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新版・SDGs経営7-4 バランスを取り戻すには

新版・SDGs経営7-4 バランスを取り戻すには

おはようございます。
 午前10時、長野、東京、帯広を結んでのZOOMミーティング。我が社からは6名。自宅から参加している人が多かった。40分ほどでミーティング終了。スロウ64号の準備に取りかかる。午後は商品撮影。庭先ではしゅん編集部の人たちが焼肉の撮影をしていた。その近くで僕はサイダーの撮影。タイミングよく、焼き上がったステーキをいただいた。撮影後は写真セレクト作業、追加の写真手配、別な記事のための調べ物、取材のアポイント等。スロウの記事づくりに全力を傾けなければならない。盛り上がってきた。

バランスを取り戻すには

経済的合理性を追い求めると、企業は大規模になっていくし、地方よりも大都市に拠点を置くほうがよいということになります。そうして、仕事を求めて大都市には若者や働き盛りの人が集まってくる。当然の結果として、大都市への人口流入と地方からの人口流出が起こる。大都市に人口が集中するのは、日本だけの話ではありません。世界的にそのような傾向が強い。グローバル化が進んだことにより、国際分業が進みましたが、同時に世界各国は激しく経済競争しているのです。
 21世紀に入ってから、世界的に格差はますます拡大しているように思われます。地域間格差、企業間格差、個人の経済格差、教育格差……。さまざまな格差がある。決定的なのはGAFAの台頭ですね。一国のGDPに匹敵する売上規模を持つ企業の出現。「世界の超富裕層26人が世界人口の半分の総資産と同額の富を独占している」(国際NGOオックスファム、2019年)という報告もあります。
 格差が拡大するというのは、SDGsに逆行する動きといえます。「誰一人取り残さない」のがSDGsですから、格差縮小につながるようなアクションを起こさねばなりません。ところが、民間企業は「さらなる豊かさ」を追い求める。どんなに崇高な理念を掲げても、利潤を追い求める体質が変わることはないでしょう。経営理念を体現するには利益が必要。新型コロナウイルスのような経営環境が一変する出来事も起こりますから、企業はいざというときのためにも利益の最大化を求めることになります。
 SDGs経営では、自社の利益だけではなく、周囲の利益、全体の利益を考えることが重要なポイントとなります。近江商人の「三方よし」。これはSDGsに近い考え方。要はバランスが大切なのだと思います。
 バランスを欠いたところに、これまでのグローバリゼーションの大きな欠陥があった。そう考えるべきではないでしょうか? 
 勝者総取り、あるいは下請けに対して不当な価格や条件を押しつける企業。世界中で「一方よし」が蔓延した結果、極端に富が偏在することとなりました。そうして、無理なしわ寄せが労働環境の悪化や環境破壊へとつながっていく……。
 そうした現状に対する危機感からSDGsができたと言えるわけですが、人々の価値観を変えるのは容易なことではないように感じられます。
 雑誌スロウの取材で道内各地を歩きながら、考えさせられることが多々あります。それは、経済的豊かさの追求から自由になると、もっと自由な世界がその先に広がっているのだということ。多くの人はそうした精神的豊かさを求めながらも、その世界に飛び込むことができずにいる。企業経営者である僕も、飛び込めずにいる一人です。
 これから考えるべきことは、大きなリスクを背負わずに「経済的豊かさの追求」から「バランスのとれた豊かさ」にシフトしていくことでしょう。これは個人レベルではほとんどの人が考えていること。ですが、企業として取り組んでいるところは多いとは言えません。「バランスのとれた豊かさ」は経営リスクになりかねない。そう考える経営者が多いのです。
 SDGs経営は、民間企業の価値観を変え、本来のバランスを取り戻すことにつながっていくはずです。企業は「法人」という「人」なのですから、人としての心のバランスなくして発展はあり得ない。そう考えるべきでしょうね。

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