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新版・SDGs経営7-3 大都市から地方へ

新版・SDGs経営7-3 大都市から地方へ

おはようございます。
 午前中は原稿執筆の準備と事務的作業。作業中、ずいぶんたくさん電話がかかってきた。電話中に他の電話がかぶさるようにかかっている。僕にしてはめずらしい。午後は幕別と帯広市内5ヵ所で用事を済ませてから帰宅。3時半、電話取材。スピーカーにしてパソコンで記録。これは思った以上に効率的だ。すぐに原稿を書き始められそうだ。5時からは新入社員Y氏と個人面談。5時40分に仕事を終える。

大都市から地方へ

極端に国際分業が進むのは危うい。新型コロナウイルスのパンデミックによって多くの人がそのことに気づいたに違いありません。グローバル化が物質的豊かさをもたらしてきたのは事実でしょう。その一方で、大きなリスクを抱えることにもなった。一国主義がよいとは思っていませんが、極端に分業化するのは好ましくない。自国、さらにいえば自分の住む地域の中でしっかりとした循環型経済を築いておくべきではないでしょうか。
 グローバル化による国際分業が進むと、大量生産が可能となります。生産効率が高まり、コストが下がる。システムがうまく機能すれば、環境負荷を抑えながら経済的豊かさを世界中の人々が手にできるのかもしれません。しかし、それが危ういものであることを新型コロナウイルスが教えてくれています。
 地域内で循環型経済をつくっていくと、コストはかかるものの、リスクを低減させることが可能となるはずです。今の便利な暮らしはグローバリゼーションによって成り立っていますから、地域経済循環100%というわけにはいきません。それでも、地域内でできるだけまかなうような消費行動、調達行動を心がければ、循環率は確実に高まります。リスクを抑えると同時に、地域内が経済的に豊かになっていく。グローバル化を否定することなく、バランスある地域経済を築いていくことが重要でしょう。
 新型コロナウイルスによって、人々の価値観が大きく変わっていくことになると思います。もうすでに変わったという人も多いに違いありません。
 大都市での生活は便利である反面、意外にリスクが高い。新型コロナウイルスのような問題が起こると、逃げ場がない。3密を避けて暮らし続けるのは不可能に近い。ウイルスばかりではありません。大地震とか、何らかの大事故が起こると、人口密度が極端に高い大都市には常に不安がつきまとう。この機会に、地方へ移住したいという人が増えているのではないかと思います。そういえば、「コロナ疎開」という言葉もありましたね。
 近代以降(もっと前からかな?)、地方から都市への人口移動が進むようになりました。近年ではその傾向がさらに顕著となり、日本では出生率の一番低い東京の人口が増加し、それ以外の地域は急速に人口減少するという困った状況となっています。急速な過疎化によって、限界集落が増えているのはご存知の通りです。
 しかし、もしかするとこれから逆の人口移動が起こるのかもしれません。大都市から地方へ。その流れに現実味を感じるのは、テレワークがいとも簡単にできることを多くの人が知ったからでしょう。コロナ危機によって、「出勤者7割削減」という目標が提示されましたが、7割どころかほぼ全員テレワークになった会社もあります(一部業種に限定されますが)。営業も商談もオンラインに置き換わってきています。
 IT企業の中にはオフィス解約や脱東京という会社が現れつつある。将来的には「自分の暮らしたい町で働く」という形に変わっていくのではなかろうか? 
 過度な人口移動、一極集中が大都市のリスクを高め、地方を荒廃させてきたわけです。地方に人が戻るようになると、地方経済が健全化していく。経済ばかりではなく、地域文化がよみがえってくる。
 「持続可能で多様性と包摂性のある社会」をめざすのがSDGsですから、大都市から地方への人口移動はSDGsに沿った変化と言って差し支えないでしょう。それは大都市に住み続ける人にとっても、好ましい変化だと思います。

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