ、後者のほうが急速に変わりつつあるのではないか?
 エシカル消費を心がけると、若干、自分の財布に痛みを伴うことがあります。したがって、爆発的にエシカル消費が進むことはないでしょう。けれども、潜在的なニーズは非常に高い。
 そして、ほとんどの人はこのまま何も変わらずにいると地球環境が持たないことに気づいています。格差社会もこのまま放置してはいけない。SDGsという言葉を知っていても知らなくても、SDGsは人々の消費生活の側から着実に広がっていくことになるのではないかと思います。

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