高原淳写真的業務日誌 > 新版・SDGs経営 > 新版・SDGs経営5-7 これから求められる商品

新版・SDGs経営5-7 これから求められる商品

新版・SDGs経営5-7 これから求められる商品

おはようございます。
 午前中は10数冊の自費出版物に目を通す。日本自費出版文化賞の一次審査。大作もあれば、センスのよい小冊子もある。バラエティに富んだ作品の中から推薦作を数点選ぶ。今年も素晴らしい作品があった。後日、購入したいと思うような本だった。午後はDIY的な活動。材料を買いにホームセンターへ。僕の苦手とする分野だが、夕方までに終えることができた。その後、デンジャラスな食べ物を食べた。危険だが素晴らしい味。

これから求められる商品

世の中全体から見るとまだ主流とは言えないでしょうが、消費者と企業、投資家と企業との心理的距離は縮まってきているのではないかと思います。自社が社会全体のためになるような事業活動、経営活動を行おうと考え、実際に行動し続けると、それを共感・支持してくれる消費者や投資家が現れる。そうして、ときには自社の企業価値を一緒に高めてくれたりするものです。
 マーケティングの勉強をすると、必ず「プロダクトアウト」「マーケットイン」という言葉が出てきます。顧客ニーズからではなく「作り手がいいと思うものを作る」のがプロダクトアウト。顧客ニーズを優先させ、「顧客が望むものを作る」というのがマーケットイン。どちらがよいということではなく、商品によって使い分けたり、両者を組み合わせていくことが大切でしょう。
 今の時代は消費者の価値観がずいぶん変わってきました。プロダクトアウトとか、マーケットインという概念が希薄になってきているのではないかと思います。SNS等によって、消費者と企業のコミュニケーション量は確実に増えています。何か情報を投げかけると、その反応が瞬時に戻ってくる。その会社の企業文化にもよりますが、そのように顧客や市場と「会話」をしながら、商品の開発や改良が行われるケースが増えているに違いありません。場合によっては、消費者もものづくりに参加する。それが今日の商品開発なのです。
 これは新しい動きと言うよりも、むしろ「昔に戻った」と考えるべきかもしれませんね。
 大量生産・大量消費の時代になる前の話。鍛冶屋さんとか大工さんとか印刷屋さんといった人たちは、消費者(発注者)といろいろ話をしながらものづくりを行っていたに違いありません。「○○屋さん」と呼ばれる業種にはその傾向が強いのではないかと思います。印刷会社は今でも「印刷屋さん」と呼ばれますから、発注者と絶えず相談しながら印刷物を製造することが多い。
 「○○屋さん」的なビジネスは、大量生産・大量消費、そしてスーパーマーケットやディスカウントストアといった販売形態が普及したことで激減していきました。効率性が高まり価格が安くなった分、「満たされない何か」を消費者は感じることになった。もちろん、オーダーメイドで望み通りのものを手に入れることも可能ではあります。しかし、昔のような気軽さはちょっと失われている。
 それが、ここ10数年の間に復活しつつあるような気がしています。最初にそう思ったのは、雑誌スロウで道内各地を取材しているとき。僕が子供の頃に見た世界が広がっている……。そう感じることが度々ありました。毎年10月に開催している「スロウ村の仲間たち」というイベントでも、単純に「売り手と買い手」という関係にはなっていないように感じられます。1年ぶりに再会した友達、といった会話がそこここで繰り広げられている。
 こうした消費者と作り手の関係は、昔から途切れることなく存在していたわけですが、近年になって活発化しているように僕には思えます。
 売り手と買い手の関係は、「高く売りたい人」と「安く買いたい人」の関係ではなくなりつつある。お互いの利益を考え合うという関係性が強まってきているような気がします。

〒080-0046 北海道帯広市西16条北1丁目25
TEL.0155-34-1281 FAX.0155-34-1287

高原淳写真的業務日誌