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第1話 印刷とプリントの謎

第1話 印刷とプリントの謎

おはようございます。
 昨日は午前中にミーティング2本、夕方は中小企業家同友会とかち支部臨時総会と3月例会。群馬同友会代表理事で農業生産法人グリーンリーフ(株)代表取締役、澤浦彰治氏の講演「感動農業 ~私の人づくり土づくり~」は、大変ためになるものでした。「価格を決められる農業」。非常に重要ですね。僕らも「価格の決められる○○業」を目指さねばなりません。

50年前の刷り込み

次のシリーズを開始しようと思っているのですが、まだテーマが明確になっていません。ですが、いずれは本腰を入れて書かねばならないと思っているものがあります。それは「次世代幹部養成塾」と「印刷生活」。いずれ差し迫った課題となる後継体制と組織づくりについて書くか、はたまた激変する印刷および周辺の産業について書こうか? 
 どちらもネタは豊富にあるものの、考えが十分にまとまっているわけではない。次世代幹部養成塾は8年半も続けているというのに、実に不思議。幹部、そして後継者に求められる本当の資質は何なのでしょう? 僕の中で考えがまとまったら書き始めることにします。
 書きながら考える。それもアリでしょう。テーマは「印刷生活」にします。物心ついたときから目の前にあった「印刷」。ブログを使って毎日考え続けることで、50年以上にわたるこの謎について、多少は解明できるかもしれません。
 過去、印刷をテーマに書いたことがあっただろうか? そう思って調べると、2009年、次世代幹部養成塾を始めた年の1月に書いていました。「印刷を熱く語る」というタイトルで6回書いていました。これから書く「印刷生活」と一部重複するかもしれません。ただし、9年もたっていますから、僕の印刷に対する認識も若干変わっているのではないかと思います。

思いつきで、「印刷生活」というタイトルをつけてみました。意外にも僕の今の気持ちにぴったり当てはまる言葉のような気がします。
 まだ自分史を書くには早いと思う年代ですが、僕の人生は「印刷生活」と言ってもよいのではなかろうか? 
 印刷を英語にすると「プリント」または「プレス」。プリントはパソコンのプリンターを連想させ、印刷会社が行うのはプレスというイメージがある。けれども、その境界は明確ではありません。印刷業者のことはプリンターと呼ばれています。
 ふだん実によく使う「プリント」という言葉。これが案外奥深いのではないかと僕は考えています。
1.印刷する
2.押印する
3.(写真を)焼き付ける
4.(活字風にはっきりと)書く
5.(心に)刻みつける、印象づける
 他にもありますが、こんな具合に辞書には載っています。ほとんど僕の人生の重要部分を網羅しているのではなかろうか……。そんなふうに思ってしまいます。確かに印刷も写真もプリント。そして、何かを書いたり、心に刻みつけるのもプリント。自動詞で使うと「出版する」という意味もあるようです。
 印刷を動詞にすると「刷る」という言葉が浮かびます。「刷り込み」(imprinting)というと、「目の前を動く物体を親として覚え込み、以後それに追従して、一生愛着を示す現象」。鳥類のヒナに起こる現象ですが、人間に当てはめて使われることもあります。

僕の場合は、物心ついたときから印刷機があり、インキのにおいを嗅いでいた。それは刷り込みの一種なのかもしれません。このためか、子どもの頃買ってもらったおもちゃで一番覚えているのは、「ハッピー・レインボー・プリンター」という印刷機(多色刷りできるすぐれもの)でしたし、小学校高学年になると、謄写印刷に興味を持ち、中学では学級新聞、学校新聞をつくることになりました。
 刷り込み、インプリンティング。その元となっている印刷、プリントという言葉には、僕の想像も及ばないパワーが秘められているような気がしてなりません。僕は小学校5、6年生の頃には、周囲の誰よりも自由を求め、平和を愛していたのですが、求めれば求めるほど印刷から逃れられない生き方をするようになっていきました。
 今考えると、写真との出合い。これが印刷生活を決定づけたのでしょうね……。
 当時の僕は知りませんでした。印刷と写真とは極めて近い関係にあったのです。僕は写真によって、自由を手にすることができるような気持ちになっていました。カメラのファンダーを除くと、そこには現実と異なる世界が広がっているように感じたからです(現実逃避ということではありません)。世界を自由に見て、自由に解釈することができる。そんな写真の魅力に取り憑かれていくことになりました。
 しかし、前述の通り写真もまた「プリント」なんですね。僕は印刷生活の一部にしっかり組み込まれていた。今では自然にそう思えるようになりました。
 結局のところ、印刷生活は僕にとって非常に意味深いものであることがわかってきました。自分のやりたいことはプリントであり、その中でも「心に刻みつける、印象づける」ことなのだ。そのあたりに人生目的があるような気がしてきたのです。
 「印刷」という言葉を技術、手段の面からだけで捉えるべきではない。僕はそう思っています。印刷、またはプリントいう言葉から、人々のあるべき姿や人類のたどってきた歴史が見えるのではないか? ずいぶん大袈裟な書き方になりましたが、毎日1時間ずつ考えながら、この問題に対しる答を探し求めたいと思います。
 どんな結論にたどり着くのか、まだ皆目わかりません。

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