第6回 自動接続

第6回 自動接続

皆さん、おはようございます。
 週末は、ちゃんと休めましたか? 僕は土日を使ってまとめたい資料があったため、自宅にこもりっきりでした。ひとつは完成。もうひとつは次週に持ち越しとなりました。
 それでも、僕はこの土日、ゆっくり過ごすことができました。たぶん、電話がかかってこなかったためでしょう。働き方改革に取り組むようになってから、土日に仕事の電話がくることは、ほぼなくなりました。急ぎの場合でも、メッセンジャーかショートメール。助かりますね。休日に電話が鳴ると、気持ち的に休めませんから・・・。
 だからといって、仕事仲間との心理的距離が遠くなるようなことはありません(たぶん)。情報共有や報告はメールで十分。仲間同士であれば、電話でいちいち確認しなくても、「すでにつながっている」のです。
 ならば、文と文のつながりはどうでしょう? 前の文と後ろの文とが仲間同士であれば、無理につなげる必要はない。自動的に接続されているに違いない・・・。そんな仮説に基づいて、今回は「文同士のつながり」について考えていきましょう。

仲間同士だから、安心していいんだよ

「文章が苦手だ」と思っている人みんなに、僕はそう言いたいですね。自分自身に対しても・・・。
 僕を含む多くの人は、いつも不安な気持ちを抱きながら文章を書いていると思うのです。
 「意味がちゃんと通っていなかったらどうしよう」
 「自分の伝えたいことが読み手に的確に伝わっているのだろうか・・・」
 「誤解や曲解されてはいないだろうか?」
 こうした心配って、けっこうあるものです。日本人の大多数は不安遺伝子を持っています。非常に用心深い。その用心深さが、若干くどい文章表現となって現れてしまう。
 どういうくどさか? そう、「接続詞」として現れるんですね。
 僕も、油断すると接続詞を多用してしまうタイプです。孤独を感じやすい性格なのかもしれません。しょっちゅうスマホを取り出してはメッセージが来ていないかチェックしている人は要注意。接続詞を多用する傾向はないでしょうか?
 接続詞多用タイプには、2つのパターンがあるような気がします。ひとつは几帳面な性格の人。誤解、曲解を恐れるため、前の文と後ろの文とをきちんとつなげておかなければ気が済まない。その気持ち、よくわかります。僕にもそうした傾向があります。
 もうひとつは、文章に脈絡がなく、接続詞を使って「つながりがあるかのような文章に見せかけている」というパターン。接続詞を偽装工作に用いている。これは避けたい使い方。もう一度、「コドモディティ化」に立ち戻って、簡潔な文をつなげていくべきでしょう。

本ブログで考察したいのは、前者についてです。完成度はともかく、数100字程度の文章を書き上げたとします。できあがった文章にはところどころ接続詞が付いている。これをどうするか? 問題の解決法はばかばかしいくらい簡単です。
 いったん、接続詞を全部取り除いてみる。取り除く前と取り除いた後の文章を読み比べて、文意が変わっていなければOK。どうしても、つながりが悪い。意味が伝わりにくい。そんな箇所があったら、接続詞を改めて加えればよい。それだけ。接続詞の間引きをするだけでも、文章力がアップしたように感じられるでしょう。

多くの人は「北海道には150年程度の歴史しかない」と思い込んでいます。しかし、明らかに思い違いをしています。もちろん、言うまでもないことですが、明治以前からこの地には人が住んでいました。そればかりか、縄文時代の遺跡もあります。そして、歴史も文化もある。ただ、文字による記録がなかっただけなのです。

多くの人は「北海道には150年程度の歴史しかない」と思い込んでいます。明らかに思い違いをしています。言うまでもないことですが、明治以前からこの地には人が住んでいました。縄文時代の遺跡もあります。歴史も文化もある。ただ、文字による記録がなかっただけなのです。(当社「2018年の年頭にあたって」より抜粋)

いくつかの接続詞を取り除くだけで、ずいぶんすっきりした印象になりました。1ヵ所だけ残した「ただ」を取り除いても、文意は変わりません。接続詞多用タイプの人の場合、90%くらい取り除いても大丈夫ではないかと思います。

接続詞を減らしてすっきりさせるのは、比較的・・・というより、驚くほど簡単です。
 しかし、接続詞と同じような役割を果たす接続助詞の場合は、ちょっと手強い感じがします。僕もぼんやりしていると、つい多用してしまうのです。適切に使えば、もちろん何の問題もありません。依存症にかかると、やっかいなもの。文章がとたんに長くてもったりしたものになってしまいます。

世界では驚くようなイノベーションが次々起こっていますが、最先端技術だけがイノベーションではなく、技術革新より広範囲に捉えるべき言葉であり、技術よりも、むしろアイデアのほうこそ、イノベーションを起こす鍵である、と考えたほうがよいでしょう。

本来、4つか5つの文に分けるべきところ。接続助詞を使って、無理矢理ひとつの文にまとめてしまっているところに、上の文の欠点があります。
 それにしても、接続詞とか接続助詞といった品詞について考えると、頭が痛いですね。学校で国語の文法をちゃんと勉強してこなかったことがすぐにバレてしまいます。生徒、学生時代の不勉強が今の自分につながっている・・・。
 人生は「時間」でつながっています。人に対し思いやりのある人なら、職場、家族、地域という「空間」でもつながっている。過度に接続詞に頼る必要はありません。接続詞、接続助詞よりも、「何か大事なことを伝えたい」「人の役に立ちたい」というマインドのほうが重要なのです。
 では、今週もお互いにいい仕事をしましょう。

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