おはようございます。
午前10時、北海道中小企業家同友会本部とのオンラインミーティング。午後は社内のペーパーレス化に関すること。やり方は数通りあるが、もっとも今のやり方に近い方法を採用。これでスピーディーに処理できるかどうか。実際にやってみなければわからない。午後3時、製本・管理部門とのミーティング。
新型コロナウイルスと社会貢献型消費
新型コロナウイルスが広がって、仕事のやり方、暮らし方が大きく変わりました。当然ながら、消費行動も大きく変化することとなりました。
もっとも大きな影響を受けている業種のひとつが飲食店。2月頃までは「食べて応援」という形で、むしろ積極的に外食をする人も多かったと思います。しかし、感染者数の増加や緊急事態宣言(北海道では2月28日から)によって外食は控えざるを得なくなりました。
その頃からテイクアウトが盛んになったり、クラウドファンディングで応援しようという動きが活発になっていきました。ソーゴー印刷も「月刊しゅんのテイクアウトサイト」「職場でテイクアウトプロジェクト」「スロウなお買い物・北海道物産展」といった活動を3月から4月にかけて実施しています。我が社に限らず、飲食店自ら実施したものや、中小企業家同友会、商工会議所など経済団体によるものも数多くあると思います。
さまざまな分野の人、企業、団体が「何とかしよう」という思いで動いている。それに呼応して、地域に住む人々の積極的な購入も目立っています。これもひとつの社会貢献につながる消費行動といってよいでしょう。「職場でテイクアウトプロジェクト」は我が社の中で継続的に行われていて、週1回くらいのペースで案内メールが届きます。毎回、まとまった数量の注文が集まっているようです。
こうした消費行動には、ボランティア旅行のような思い切った決断は必要ありません。日常の消費行動の一部を地域社会に役立つような形に変えてみる。一人ひとりの消費額としては限られたものですが、それが地域全体に広がっていくと相当なインパクトになることでしょう。また、さほど負担感を感じることなく、通常の消費行動にちょっとした価値をプラスさせることができる。
自分でも「職場でテイクアウト」や「スロウなお買い物・北海道物産展」で購入してみて、改めて感じるところがありました。自分にとっての損得計算から自由になることができるような消費行動。たぶん、そうした充足感を多くの人が感じているに違いありません。
医療関係者のためにマスクを……というクラウドファンディングも話題となりました。東日本大震災のときもそうでしたが、純粋な寄附やボランティアは、大変な事態になったときほど大きなムーブメントととなるものです。自分の心の中のどこかにスイッチが入るのでしょうね。
新型コロナウイルスは、目には見えないけれども、今、僕らの目の前にある危機といってよいでしょう。
僕らは数ヵ月前まで「平時」を生きていて、日常業務、日常生活を営んでいました。けれども、本当にそうだったと言い切れるのか? 世界を見渡すと、生命の危険にさらされている人もいれば、劣悪な環境で働いている人もいます。また、地球温暖化や環境破壊も進んでいる。地球規模で見ると平時ではなく、今が危機的状況というべきではないか?
新型コロナウイルスで大変な目に遭って、改めてSDGsの重要性を感じているところです。企業経営者としても消費者としても、SDGsに沿った行動が求められるようになる。危機的な状況が「平時」なのだ。そう認識すべきかもしれません。